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役得はズルくない! 自分の役得は取り、他人の役得は認めるべき。

投稿日:2019年6月19日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。他人の役得が、どうにも許せない人がいます。和を重んじる、他人への先回りの配慮が正しいとされる日本で、役得の禁止や自粛に向くのは、当然の流れかもしれません。

 しかしそれでは、社会全体が貧しくなってしまうのです。

 

他人の役得を許せない社会

娘の運動会での禁止事項、我が子の写真を撮れない

 娘の小学校、運動会での出来事です。妻は広報で写真を撮影する役割だったのですが、そこである取り決めがありました。僕はそれに対して、「え~!? 何じゃそれ!!」と思いました。

 撮影係は、他の保護者よりも良い場所で撮影できます。という事は、自分の子供をより有利な条件で撮れます。

 けれども話し合いの結果、不公平になる、クレームがあるかもしれない、という理由で、出来なくなってしまったんです。

 つまり、役得は許さない方針です。

誰にも損をさせない役得

 僕はそこで、おいおいおい! 違うだろー!! と感じました。これは潜在意識から来る直感的な感覚で、すぐに理由は解りません。(決して、我が子を優先して撮れ! という私的感情ではなく)

 ちょっと考えたら、解りました。まずこの役得では、誰にも損をさせません。迷惑をかけません。役割を忘れて我が子ばかり撮りまくっていたら違いますが、その役割を果たした上であれば、問題はありません。

 他の親からすれば、不公平だしズルいというのも理解はできます。良い思いをしない人もいるでしょう。しかし自分は損をしない他人の役得を、果たして禁止させる意味はあるのでしょうか?

設置したエアコンを動かせない

 ツイッター上で、こんな呟きがありました。

 折角、設置したエアコンを、不平等になるからと動かせないというのです。受験は競争ですから、学習環境の差がつけば、自分が損をする側面もあるかもしれません。ただ何でも程度がありますから、これくらいは許容すべき不平等ではないでしょうか。

 学習環境の不平等さは、何もエアコンだけではありません。例えば教師の当たり外れの方が、はるかに影響としては大きいはずです。優秀な教え方をすると不平等になるからと、駄目な教師の水準にまで質を下げたりはしないですよね?

役得は、誰にでもある

 ただ考えてみてください。誰もが、どこかで何かの役割を担っています。あるいは立場でいます。その中での役得は、誰にでもあります。

 自社製品を安く買えたり、良い合コンをセッティングしてくれる友人がいたり、料理の上手い結婚相手がいたり、役得は様々です。

 意識していないでしょうが、日本という先進国に生まれた役得だって、数え切れません。それ以前に、地球上のあらゆる生命体の頂点に立つ人間に生まれた役得だってあります。

 もしもどこかの低いラインに設定して、全ての役得を放棄したならどうでしょうか? セッティングする合コンのメンバーを落とす、美味しくし過ぎないように味付けを気を付ける、こうした行為に建設的な意味はありません。

 

 

 

 

他人の役得に寛容な社会

人類全体で幸福と喜びを最大化させる

 僕は、全人類の利益の最大化という考え方をしています。ここで言う利益とは、喜び、幸福、苦痛の軽減、健康など、人にとって良いこと全般です。

 他人に損をさせない役得をGETしたら、人類全体で見れば利益の総量は上がります。不平等だからと禁止、あるいは自粛をすれば、人類全体から見れば損をするだけです。

 ですから誰もが、自分の役得は取るべきだし、他人の役得も許すべきです。そうやって全員が役得を思う存分、享受できれば、人類社会全体が豊かになります。

 平等さを過剰に重んじて、役得を断じて許さない! という姿勢は、人類社会全体を貧しくするのです。

立場を利用した不正行為は、役得ではない

 言うまでもありませんが、立場を利用した不正行為は、役得でも何でもありません。会計係が誰にもバレないように着服して私腹を肥やす、議員が何の役にも立たない研修を大いに満喫する、といったものは、役の悪用です。

 役得は社会を豊かにしますが、役の悪用は社会を貧しくさせます。

全体が豊かになれば、弱者も救済できる

 物事には、サイクル、循環があります。

 皆が役得を取り合って全体として豊かになっていけば、弱い者に目を向ける余裕が出ます。自分ばかり得をしても気が引けると言うなら、それをお裾分けしたり、余力で寄付などの社会貢献をしたり、といった発想に向かいます。

 逆に不平等だからと禁止、自粛してしまえば、他人の役得を許せなくなります。互いに互いの足を引っ張り合う、精神的にも貧しい社会になります。

 

 

 

まとめ

 まずは他人の役得に寛容になって、自分の役得も自粛せずに、良いサイクルを動かし出すことです。

 他人の役得を許さない人の力は、世論の大きさにかかっています。和を重んじる、他人への配慮を正しいとする精神文化が、彼らに力を与えています。

 貧しい心根を正しいとしてしまえば、社会全体が貧しくなるしかありません。足を引っ張って平等にするのではなく、寛容さを土台にした助け合いの精神をもって、平等な社会を目指すべきです。

 

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