「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。反対意見の扱い方について、考えていきます。もしこれが整理されれば、今後は無益な反対意見に流され、チャンスを潰さなくて済みます。また逆に有益な反対意見を受け入れ、リスクや損失の回避も出来るようになります。
反対意見には有害なものと、有益なものがあります。その見分け方、扱い方のお話です。これは非常に役立つ切り口で、他のこのブログのコンテンツも同様なのですが、あなたの人生を変えるかもしれない強力なものです。
それ程、反対意見の扱い方は重要なのです。
有益な反対意見、有害な反対意見
反論、反対意見とは何か?
まず反対意見とは何かについて、簡単にまとめます。今後は反論、反対意見を、まとめて「反対意見」とだけ表記します。
・他人の視点からの意見である
これは言うまでもなく、当然ですね。では他人の視点からの意見とは、何でしょうか?
それは「自分と違った感性」「自分と違った知識」から発せられる意見です。
・自分とは異なる意見
これも当然です。ここで重要なのは、異なるという結果ではなく、それに至ったプロセスです。
自分の利益のための反対意見
反対意見とは言っても、その根拠は様々です。
まず論外なのが、「自分の利益のための反対意見」です。たとえば天下り目的に作られた役に立たない特殊法人をなくすという主張への反対意見で、利害関係者が、何か理由をつけて「必要である」と理論武装をしているようなものです。
利害関係者の反対意見は、ただそれだけで信用に置けません。結論ありきでロジックが構築されており、公平さに欠けます。ロジックが崩壊しているケースも多いですし、情報を捏造、隠蔽されているケースも多いです。勿論、正直な人もいますが、そこは慎重に対応しましょう。
冷静さを欠いている人の反対意見
怒っていたり、動揺していたりすれば、論理性が落ちます。
これは被害者の意見も同様で、被害者なので肯定的に聞き入れてあげたい気持ちにはなりますが、信頼性という部分では距離を置いてください。
根拠の薄い反対意見
警戒すべきなのは、根拠の希薄な、何となく雰囲気で言っている反対意見です。
例えば企画に対して、「その商品は売れるとは思えない」といった反対意見が出たとします。その理由が「ベネフィット(利益)を詰め込みすぎて、逆に商品の良さが伝わり難いのではないか」「年配の方には理解が難しいのではないか」という二つであったとします。
こうした反対意見はもっともなように聞こえますが、実はすべて単なる主観でしかない場合が多々あります。他人が感じること、考えることを想像して言っているだけで、何も確定的な根拠はないのです。
恐ろしいことに、多くの会議や議論というものは、その単なる推測を土台にして次の推測が重ねられます。こうしたプロセスは時間の無駄です。推測のどこかが的を外していたら、それを土台にした推測の全ては無意味になります。
ここで賢明なのは、検証、テストです。例えば商品の複数の利益を詰め込んだPR文や広告案を作成して、それが購買意欲を高めるのかを調査します。また本当に年配の方に理解が難しいのか、年代順にテストをしてみます。
発言の裏を取る
こうした検証やテストを受けての議論であれば、大いに有意義に違いありません。自ら検証しなくても、調べれば解る事実も多くあります。何れにせよ、思っているのと実際とは、往々にしてズレるものです。
出版の世界でも、ある編集者が「絶対に売れない」と断言した企画を他社に持ち込んで出版したら、ベストセラーになってしまった! という話があります。反対した編集者はもっともらしい根拠を言ったでしょうが、実際に市場に出してみたら、結果はまるで逆だった訳です。
根拠の希薄な何となく雰囲気で言っている反対意見への扱いで重要なのは、反対意見が醸し出す否定的な雰囲気に流されない心の準備です。
・客観的な事実、データ
・推測
この二つの違いを、明確に見極める必要性があります。推測はどんなにもっともらしくても、所詮は推測なのです。相手の立場、権威に圧倒されて、盲信してもいけません。
根拠のある反対意見には、価値がある
逆に受け入れるべき反対意見とは、客観的な事実、データに基づくものです。
推測が多ければ多いほど、その意見は信頼できないものになります。不確定要素が増えるからです。不確定要素があるにも関わらず、断言しているような人は、何となく雰囲気だけで話をしています。
事実、データに基づくものであればある程、その意見には信頼がおけます。
その中で自分にはなかった知識、情報があれば、それを含めて思考をやり直します。結果として、相手の反対意見と同じ結論になるなら、それを受け入れれば良いのです。
結論ではなく、理由と根拠に焦点を当てる
僕は他人の意見に対して、「結論なんか、どうでも良い」という姿勢でいます。重要なのは、その結論に至った理由と根拠です。
その中に自分が持っていない情報、気付かなかった観点があれば、それを踏まえて結論を導き出します。
提示された結論には、その人の価値観が入っています。価値観はそれぞれですから、違っていたらどうにもなりません。欲しいのはその人の価値観ではなく、不足している情報と観点の方です。価値観を知りたいわけではないので、結論に関心が向かないという訳です。
最終的に突っぱねるケース
情報と観点が完全に共有されてなお、意見が食い違う場合には、それは価値基準の違いです。反対意見を受け入れる必要はありません。
相手も解る人であれば、そこで無理に雌雄を決しようとはしません。歪んだ社会悪となる価値観でない限りは、互いに尊重して終わります。
しかし排他性の強い解っていない人であれば、最終的には絶交まで行ってしまうかもしれません。立場と状況を考えて、適当なところで相手を立てるなり、絶交をするなり、選択をしなければなりません。
まとめ
希薄な根拠で自信満々に意見を述べる人は、優秀そうに見える場合もあって厄介です。その自信の背景には、確証に至る確固たる根拠があるのだろうと想定してしまいます。
必ず理由と根拠を尋ねて、自信満々な様子に飲まれないようにしましょう。
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