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プチ良い人という生き方。低コストで動くことから始めてみよう。

投稿日:2020年1月5日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。多大な自己犠牲をともなう善行は、なかなか出来ません。たまにやるイベントなら話は別ですが、普通の人は、習慣にまではしません。

 前を歩いている人が物を落としたのに、見て見ぬフリで通り過ぎる。立っているのも大変そうなお年寄りが目の前にいるのに、電車で席を譲らない。こういう、ちょっとした事を変える。それを大勢でやったら、社会はガラッと変わるんだ。というお話です。

 

良いことを、あえて打算する

善行に、あえてコスト意識を持つ

 善行と言うと、とかく大掛かりなものを考えがちです。労力、時間、金銭など、強い負担と引き換えにする姿に称賛が集まります。高いハードルを超えた善行だから、素晴らしい! という訳です。勿論、この考え方は間違いではありません。

 ただハードルが高い故に、多くの人が超えられないのも事実です。毎週日曜日の早朝5時、公園とその周辺の掃除をする。というボランティアに誘われたなら、やる気よりも嫌気が先に来るのが普通です。標準的な資産と収入の人が、月々5万円の寄付をしようと言われたら、社会貢献できる喜びよりも、やはり嫌気が先に来て普通です。

 しかしこれで、ハードルが下がったらどうでしょう? 「一日に一個、外に落ちているゴミを拾おう」という運動だったら、外出のついでです。ゴミを入れる用のビニール袋をカバンに入れておけば、簡単に実行できます。労力、時間、金銭などの負担は、ゼロに等しいほどです。

 友人の瀬戸山さんは、「530運動」に参加しています。一日に一個でも良いからゴミを拾い、拾ったならSNSに投稿するというルールです。これを書いている今日(2020年1月3日)、確認してみたら1226日目の報告がされていました。

 オーストラリアに一緒に行った時のことです。瀬戸山さんは行きの飛行機内で、すでに体調不良。到着したその日は、完全に寝込んで動けない状態でした。しかし日課であるゴミ拾いを、まだ行っていません。意を決して外を見渡すも、掃除の業者が来たばかりで一つもゴミが見当たらない。もうこの際、落ち葉で良いのでは? と僕が提案するも、「落ち葉は逃げだ」と拒否。真夜中に繁華街まで繰り出し、強引にゴミを拾っていました。

 SNS用の写真では、ゴミと一緒にひょうきんな笑顔。撮影後、めっちゃ体調の悪い顔に戻ったのを目の当たりにした時、「こいつ、馬鹿だけど、すげー!」と感動したのを覚えています。

 瀬戸山さんレベルの決死の覚悟になると、これはこれでハードルが上がっていますが、嵐だろうが体調不良だろうが何が何でもというわけでなければ、530運動は気軽に取り組めますよね。

 こうした低コストの善行は、世の中には無数にあります。僕は今日、女性が落とした鍵を拾って、手渡してあげました。極めて低コストですが、鍵の束ですから、その女性は大いに助かっています。

僕が、老人に席をゆずる理由

 僕は積極的に、老人に席を譲る側だと思います。とは言っても、通勤で電車を利用していないので、さほど電車に乗る機会は多くありません。また空いていても席に座らないことも多く、そもそも機会があまりないのですが、出来るだけ積極的に譲るようにしています。

 コストとリターンとの勘定で、リターンの方が大きいと思うからです。座れない僕の肉体的な負担が2だったとします。しかしお年寄りの弱っている肉体では、それが5だったり10だったりします。負担10のお年寄りに席を譲れば、10-2の差し引きで、社会全体として8ほど助かっています。

 自分にとっての2は、大した問題じゃありません。それで10も助かる人がいるなら、席くらいは喜んで譲ります。

 ちなみに僕が電車で座っている時は、「お年寄り、ウェルカム! カモン!」という気構えでいます。お年寄りが乗ってきた時に、一瞬でも嫌だなと思ってしまう自分が許せないからです。

 

 

 

 

小さなプチ良いことが積もれば、大きな善行になる

大勢のプチ良い人に溢れる社会

 労力、時間、金銭などの負担の強い高コストの善行はしないけれど、ちょっとした低コストの善行であれば積極的に行う人を、ここではプチ良い人と呼びます。

 もしも社会が大勢のプチ良い人で溢れたら、どんなに素晴らしいことでしょう! 普通に暮らしているあちらこちらに、ちょっとした親切があります。気軽に手を差し伸べ合い、生活のしやすい環境が整えられます。

 少数の凄い良い人は、超人的な素晴らしい存在です。一般の普通の人は、低コストなら動くプチ良い人で十分です。それで社会は、ガラッと様変わりします。

 もしもそんな社会が良いなと少しでも思ったなら、今すぐに低コスト善行を無理なく積んで、プチ良い人になりましょう。こちらの記事も、シェアして頂ければ幸いです。

 

 

 

まとめ

 大変な労力、多くの時間、高額のお金などを差し出す高コストの善行は、多くの人にとって高いハードルになります。しかし低コストのちょっとした善行であれば、誰でも無理なく習慣にできます。

 低コストの善行を行うプチ良い人に溢れる社会は、素晴らしい住みよい環境です。

 

 

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