「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、やる気が出ない理由と、対処法をお伝えします。
勉強、仕事、家事など、やらなければいけないのに、気分が乗らなくてつい怠けてしまう。後になって慌てて、しょっちゅう帳尻を合わせている。そんな怠け者の習慣から抜け出す方法です。よろしくお願いします。
やる気が出ない理由
報酬が遠くにあるから
やる気は、報酬によって刺激されます。この報酬の意味は広く、給料、称賛、達成感、楽しい、などプラスのものであれば何でも成立します。だから自由に好きでやる事では、やる気に困りません。
仕事や勉強でも、報酬はちゃんとあります。仕事をきちんとこなせば、給料が出ます。勉強を頑張れば、進学や資格の取得につながります。ですからその意味でのやる気はあるのですが、目の前にある今は気が進まない。これをご覧になっているあなたなら、身に覚えがありますよね? もちろん、僕にもあります。
ただ報酬があるとは言っても、今すぐに受け取れるわけではありません。給料なら月々の決まった日、進学なら遠ければ数年後です。ですから「いつかはやる」という形でのやる気は旺盛なのですが、「今すぐやる」になると弱くなってしまうのです。
辛いこと、面倒でつまらない作業は避けたい
仕事にしても勉強にしても、大抵はつまらないものです。もちろんそれらの中にも、楽しさや喜びはあります。しかし総合的に見れば、ストレスがかかったり、面倒だったり、単純につまらなかったりする側面が多くて当たり前です。
すると今、目の前にあるのは苦痛です。面倒やつまらないは、苦痛としてはささやかな部類です。耐えきれずに逃げ出す程ではありませんが、足を踏み入れるのを躊躇させるには十分です。
遠くにある報酬 < 面倒くさい、つまらない、辛い
という力関係にあると、ここで言う「やる気が出ない」状態になります。
やる気を出すには
遠くにある報酬 < 面倒くさい、つまらない、辛い がやる気が出ない理由でした。ですからやる気を出すには、この中のどれかを変えれば良いのです! またこの図式そのものを、無視してしまう方法もあります。
達成した姿をイメージする
人間の心にとって、現実か想像かは、決定的な違いではありません。受験勉強であるなら、自分が合格した姿を思い浮かべます。その喜びを疑似体験すれば、報酬が目の前にあるのと似た感覚になります。
また逆もアリです。不合格になった姿を想像すれば、危機感がやる気に変わります。プラスを得るのも、マイナスを避けるのも、等しく報酬です。
終わらせる、も報酬になる
仕事のつまらない雑用などでは、「終わらせる」自体に価値があります。やらなければいけない面倒くさい、つまらない作業がある。この状況自体が、すでにストレスになります。終わらせてしまえば、その状況から抜け出せます。
嫌なことは後回しにせず、先に片づけた方が、嫌な思いをする時間が減って得をします。僕は家事で、この方法を使っています。洗濯物を取り込んで畳む作業が面倒くさくて嫌いなのですが、この嫌いな作業が終わって無くなると思うと、それを楽しみにウキウキとした気分でやれます。
別の報酬を設定する
お茶で休憩タイム、ゲームの続きをやれる、遊びに行ける、など、何でも良いので別の報酬を設定します。条件は、時間や達成目標で設定してください。難易度と報酬の大きさは、自分の感覚で上手く調整します。
ただしこの方法には、自制心が必要です。条件を満たしていないのに、まあ良いかと報酬を許してしまうと、次から効かなくなります。
目標設定は、次の一歩に
営業マンが、今年は10件の新規を獲得しよう! と目標を立てたとします。当然ですが、一気に目標は達成できません。一件、一件の積み重ねで、その一件の中にも下調べや資料作成などの細かい作業がたくさんあります。今そこにある資料作成の作業から、今年の大目標までは遠く感じられ、むしろやる気を失いかねません。
ですから一つ一つの作業は、次の一歩に目標を設定します。プレゼン用の資料作成であれば、説得力のある人を動かす仕上がりを目標にすれば良いのです。
受験生が定期的に模擬テストを受けるのも、同じ理由です。その時点でどの位置にいるのかを知る目的もありますが、遠く先の受験日よりも、次の模擬テストを目標にできるからです。
何かで気分を高揚させる
やる気を出させるのではなく、その状態を作ってしまう発想もあります。気分が良くなれば、何かをしたくなります。「気分が良いから、ちょっと散歩に出掛けよう」とかですね。この場合、やる事は何でも良いんです。だから散歩じゃなくて、勉強でも仕事でも良いわけです。
例えば部屋をキレイに掃除したら、気分が良くなります。好きな心躍る音楽があるなら、作業前にかけます。意味もなく激しくガッツポーズを取る。など、あなたにとって気分を高揚させるものであるなら、何でも成立します。
やる気ではなく、他のものをスイッチにする
嫌々でもやり始めてさえしまえば、すぐに作業に集中する。やり始めるまでが大変。という人も多いです。やれば脳も興奮して、やる気は後から付いていくものです。だから「とにかくやり始めろ」とアドバイスする人もいますが、今度はやり始めるやる気の問題が出てきます。それで結局、解ってはいてもやり始めない、何も変わらない、となりがちです。
人が行動をするには、何かのスイッチが必要です。あれだけ学校で毎日のように勉強をし続けられたのは、システムが授業開始というスイッチを押してくれたからです。つまりほとんどの人は、スイッチさえ入ればやれるという話です。
ですから自分の生活習慣やリズムに合わせて、スイッチを作ってください。もっとも簡単なのは、時間です。1時になったら作業開始、勉強開始といったように決めてしまいます。アラームやベルなどを鳴らして、明確な区切りをつけると良いでしょう。
自己暗示で美学に生きる
自分はやるべき事を、最後まで貫き通す人間だ。怠けるような、中途半端な人たちとは違う。
例えば、こんな風に自分をキャラ設定してみましょう。馬鹿馬鹿しく見えるかもしれませんが、意外に強力です。ここには、美学の要素が入っています。美と真逆にあるのは、醜さです。怠けない自分はイケている、怠けた自分はダサい。美は人間の心を強烈に引き寄せ、醜は逆に嫌悪させます。一度、美学が設定されれば、抗いがたい拘束力になります。
まとめ
瞬間的な猛烈な頑張りは、継続的なコツコツした頑張りには勝てません。やる気に任せて動いていると、どうしてもムラが出て何事も中途半端に終わってしまいます。あなたに合った方法を見つけて、コツコツ頑張り人間になりましょう。
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