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鬱病にまで、追い込まれない! 事前に、逃走ラインを決めておくべき。

投稿日:2020年1月29日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。鬱病で深刻な状態になっている人に、ある疑問を抱いたことはないでしょうか? なぜそんなに酷くなるまで、頑張ったのだろうか? 自殺するくらいなら、その前に逃げ出せば良いのに……、と。

 自分が同じ状況に追い込まれた経験がないなら、当然の疑問だと思います。多くの場合、鬱病は静かに進行していきます。思考力や感受性を低下させ、合理的な判断を下せなくなっているのです。

 ですから鬱病の問題は、その時になってから考えたのでは遅い。事前に、逃走ラインを決めておくべきです。

 

鬱病は、静かに精神を追い込んで行く

鬱病は、自分で打つ心の麻酔

 一般的に鬱病というと、心が壊れたイメージを持つ方が多いと思います。脳がホルモン分泌異常を起こした病気という見方も、一般的です。

 しかしその本質は、心の防衛反応です。苦痛が増える、それに耐える精神力が萎える、といった状況が深刻化し、これ以上は危ないという段階で、鬱病とされる症状が現れます。感受性を鈍らせ、そこにある苦痛を和らげようとします。つまり、鬱病は心の故障ではなく、苦痛に潰されないための防衛なのです。

 ただし精神を全体的にぼやかす為に、元気、やる気、嬉しい、楽しい、などのプラスの気分や感情も巻き添えにされます。歯医者で麻酔を打った時に、痛みはなくなりますが、しばらくの間は感覚自体がマヒしているのと同じです。鬱病は、自分で打つ心の麻酔です。

静かに追い込まれる恐怖

 鬱病を発症する原因を見てみると、仕事環境、家庭など、日常の中での苦痛が目立ちます。相性の悪い上司や同僚、適性の低い仕事内容、夫婦関係の悪化、子供の問題、といったもので苦痛が蓄積され、ボーダーラインを超えて、鬱病に至ります。あるいはそこに、突発的な強い苦痛が起こり、引き金になっています。

 こうした日常で積み重なる苦痛は、静かにその人を追い込みます。一日一日は、大したことはありません。一月でも数か月でも、まだ耐えられる範囲だったとします。しかし一年、数年と削られ続ければ、やがては深刻なまでに蝕まれます。

 一発で深刻な損害になるもの、ダメージになるものであれば、人は積極的に回避しようとします。一回で死に至るフグ毒を、甘く見て食べるバカはいません。しかしこれが、酒やタバコ、砂糖、などになると、多くの人が犠牲になっています。その数は、フグ毒の比ではありません。違いは何か? そもそもフグの調理には特殊な資格が必要で、危ないものだと常識的に周知されているのもあります。けれども根本的な違いは、一回当たりのダメージ量です。一回一回のダメージが小さいので、油断をして積み重ねてしまう。気付けば肺を傷めていたり、糖尿病になったりと、深刻な状態にまで追い込まれているという訳です。

 鬱病に至るプロセスも、これと同じです。相性の悪いパワハラ上司のもと、残業も多くて肉体的にも大変。という状況であったとしても、一日一日の負担は、高が知れています。苦痛と疲労が蓄積されるとは言っても、昨日と今日とで大差はありません。

 しかし塵も積もれば山となるという言葉もある通り、一日一日の量は微々たるものでも、長い時間をかけて積み重ねたなら、それは莫大なものになります。気付けば、本人が何となく想定している以上に、追い込まれているのです。

鬱病初期で、感覚は鈍りがちに

 鬱病とは言いますが、そこに明確な境界線はありません。グラデーションのように状態が悪くなり、やがて、受診すればそう診断されるに至るものです。ですからその兆候が見られる段階、あるいは鬱病初期であっても、思考力と集中力の低下、感情が薄くなる、といった症状が現れてきます。

 ここが、この問題の怖いところです。こうした症状は、苦痛を和らげるためです。苦痛を和らげてしまった結果、「今、自分は辛いんだ」というのも、解らなくなります。頑張ろうと気力を振り絞っていたなら、尚更です。まだ大丈夫、問題ない、と査定を見誤れば、現状維持で頑張り続けてしまいます。

 他人事だと、「なぜ、そんなになるまで頑張るのだろう? 危なくなる前に、逃げれば良いのに……」と考えがちです。しかし当事者からすれば、そういった客観的な判断ができない事情があります。緩やかに削られながら、知らない間に感覚もマヒさせられているので、解らなかったのです。

 

 

 

 

事前に逃走ラインを決めておく

冷静で正常だから、適切な逃走ラインを決められる

 鬱病になりそうになったら、その時に考える。という姿勢では、意識が甘すぎます。鬱病は、思考力を奪います。低い思考力でものを判断したなら、選択を誤って当たり前です。正常なうちに、完全に正気のうちに、事前に逃走ラインを決めておくのです。

 そのラインの定め方には、2つの方向性があります。

・精神的に追い込まれた度合い
・環境の改善が見込めない

 精神的に追い込まれた度合いとは、心から笑えなくなった、訳も解らず涙が出てくる、興味や関心が薄れる、一日で落ち込んでいる気分が長い、眠れない、といった尺度です。ここまで追い詰められたなら、延長線上には、確実に悲惨な結末が待ち受けています。

 環境の改善が見込めないとは、パワハラ上司の元から離れられない、介護の負担がオーバーワークだ、といったものです。現状でまだ余裕があっても、このまま環境が変わらなければ、確実に削られていきます。

 逃走ラインを設定するポイントは、限界よりも浅めに取ることです。鬱病の初期症状を覚えておいて、それに当て嵌まり始めたら逃げる。くらいで丁度良いでしょう。あまりに酷い環境であれば、居続ければ削られるのは判り切っているので、何も兆候がなくても逃げましょう。

 ただし介護や家族の問題であれば、逃げるに逃げられません。逃げるというよりも、早い段階でサポートを求めるようにしましょう。行政、親戚、専門家などに助けを求めて、自分一人で背負い込まないようにしてください。

 思考力が鈍った状態で考えるのは大変です。しかし事前に決めていた通りに動くのであれば、まだ難易度は高くなくて済みます。

 

 

 

まとめ

 鬱病は、心を守るための防衛手段です。初期段階でも、思考力や感受性が鈍くなります。それがアダとなり、「自分はまだ大丈夫」と誤った判断をすれば、深刻な状態に追い込まれるまで頑張ってしまいます。

 ですから事前に、思考力が正常に働いている内に、逃げるラインを決めておく必要性があります。予め決めておけば、鈍った思考力でも、合理的に動けます。

 

 

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