優先順位を間違えると、人生は破滅する！　人生基本５項目を堅守せよ！

なぜ優先順位を間違えるのか？

何となくで生きて行ける日本社会

　日本社会は、何だかんだと言っても、良く出来たシステムです。普通に当たり前に生きていけば、小学校、中学校、高校と進み、就職、専門学校、大学などで分岐はするも、最終的には能力や適性に合わせて、何らかの役割を担って収入を得ます。

　何かの原因でこの当たり前のルートから外れてしまっても、野垂れ死にはしません。マイナーな多くの別ルートがありますし、能力や心身の健康上でどうしても困難であれば、サポートを受けて生活していけます。

　社会に太く用意されている当たり前のルートを歩むのに、本人の重大な意志や決断は必要ありません。学生時代に勉強するのは、当たり前。その成績なりの進学をしたなら、適性やレベルに合わせて、社会の何らかの役割に振り分けられていきます。よほどのことがなければ、どこにも行き場所がない、無職とはなりません。

　決められたことを、決められた通りに行動していれば、そうした選択肢のどこかには落ち着けるようになっています。その意味では、ブランド大学卒業だろうと、高校中退だろうと、話は同じです。

　勉強ができて成績が優秀で、高級官僚、医師、一流企業の社員になった人たちであっても、必ずしも意識が高いわけではありません。何となく、自分が選べる選択肢の範囲で、良さそうなもの、無難なもの、比較的に興味があるもの、などに進んでいるだけの人も多いです。

　自分の人生を深く考えずとも、システムの中で無難にやっていけば、人生は進んでいきます。何となくの選択の連続で、成立するのです。そんな状況の中、人生の優先順位が曖昧になるのは、仕方ありません。

優先順位を狂わせると、何が起こるのか？

　勉強は嫌い、遊ぶのは楽しい、ということで、勉強せずに遊んでばかりの学生時代を送ったとします。明らかに人生全体としては不利な行動ですが、それで死ぬわけではなし、ホームレスになると決まったわけでもないので、大した危機感はありません。実際、若い内であれば、普通の若い体力を武器に何とかはなります。

　しかしどこかでは、真面目に学生ルートを歩んできたなら、違った人生があったと後悔する人も多いでしょう。収入が上がらず、社会的ステータスも低く、悪くすればホームレスまであります。

　人並かそれ以上の収入と社会的地位があり、積み重ねてきた人であったら、どうでしょうか？　そこで不倫をして、家族と離れ離れになる。私利私欲で動き、正義から外れる。など、やはりそこはそこで、逸脱は起こり得ます。

　優先順位を間違えた結果、家族との生活、自尊心、といった重要なものを失ってしまいます。犯罪者の汚名とともに、積み重ねた全てを失ってしまう人もいます。人生のどの段階、ステージにも、その人を破滅させる落とし穴はあるのです。

優先順位を狂わせる敵

　優先順位を狂わせるのは、人生に対する、何となくの曖昧さです。曖昧だから、その時々の表面上の意識や欲求を優先させて、道を外れます。

一時の快楽

　目先にある快楽は、つねに人を誘惑します。酷くすればドラッグに溺れさせられ、心身を破壊されます。そのレベルではなくても、不倫、酒、ギャンブル、その他の娯楽は、常に人を正しい道から逸らせ、破滅的な結末をもたらしてきました。

　勿論、快楽は良いのです。ギャンブルだって、節度のある金額で楽しむ分には、問題ありません。アイドルを追っかけるのも、家族を犠牲にしたり、借金をしたり、でなければ良いのです。

精神が抱える飢餓感、トラウマ

　例えば、自尊心を考えてみてください。小中学生の頃、勉強は出来るけれど、生徒内ではヒエラルヒーの下にいて、馬鹿にされた存在だったとします。それが高い社会的ステータスと収入を得ると、鬱憤を晴らすように爆発するケースがあります。

　低ステータスの人たちを馬鹿にして見下し、金銭にものを言わせた女遊びに没頭する。といった人たちは、ありがちな典型例です。

　自分がどのような人間になりたいのか、乗り越えるべきものは何か、といった課題に真剣に取り組まず、自身で獲得する人格形成を疎かにしてきた結果です。

怠け癖

　低いモチベーションは、多くの人たちにとっての深刻な課題です。テキトウに流していても、一日や二日ではどうにもならない。後でいくらでも取り戻せるし、そもそも怠けたからと、死ぬわけではない。

　普通に良い人生を歩むのに、死ぬ気で頑張る必要はありませんが、怠けるのも度が過ぎれば、まあまあマシな道からも脱落します。静かに酷い結末が迫ってくるため、ボーっとしている間に、事態が深刻化します。

利己主義

　自分さえ良ければそれで良いというメンタリティに、正義はありません。その最たるものが、汚職、窃盗、詐欺、性犯罪、などの犯罪者です。また法は破らなくても、明らかに正義に反するものは、多くあります。

　こうした身勝手な利己主義で生きれば、自尊心が損なわれます。いくら正当化しようとも、自分を卑しいと感じる部分を完全に消し去れはせず、苦痛を伴います。裕福な悪人の姿に嫌悪感を抱くのは、どうしようもない醜悪さがあるからです。

人生基本５項目で、心身ともに健全な生活を送る

優先すべき、人生基本５項目

　曖昧なまま行動すると、目先の誘惑や心の歪みによって、優先順位を狂わされます。その結果として、どの段階でもステージでも、破滅的な結果が待ち受けています。

　優先すべき、人生基本５項目をお伝えしますので、定期的に今の自分と照らし合わせてご活用ください。週に１度、月に１度、といった頻度で十分な実益があります。

１、健康

　食生活、運動、睡眠、ストレス、疲労の蓄積など、大きく逸脱したものがあれば、やがては健康を大きく損ねます。

　健康は全ての土台ですから、安定した健康状態の維持を優先させましょう。

２、正義

　今のあなたに、後ろめたさ、引け目、などはありますか？　誰かを犠牲にして、自分だけが得をしようとしていませんか？　それらを正当化して、自分を納得させていませんか？

　正義に反すると、自尊心が損なわれます。自分を悪、醜い存在だと見做しながら生きて行くのは、それで得られる利益の代償として、あまりに大きく、割に合わないものです。

３、美学

　正義と似ていますが、悪いというより、カッコ悪い、ダサい、という部分です。今のあなたは、生き方は、カッコイイですか？　イケていますか？

　自分をカッコ悪い、ダサい、と感じながら生きて行くのは、やはり自尊心を損ねます。

４、収入の持続

　今現在ではなく、将来の収入は持続しそうでしょうか？　新しい技術、時代の移り変わり、新しい世代の突き上げ、などによって、あなたの居場所が失われる怖れを考えてみてください。

　未来の自分の市場価値は、今の自分が投資して、作り上げていくものです。新しい知識、技術、資格、権利などを得て、未来の自分の収入を持続させましょう。

５、大切な人間関係

　家族、恋人、友人、仲間、顧客など、ないがしろにしている、重要な人たちはいませんか？　失って困る人たちであれば、相応に大切にしなければなりません。

　特に家族、結婚した相手には、甘えがちです。その人は、何をしても、永遠に側にいてくれる人ではありません。

まとめ

　人生基本５項目さえ遵守すれば、破滅はしません。

　この人生基本５項目は、大きな成功を掴みとる、高い意識ではありません。普通に頑張れば得られるような、当たり前の幸福と人生を、取りこぼさないためのものです。

　人の心は、その時々の誘惑、惰性などによって、簡単に脇道に逸れます。逸れても良いのですが、被害が小さいうちに、本道に戻ってくることが重要です。

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