「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。痴漢の「ストレスが溜まって、やってしまった」という弁明、謎だと思いませんか? 特に女性からは、意味がわからないと思います。ストレスがかかると、真面目な男が、ハレンチ野郎に堕落するとでも言うのでしょうか。
今回は、男性の性欲から、痴漢とストレスの関係性についてお伝えします。
ストレスの溜まった男性が、性犯罪のラインを踏み越える心理
痴漢の謎弁明、「ストレスが溜まっていた」
痴漢容疑で男性が逮捕されたニュースで、容疑者が判を押したように言う台詞があります。「仕事などで、ストレスが溜まっていた」、この弁明に、怒りや疑問を覚えた経験はないでしょうか?
ストレスが溜まっていたら、痴漢をしても良いのか? なぜストレスが溜まったからといって、痴漢行為に及ぶのか? など、弁明として成立しているとも思えず、今一つ釈然としません。
普通の真面目なサラリーマン、円満な家庭の夫、良いお父さんといった属性の善良な男性が、ストレスが溜まると、自分勝手で不埒なハレンチ野郎に堕落するというのでしょうか。
もしかしたら男性であれば、感覚的に理解できる部分はあるかもしれません。しかし女性にしてみたら、たかだかストレスごときで痴漢に変貌されるなら、男性全体に信頼を置けなくなります。
男の性欲と理性
男の性欲は、常にスクランブル状態にあります。いざとなれば、いつでも緊急出撃が可能です。ちょっとした性的刺激が加わるだけで、簡単に発情モードに移行できます。実は他の哺乳類、犬や猫でもこれは同じで、明確な発情期があるのは雌の方だけです。雄は、発情期になった雌に呼応する形です。
それでは、男性が発情するスイッチは、どこにあるのでしょうか。好みやフェチズムなどによって分かれるところではありますが、最終的には、性の対象にし得る女性がそこに存在するだけでも発情します。露出がある、姿勢や声などがセクシーだ、といった要素は、そのブースターのようなものです。
しかしこれでは、男性は常に発情しっ放しです。さすがに日常生活に支障が出ますし、欲求を満たせない場面でムラムラしても意味がありません。そこで普段、性欲が必要ない、性欲を出してはいけない時には、理性で性欲自体を抑え込んでいます。好みの女性が、ただそこにいる程度の性的刺激では、発情しません。
性欲は、理性を壊しに来る
言うまでもなく、性欲は種の繁栄と保存を目的にした本能です。現在、地球上でホモサピエンスは、80憶人を超えようとする勢いです。もしも性欲が、理性で完全にコントロールできるレベルであったなら、この種の繁栄はなかったでしょう。
極限まで飢えた人間がテーブルマナーを守るはずもないように、強い性欲は社会規範や道徳を打ち破ります。
男性が健全な社会の一員として成立するためには、「理性 > 性欲」を保ち続けなければなりません。強い性欲は理性を壊してしまうわけですから、日常生活で強い性的刺激はあってはならないし、普通の日常生活上にある軽微な性的刺激で、理性を壊すほど強い性欲を解放してはいけません。
ストレスと満員電車
ストレスは、精神的苦痛に圧迫されている状態を指します。ストレス状況下では、ストレスから解放されたい! とする欲求が高まります。この時、他の欲求を満たす喜びをもって、苦痛を緩和させる選択があります。
痴漢行為は、その一種です。性欲の発散には、多幸感を伴います。しかし現実に痴漢を働くには、理性との兼ね合いがあります。
・女性に不快な思いはさせてはいけない
・犯罪をしてはならない
といった、人として真っ当な理性があります。また他方では、
・痴漢で逮捕されたくない
・痴漢現場を盗撮されて、ネットで晒されたら人生が終わる
といった、損得勘定を行う理性もあります。
満員電車という環境は、痴漢をしても逮捕され難く、他人の目からも犯行を隠しやすい。また女性と密着すれば、性的刺激も強く受けます。
性欲が勝つか、理性が勝つか、というせめぎ合いは、こうしたものの合計で決まります。ストレスがかかっている状況は、性欲解放の欲求を強め、理性の勢力を弱めます。
また一度、痴漢によるストレス軽減の味を覚えてしまうと、やがては痴漢行為に依存するようにもなります。迷惑なこと極まりない話ですが、痴漢行為によって精神バランスを取る習慣が作られてしまいます。
痴漢を防ぐには?
損得勘定の理性に働きかける
痴漢をしてはいけないのは、当たり前の話です。しかし痴漢をやる側も、それは百も承知です。判っていて、自身の欲求を満たす方を優先しているのですから、そこを強く言っても意味はありません。
働きかけるべきは、損得勘定の理性です。防犯カメラ、被害者女性の抗議や抵抗、容疑がかかれば周囲の乗客達に取り押さえられる、といったリスクが上がれば、
性欲 > 理性 → 理性 > 性欲
へと変えられます。
安全ピンで痴漢の手を刺すというのが盛り上がりましたが、こうした「抵抗してやる」という意志を示すだけでも、痴漢からすればやり難い環境になります。(ただし安全ピンは危険ですから、個人的には反対です)
男性は男性で、痴漢野郎がいたなら、力づくで取り押さえる! と多くの人が意志表明をすれば、やはり同様に、やり難い環境になります。
まとめ
男の性欲は、いつでもスクランブル状態です。普段は性欲のスイッチが入ってしまわないように抑えていても、ストレスがかかれば、理性が弱まります。そこで痴漢を実行するラインを超える人達がいます。
痴漢を防ぐには、様々な方向性で、出来るだけ損得勘定で損と認識させることです。
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