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すぐに怒ってしまう癖は、どこから来るのか? 原因と治し方。

投稿日:2019年5月8日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。怒って自分の思い通りになってしまうと、味を占めて癖になります。けれどもそれは、見せかけの利益に過ぎません。

 すぐに怒ってしまうのが癖になっている人の心理と、治し方をお伝えします。

 

怒って得られる見せかけの利益

怒りの表明はコミュニケーションの一種

 怒りは破壊の衝動、攻撃性です。それを相手に表明するのは、数あるコミュニケーションの一種です。

 状況はその時々で違いますが、目的は「相手を屈服させる」の1点しかありません。そして屈服させる目的は主に、

・自分の思い通りの状況を作りたい
・打ちのめして快感を得たい

 の何れかです。

「自分の思い通りの状況を作りたい」の動機には、相手のためを思ってのものと、利己的なものとがあります。

戦う、従う、逃げる

 怒りを受けた相手の対応は、3種類に分かれます。怒り返して戦うのか、相手の言い分や要求を通して従うのか、相手から逃げ出すのか、です。

 安易に「従う」を選んでしまうと、怒る側にとっては成功体験になります。屈服させるという目的が、達成された形になるからです。

 すぐに怒ってしまう癖の多くは、この成功体験によって作られます。

基準が「怒られない」になる

 恐怖から逃れようとすれば、いかに怒られないかを考えるようになります。前向き、建設的、創造性などは二の次になり、怒られる苦痛の回避を優先します。

 もしも怒る側の目的が、「打ちのめして快感を得たい」であれば、これでもう十分な成果と言えるでしょう。

 しかし、より良い家庭、子供や部下などの教育、などが目的であれば、見せかけの利益でしかありません。

 子供にとって良かれと思い、厳しく育てようとしているとします。あまりに頻繁に怒り過ぎると、子供は自分で前向きに考えるよりも、親の顔色を見る方に意識を集中させます。

 仕事の部下でも、同じです。仕事よりも、上司の顔色の方が重要になってしまいます。

 怒った恐怖で縛れば、表面上はそれなりには仕上がります。しかしただ苦痛や恐怖から逃れるパターンを学習しているだけで、教えようとしている本質は抜け落ちるのです。

嫌われる、本音を隠される

 恐怖や苦痛を与えてくる人は、自分にとっては好ましくない存在です。当然ですが、嫌われる原因になります。

 いくら愛情があっても、相手が心の中でチャラにしてくれているとは限りません。愛情があるから大丈夫だと言うのは、単なる希望的な観測です。

 怒られないことを目的にされると、相手に合わせた自分を演じるようにもなります。本音を隠し、本当の姿が見えなくなります。こうなればもう、信頼関係も教育も成立しません。

 

 

 

 

怒ってしまう癖の治し方

手抜きでしかない、と悟る

 すぐに怒ってしまう人は、その行為が手抜きでしかないと悟りましょう。

 怒れば簡単にその場を支配でき、自分の思い通りに事を進められます。またそこには、強く伝えれば伝えるほど、相手が従ってくれるという勘違いがあります。

 なぜそうした方が良いのか、なぜそれがダメなのか、といった中身への理解が不十分なまま、承諾だけが得られてしまいます。

 きちんとコミュニケーションを取って理解してもらうという手間を惜しんで、手抜きをしてはいけません。

 実は僕も一時期、妻に怒りっぽくなっていた経験があります。何かで怒って妻が引いたので、味を占めてしまったのです。

 僕はそれに気付いた瞬間、すぐに怒ってしまう癖から抜け出せました。引き換えにして、心が離れていってしまうのが目に見えていたからです。

駄々っ子と同じメンタリティ

 加えてそれが、駄々っ子と同じメンタリティであるとも気付きました。

 駄々っ子のやり口は、相手を面倒くさがらせてコントロールしようというものです。駄々をこねるのを止めて欲しければ、言うことを聞け! という訳です。

 ちょっとでも気に入らないと、すぐに駄々をこねる、すぐに怒る、この二つには、根っこに同じメンタリティがあります。

 恐怖と面倒くさいの違いはありますが、苦痛を与えてコントロールしようとする意志です。

~であるべき、を捨てる

 ~であるべき、という基準を細かく厳密に持っているほど、気に入らないものだらけになります。

 また「べき」には、自分の考えは正しいという前提があります。反するものは、間違いであり、悪です。間違い、悪と認識したら、正したくなるのが人の性です。

 人を傷つけない、盗みはしない、といった絶対的に重要なものだけを残して、細かい部分は広めに待ち構えるようにしてください。

 あまり細かく自分の正しさを押し付けると、相手の個性を否定してしまいます。

イライラの元を絶つ

 精神状態の問題で、つい辛く当たってしまう場合もあります。人間ですから、常に良い精神状態という訳にはいきません。

 イライラするには、必ず理由があります。平常心を保てずに周囲に当たって大切な人を傷つけるくらいなら、思い切ってイライラを絶ってしまいましょう。

 勿論、どうにもならない場合もあります。しかし重要でないものなら、精神状態の良さを優先させましょう。

 

 

 

まとめ

 怒って周囲をコントロールできるなら、それは楽です。従う側も、それで丸く収まるなら楽だと受け入れます。

 秩序が取れているので気付き難いですが、潜在的には崩壊に向かっているかもしれません。

 手抜きを止めて、ちゃんとコミュニケーションを取りましょう。

 

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