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潜在意識に働きかける、簡単な心の整え方。眠りで、心は癒される。

投稿日:2020年2月16日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。眠っている間は、潜在意識が主役です。そこで心の傷が癒され、次の日を迎えます。ただ同じ眠るでも、その質と時間によって、心の回復度合いに差が出ます。

 眠りでより良く心を癒やし、整えましょう。ただ眠るだけの話で、意外に奥が深いんです。

 

潜在意識は、どのように心を整えるのか?

心には、自然治癒力が備わっている

 人の心は、苦痛によって傷つけられます。大切なものを失う、自尊心を損ねる、自己卑下、悪意を向けられる、恐怖や不安など、人生は、苦痛を避けては通れません。大なり小なり、何らかの苦痛を抱えて、傷つきながら生きているのが普通です。

 けれども、心の傷は癒えます。失意の底に落とされようと、悲しみの中で打ちひしがれようと、大抵は立ち直って、再び歩き始めます。心には、自らを回復させる自然治癒力があるのです。

 その心の自然治癒を担っているのが、潜在意識です。潜在意識とは、認識できない精神領域を指した便宜上の言葉です。潜在意識という別人格があるわけでも、自覚できる顕在意識との間に、明確な境界線があるわけでもありません。グラデーションで、だんだんと解らなくなっていくものです。

 潜在意識は、放っておいても、勝手に自らの意志で動きます。ですから顕在意識が「この心の傷から立ち直りたくない」と拒否しても、心の自然治癒は止められません。逆に「早く立ち直りたい!」と願ったところで、もっと頑張ってくれもしません。

 ただ潜在意識と上手に付き合って、心の自然治癒力を高めることは可能です。

顕在意識と潜在意識とは、シーソーの関係

 顕在意識が優位になっていると、潜在意識の動きは鈍ります。逆にボーっとしたり、眠っていたりして引っ込んでいると、潜在意識は活性化します。

 というのも、先にお伝えした通り、顕在意識と潜在意識とは、独立した別々の存在ではありません。両者を合わせて、全体として精神です。そのリソースには限界があり、同時に行える作業は限られています。

 顕在意識が優位にあって、潜在意識が鈍るのは、単純にその枠での話です。難しい本を読みながら、関係のない雑談をできないのと同じです。

 ですから心の自然治癒力を高めるには、如何に潜在意識を活性化させるかが重要になります。

睡眠中、潜在意識はもっとも活性化する

 潜在意識がもっとも活性化するのは、睡眠中です。夢は、潜在意識による活動の産物で、フロイトやユングも、大いに研究対象にしました。

 夢はその時々で、ある程度の秩序を保っていることもあれば、支離滅裂で取り留めのないこともあります。意味があるようなないような、何ともつかみどころのない不思議な存在です。睡眠中での潜在意識の活動すべてが、夢に集約されるのではありません。その一部が夢という形でドラマ化され、顕在意識に認識されます。

 睡眠中、潜在意識は心の傷に当たり、そこから苦痛を抜きます。苦痛に触れるのは、それこそ苦痛そのものです。しかし顕在意識は眠っており、苦痛を感じずに済みます。覚醒時では耐えられないような苦痛も、睡眠中であれば治癒に当たれます。

潜在意識が、心を癒すメカニズム

 さて潜在意識は、どのようにして苦痛を抜いているのでしょうか。ここはやや専門的な話になりますし、怪しげにも思えるかもしれませんが、一通りのご説明をいたします。

 まず苦痛は、物、物質であると捉えてください。物質ですから、増減したり、形を変えたりします。潜在意識が苦痛を減らすには、排出して量を減らす、苦痛ではない形に変える、の二通りの方法を用います。

 睡眠中、潜在意識は頑張って働いて、苦痛を外に出したり、苦痛ではない他の形に変えたりしているのだと考えてください。

 

 

 

 

睡眠中、潜在意識に働いてもらう

潜在意識が働けるよう、環境を整える

 要するに、眠ってしまえば、潜在意識が自動的に働いてくれるという話ではあります。しかし折角なら、より良く頑張ってもらいましょう。

 顕在意識、つまり意識している自分自身は、睡眠中の環境を整えます。十分な睡眠時間とぐっすりと深い眠りが重要です。

 ポイントは、肉体の疲労、自律神経の2点です。

 日中に、しっかりと活動して、ある程度は肉体を疲れさせておきます。肉体をあまり動かさない生活習慣の人は、意図的に運動の時間を取りましょう。

 自律神経は、交感神経と副交感神経のバランスです。入眠時に副交感神経に深く入っていることで、眠りも深くなります。そのためには、入眠の数時間前には脳を興奮させないでおきます。ゆったりと過ごし、カフェインやアルコールなどの興奮作用のある物質は入れないようにし、照明を暗めにしておきましょう。

 また、今日という一日に納得しているか、モヤモヤしているか、悔いているか、の違いも重要です。今日という一日の過ごし方に納得していないと、一日の終わりを気持ちよく迎えられません。「何かしなきゃ……」という思いが残り、それは交感神経を刺激します。日中を、充実させましょう。

 ストレス、不安要素、心配ごとも、苦痛を生み出して交感神経を優位にさせます。ストレスも不安も心配もゼロという訳にはいきませんが、減らせるものは可能な限り早めに対処して、余計な苦痛が追加されないようにします。

 適した寝具、ぬるま湯で30分以上の入浴をする、など、良い睡眠のために出来ることは、意外に多いです。潜在意識が存分に活躍できる環境を、用意してあげましょう。

眠る前に、潜在意識に話しかける

「眠るから、苦痛を抜いて心を整えてね。任せたよ」

 っていう感じで、軽い気持ちで潜在意識に指示してみてください。同じ自分なので、かしこまる必要はないですし、お願いでなくても良いです。気軽にフランクに、「やっといて」くらいが丁度よい塩梅です。

 これが、意外に効きます。

 

 

 

まとめ

 潜在意識には心の自然治癒力があり、それがもっとも発揮されるのは睡眠中です。眠ってしまえば潜在意識が自動でやってくれるので、この作業自体に、顕在意識が関与する余地はありません。

 顕在意識ができるのは、より良い睡眠を提供して、潜在意識が存分に働ける環境を整えることです。日中、顕在意識は自分の役割を十分に真っ当して、夜、気持ちよく潜在意識にバトンを受け渡しましょう。

 

 

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