藤井フミヤと目が合った！　「派手だから」は目立つ条件ではない。

目立つ理由

派手なものは目立つ？

　皆さん、派手なものは目立つと思っていませんか？　確かに派手なものは、目につきますよね。その意味で、結果として目立つ場合は多いでしょう。

　しかし派手なものばかりだったら、どうでしょうか？　合計してすごく派手！　という心象にはなるでしょうが、その一つ一つは目立ちません。

　大阪の、あの有名な道頓堀がありますよね。

　グリコの元気な人を中心に、まあ派手です。……右下のタコ、気付きましたか？　こんな物が普通の真っ平なビルの壁にあれば、真っ先に目がつきます。しかし周りがこれなので、まったく目立ちません。

　群を抜いてインパクトがあれば、グリコの人のように目につきます。しかしこんな人が１００人もいたら、やはり埋もれてしまいます。

藤井フミヤのトークショーで、目が合う！

　僕は昔、当時の彼女と一緒に藤井フミヤのトークショーを観に行ったことがあります。当然、ステージ下には多くの熱狂的なファン達がいます。

　そんな中、何と僕は彼と目と目を合わせることに成功したのです！　これはファンからすれば、狂喜乱舞の大事件です。

　さて僕は、そこで何をして、目を合わせることに成功したのでしょうか？

　正解は……、何もしなかったからです。

　その時、彼は自分のちょっとした言動でファンが「キャ~！！」っと大騒ぎになるのを、いじって遊んでいました。嫌なヤツだと思わないでくださいね。まあ茶目っ気みたいなもんです。

　ファンはもう押し合いへし合いの大騒ぎなわけですよ。そんな中、ファンでも何でもない僕一人だけが全くのノーリアクションだったので、結果として目立ってしまったというカラクリです。

派手だからではなく、異質だから目立つ

　そこで僕は一つの学びをしました。

　動きが大きいからとか、派手だからとか、それ自体は目立つ要素ではないと気づいたのです。それらが目立つのは、周りの動きが小さかったり、地味だったりするからです。

　つまり異質さそのものが、目立つ要素なんです。

　大きな動きや派手さは、目立つ場面があまりに多いばかりに、それ自体が目立つ要素なのだと勘違いしていました。勘違いというよりも、何も考えずに、何となくそう思い込んでしまっていました。

チャンスをつかむには、異質であれ！

控えめだから目立つ時もある

　人生の中でチャンスを勝ち取るためには、目立つことが有利に働く場面が多くあります。

　まずは目立たないことには、気に留めてもらえません。気に留めてもらえなければ、存在していないのと同じです。あなたがどんなに素晴らしい何かを持っていたとしても、存在していないのでは、成功できる道理もありません。

　超能力のような人を見抜く天才が自分を見つけてくれる期待は、白馬の王子様が迎えに来てくれるのと、同じくらい非現実的なものです。

　周囲が大人しければ、ガンガン派手に前に出ると、チャンスが増えます。周囲がガツガツしていれば、一歩引いた対応をすると、「お、この人は何か違うぞ？」と印象に残ります。

（本当に引いてしまうと、そこは気付いてもらえないので、目の前に出ることは重要です）

　例えば、営業マンが「ぜひ、ウチから買ってください！　ウチのサービスが一番です！」というノリで押しまくっている時に、競合相手に「他社とぜひ、比べてみてください。その上でこちらのサービスが優れていると判断された時には、是非、ご連絡ください。そう結論づけてくださる自信があります」と来られると、僕なら気になって仕方ありません。

妹が結婚相手に選ばれた理由

　恋愛、結婚で事例を挙げます。僕の妹は、おそらくかなり変わっている部類です。結婚相手に選ばれたのも、そこがポイントでした。

　その男性は、一般的に流布している恋愛マニュアルに精通していました。こうしたら女性は喜ぶとか、こうしたら女性はあなたを気にかける、といったものです。僕の世代だと、ヤングアダルト情報源とか、ホットドックプレスとか、ですね。

　それでマニュアル通りに、大抵の女性は動いたそうです。けれども僕の妹は、例外だった。他の女性とは違う！　ということで、気になったのだそうです。何でも喜ぶはずのところで、怒りだしたのだとか……。

　異質だから、目に留まったというわけですね。

まとめ

　異質であれば、目立ちます。目立たなければいけない時、目立った方が良い時、周囲を見て、どうすれば異質に見えるのかを考えましょう。

　周囲が着飾っている中、「スポーツの帰りに寄ったんで」っていう感じでジャージ姿の女の子が、めっちゃくちゃモテているのも、目撃した経験があります。

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