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他人の能力や才能に嫉妬した時、あなたはどうするべきか?

投稿日:2019年5月10日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。優れた他人に嫉妬してしまった時、あなたはどうしていますか? モチベーションが上がる、打ちのめされて腐ってしまう、あまり見ないようにする、と人によって反応は様々でしょう。嫉妬によって、人間性が歪んでしまう人も珍しくありません。

 嫉妬は、放っておけば人生を狂わせかねない恐ろしい存在です。嫉妬心との正しい付き合い方を、お伝えします。

 

嫉妬の心理

嫉妬 = 命が危ない

 文明を発展させた人類は、厳しい生存競争から解放されています。社会は競争の場でもありますが、本質は助け合いです。互いに助け合いながら、より安全に、より豊かな暮らしを実現しています。野生動物と比較して、弱さは致命傷にはなりません。

 しかし生物の歴史を見れば、この状況は明らかに異質です。受け継がれてきた肉体感覚が、変化に追いつけていません。「劣っていれば、命が危ない」、この感覚が、人類にも根強く残っています。 

命が危ない → 理性が吹っ飛ぶ + 助かろうとする

 他人の成功を目の前にすると、自分は劣っていると認識します。それは肉体感覚で命の危険を意味するので、強い焦りが湧き上がり、冷静さを失います。自分への実害や危険性はないと理屈では理解していても、心の狂った暴走は止められません。

 嫉妬心に狂わされた人は、何とか「助かろう」と考えます。ただし理性が吹っ飛んでいるので、思考回路は有り得ない結論を導き出します。

 敵意、攻撃性、酷くすれば殺意までもが、相手に向けられてしまうのです。

屈服レベルで感情が変わる

 屈服には、追い込まれ方の段階があります。

 もしも「自分の方が本当は勝っている」、「決して、自分は劣っていない」、「今は負けているが、必ず追いつける(追い越せる)」と思ったなら、追い込まれ方としては、ささやかです。

 正々堂々と立ち向かい、その嫉妬を力に変えて頑張ろうとするでしょう。

 しかし「自分の方が優れているはずだ!(認めたくはないが、本当は勝てっこない……)」といった心境だと、負け惜しみに入ります。

 自分の方が上だ! と吹聴はするが、行動はしない。偉そうに否定するだけで、自分は何もしない。といった、情けない事になります。

 完全に負けを認めるしかない圧倒的な相手には、逆にもう嫉妬をしなくなります。立ち向かうのを完全に諦めた結果、逆に冷静になり、相手を称賛するだけです。精神的には、一度、殺されて再生しています。

 別世界にいる凄い人は、そもそも嫉妬の対象になり難いです。感覚的に遠くにいるので、自分の身に危険を感じません。

 

 

 

 

嫉妬した時、どうするべきか?

まずは負けを認める

 どの段階に追い込まれても、まずは素直に負けを認めましょう。

 実は嫉妬の大半は、完全に負けを認めるだけで軽くなります。完全に負けを認める → 冷静になる → 理性が復活する → 物事を正しく判断できる → 自分の身に危険がないと確認する、という順に思考が進み、動物的本能の勘違いから解放されるからです。

 自分が劣っていると判断するから、嫉妬をします。つまり嫉妬をした段階で、心の中では負けが確定しています。

嫉妬している自分を認める

 嫉妬は、社会的に褒められた感情ではありません。嫉妬を醜い、みっともないと感じている人も多く、嫉妬している自分は認め難いものです。

 ただ嫉妬を否定していると、その分だけ余計に苦しくなります。自分の気持ちを否定して見えないようにするのは、かなりの精神エネルギーを必要とします。緊張を強いられ、疲労して消耗します。

 いくらカッコ悪くても、ダサくても、それが自分なら仕方ありません。自分は嫉妬していると、素直に受け入れましょう。

異種格闘技戦に持ち込む

 他人の能力や才能は、その人の個性で長所です。同じ土俵で戦っても、大抵は勝てません。

 ですから自分は、自分の得意分野で戦います。異種格闘技戦に持ち込むのです。前提として、自分は自分の長所を利用して、何かに切磋琢磨していなければなりません。

 もしも戦わずに嫉妬から逃れようとすれば、心を殺した意欲のない平和主義者になるしかありません。それは穏やかな平和な世界ですし、世の中でも頻繁に推奨される人間性ではありますが、人の本質を違えています。

 平和の引き換えは、退屈です。休息以外の退屈は、苦痛になります。 

勝ち負けを楽しむ

 自分の得意分野で切磋琢磨をし、誰かと張り合っていたら、それぞれのステージで勝ったり負けたりを繰り返します。上には上がいるので、戦いに際限はありません。

 しかし人にとって勝ち負けは、至上の娯楽です。勝ち続けるのが目的ではなく、勝ったり負けたりする事が娯楽で、目的そのものです。もしも勝つだけで娯楽になるなら、試しに誰かにグーを出し続けてもらって、パーで連戦連勝をしてみてください。面白くも何ともないですから。

 そしてあなたもご存知のように、プロセスの努力があればある程、勝ち負けには大きな意味が生じます。

 他人に嫉妬をして勝ったり負けたりを繰り返す人生は、陰にこもらなければ、とても楽しいのです。

 

 

 

まとめ

 嫉妬をした自分を認め、自分は得意分野で頑張る。張り合って、勝ち負けを楽しむ。

 これはかなり、爽やかでダイナミックな生き方です。そして唯一の、嫉妬との正しい付き合い方です。

 

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