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なぜ活動家は、子供、マックの女子高生、外国人を利用したがるのか?

投稿日:2020年3月29日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。社会を変えようとする活動家の間で、子供、女子高生、外国人に代弁させる手法が定着しています。

 しかしマックの女子高生の会話など、普通にはなかなか出合えないレアなケースが頻発したため、捏造ではないか? という見方が、外部では定着しています。

 今回の記事は、なぜ活動家は、子供、マックの女子高生、外国人に代弁をさせたがるのか? についてお伝えします。

 

小中学生の子供、マックの女子高生、知り合いの外国人

子供の素朴な声

 ここでの子供は、小中学生を指します。特に、新聞の投書欄によく登場します。その姿には、決まったスタイルがあります。

・子供ならではの純粋さ
・鋭い?洞察力

 の二点が組み合わさります。完全に大人びた発言は、採用されません。子供の純粋さ、素直な視点が必須です。

 正直、大人が書いたんじゃない? と思えるものが、多く混ざっています。先日は、コロナウイルスでの休校に関する投書で、「3学期の3月。6年生の3月。友達とたくさん思い出を作る一番楽しい時期なのです」という記載があり、僕は十中八九、大人が書いた捏造だと判定しました。

 12歳の小学生の男の子なのですが、一般的に子供は、「思い出を作りたい」という意識に希薄です。心身の成長に著しく、新鮮な体験がいくらでも待ち受けているこの年代において、思い出というカテゴリーにさしたる価値はありません。思い出という存在が輝き始めるのは、大人になってからの話です。

 また、一番楽しい時期というのも、そこにリアルタイムでいる当事者の意見でしょうか? 中学高校と未知の世界が待ち受けている中、小6のここが一番楽しい時期だと判定するのは、あまりに不自然です。しかし大人が過去を振り返って、個人的な経験と感覚でそう思うのであれば、合点が行きます。

 このような理由で、僕はその投書が本物とは思えません。ただ十中八九ですから、本当にその子供が実在している可能性は否定しません。例えば先生に「6年生の三学期が、一番楽しい時期だぞ」と言われており、実感はないけれど、受け売りで書くというのは有り得る話です。

 ただ実在する子供であっても、成りすましであっても、採用するのは特定の価値観や思想を持った大人です。自ら創作するなら話はまた別ですが、現場は、利用できるものを利用するだけです。

 あるいは子供の間で、〇〇が流行している。という、実在しない流行がでっち上げられるケースも散見されます。

マックの女子高生の、鋭い直観

 一時期、ネット上で、マックの女子高生が大流行しました。マクドナルドの店内で、たまたま居合わせた女子高生の会話で、鋭く本質をついた発言があった! という小話が、いくつも量産されました。

 現在では嘘の定番として、完全にネタとして扱われている始末です。「マックの女子高生」で検索すれば、活動家によるオリジナル、便乗したネタ、果てはマックで女子高生の話を検証する企画記事まで発見できます。

 女子高生と言えば、30年ほど前から注目され続けている不思議なカテゴリーです。女子高生ブームなどと言いましたが、何がどうブームだったのか、よくよく考えて見たら意味不明です。タピオカなら、お店が乱立したり、行列になったりと解るのですが。

 ただそれ以降、注目される存在として定着したのは確かです。だから「女子高生が」と言うと、それだけで注目が集まり、情報も拡散しやすいという傾向があります。

 その流れに、活動家たちも乗っかりました。場所はマクドナルドには限らず、スタバであったり、電車内であったりしますが、偶然に居合わせ、自らの思想と合致する発言が聞こえてきた。……という体験談が、あちらこちらで報告されました。

知り合いの外国人

 知り合いの外国人が、〇〇と言っていた。というのも、定番中の定番です。その人の思想に合った日本の悪いところ、間違っているところを、外国人の視点から鋭く指摘するという内容です。

 SNSが普及し始めた初期段階では、本当にあった外国人の友達エピソードが発信されていたように思えますが、それのウケが良いと広まった結果、創作っぽい政治的な話が増えてきた印象です。

 

 

 

 

彼らに代弁させる意味とは?

共通項は、「無知 + 純粋」

 小中学生の子供、マックの女子高生、知り合いの外国人、ここには共通項があります。

無知 + 純粋

 です。小中学生の子供、普通の女子高生が無知なのは、当然と言えば当然です。知り合いの外国人については、日本の実情についての無知です。

 度々、日本では、いえ世界中で、無知を象徴する存在は脚光を浴びてきました。学者や専門家が、鋭く正しい発言をしても、感心はしても驚きはしません。しかし無知なはずの子供が、鋭い観察眼や感性でアッと言わせる発言をしたなら、大きなサプライズになります。

 社会に影響を及ぼそうとする活動家たちが、この現象に目を付けるのは、極めて自然なことです。大義は社会を変えることにあるので、捏造という手段も正当化されます。

 ただ結論が先にあるので、どうしても捏造したものは不自然になりがちです。例えば40代、50代の中年男性が、女子高生の会話を創作するのですから、かなりの高難易度になります。

 知り合いの外国人も、油断をすると、あまりに日本の実情について偏った知識を持ってしまい、設定がブレます。

ノーガードの心に、強烈な一撃!

 小中学生の子供、普通の女子高生、日本の実情に詳しくない普通の外国人、といった人たちには、通常、鋭い本質をついた発言は期待されません。

 ですから学者先生の話を聞く時のような心構えもなく、完全にノーガードです。そこで鋭い強烈な一撃を食らえば、大きな衝撃となります。

 真偽を確かめようとするフィルターを通さず、心に多大な影響を与えられます。そうやって、彼ら活動家は、嘘でも良いから社会を変えようとします。

 また相手が弱い存在であった場合には、反対意見やバッシングが発生し難くなります。これを見越して、活動家の仲間は、「こんな無垢な存在も、本質に気付いて声を上げている!」と大合唱し、一大ムーブメントに成長させようとします。

 

 

 

まとめ

 活動家の目的は、社会を変えることです。小中学生の子供、マックの女子高生、知り合いの外国人のエピソードが、必ずしも真実である必要性はありません。

 無知で純粋な存在に、自らの思想や価値観を代弁させ、社会に響かせようとする試みが蔓延しています。

 しかし活動家の偏った姿を投影した結果、その姿は、どうしても不自然になりがちです。現実には、さほど大きな影響を及ぼしているようには見えません。

 

 

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