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依存心の強さは、損になるだけ。他人は、何もしてくれなくて当然。

投稿日:2020年4月7日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。依存心の強さは、決して人生の得にはなりません。やがては他人から疎まれ、騙されやすい素地を作り、成長する機会を逃してジリ貧となります。

 今回の記事は、依存心の強さがもたらす恐ろしい実害と危険性をお伝えし、そこから抜け出す切っ掛けを提供します。

 

依存心は、人生を大いに不利にする

依存心 = 他力本願

 依存心とは、何ぞや? と考えた時、有り体に言えば他力本願です。自分の力ではなく、他人の力をアテにするメンタリティーです。

 確かに、他力によって何かが成されるなら、この上なく効率的です。コストをかけずに、リターンだけを得るのですから。たまたま他力本願が功を奏し、そこに味を占めたなら、癖になるのも仕方ない部分はあります。

 ただ他力本願の再現性については、どうでしょうか。おそらくは幸運の類でしかなく、そうそう上手く運ぶものではありません。

他人は他人の都合で動いている

 他人には、他人の都合があります。優先順位という表現に置き換えると、解りやすいです。他人の優先順位は、自分自身やその家族です。

 友達であっても、他人というカテゴリーにある人物を、積極的に助ける心の準備はありません。そのような存在に依存して、満足なリターンを得られる道理はありません。

 依存先が自分の親であれば、ニートという生き方が成立するくらい、通用してしまう事例は多くあります。ただそれはそれで、やはり自身の人生にとって、良いこととは言えません。

詐欺師に、恰好の的にされる

 依存心の強い人は、一方的に助けてくれる都合の良い人を探しています。狡猾な詐欺師たちが、その層を見逃すはずはありません。

 ネット上での情報商材は、明らかにこの依存心の強い人を標的にしています。「誰でも簡単に億万長者になれる。何の努力も才能も必要ない」といった謳い文句の詐欺案件に、数十万円も注ぎ込まされてしまいます。

 所謂、楽に稼げる上手い話です。ただ依存心が強いとは言っても、騙されたくないという警戒心もあります。そんなに儲かるなら、自分だけで儲ければ良いのでは? という疑問は、あって当然です。詐欺師たちは警戒心を解くために、あれこれと工夫を施します。

 そこに、貧困の救済だの、日本経済を活性化させるだの、もうすぐ死ぬから資産を分配するだの、もっともらしい理屈が付きます。

 依存心の強い人は、その案件が真実であって欲しい願望が強いため、信じさせてくれる理由を探しています。このような人を騙すには、白々しい、もっともらしい理屈を取って付けておけば十分です。

恋愛や結婚で、大外れを引きやすい

 一度、強く依存関係を作り上げてしまえば、それを崩すのは並大抵ではありません。依存心の強い人は、恋愛や結婚に、依存させてくれる相手を選びます。

 依存心は、それ自体が弱味です。依存させてくれるのと引き換えに、何を差し出す羽目になるか知れません。貢がされる、DVの被害に遭う、不当な主従関係になる、などに追い込まれる関係の背景に、依存心があるケースは多いものです。

 悪意ある者が依存心に付け込んでくる、あるいは恋愛対象や結婚相手としての条件を満たしていないにも関わらず、依存できるならと嵌まってしまう。弱味によって冷静さを欠き、往々にして大外れを引きやすくなります。

努力を放棄して、状況を悪くする

 何かと他人に頼るメンタリティーの人は、自分で頑張ろうとしません。人生を成立させる最大の柱は、日々の地道な努力の積み重ねです。

 勿論、依存心が強いからと、何もしない訳ではありません。学校に通う、会社に勤めるなどの現状があるなら、それは努力をしてきた結果です。しかし依存心が薄く、自分の力で道を拓こうとする前向きな人に比べたら、その質はどうしても低くなります。

 依存心の強い人が、誰かにやってもらえる、助けてもらえるのを待っている間に、自分で考えて行動し、実力を上げていきます。努力を放棄した分、成長で差をつけられます。

 そして成長の差は、給与、社会的ポジション、幸福感、自己重要感、人間関係、などの形で表れます。

嫌われる

 依存心の強い人は、尊敬されません。度を越せば、軽蔑の対象にすらなり得ます。逆に前向きに頑張る人は、人間性として高く評価され、尊敬もされます。

 こうやって依存心の弱い前向きな人は、困った時に助けてもらえる環境が整えられます。依存心の強い人は、皮肉なことに、そのメンタリティー故に疎まれ、助けてもらえる環境から遠のいていくのです。

 

 

 

 

依存心の強さから抜け出すには?

 実力は上がらず、他人からは嫌われ、騙されやすくもある。依存心が強いと、総合的に見れば碌なことにならないと解りました。

 それでは、依存心の強さから抜け出すには、どうすれば良いのでしょうか?

他人が、あなたを助ける理由を探す

 逆に、考えてみましょう。他人が、あなたを助ける理由は何でしょうか? 確かに人間社会に、助け合いの精神は大切です。しかしそれは、自分で出来ることを頑張った、その上での話です。自分で努力せずに他人に頼る人に、世間は甘くありません。

 世の中には、優しく親切で、求められたら身を削ってまで助けようとする人もいます。ただそういった人の親切心も、無限に湧き出てくる泉ではありません。与え続けるうちに、どこかで与え疲れが来ます。

 如何でしょうか。冷静に、他人があなたを助ける理由を探してみると、如何にそのモチベーションが希薄で頼りないものかを、確認できると思います。

可哀想な自分という評価を、他人は共有していない

 何をするでも、人はそこに正当性を求めます。卑劣な犯罪者であっても、そこには何らかの主観的な正当性があります。通常であるなら、人は50:50を是とします。一方的に受けとる側にいることを、正しい姿とは思えません。

 ですから依存心の強い人にも、受け取る側でいる主観的な正当性があります。それぞれに事情や思いはありますが、多く見受けられるのは「可哀想な自分」という立ち位置です。

 経済的に貧しいから、社会システムの被害者だから、不幸な境遇にあるから、と「受け取る者」としての自分を正当化しています。相手と1:1の差しの関係では不平等であるが、自分には大きなマイナスがあるので、大きな目で見れば一方的に受け取って平等だという感覚的な計算があります。

 常識と良識のある他人も、そういった事情を汲めば、差しでは不平等であっても快く与えてくれます。ただ依存心の強い可哀想な自分は、積み重ねてきた努力の質と量に薄く、自業自得の部分も多分に含まれています。

 付き合いが深くなれば、そのようなメンタリティーも透けて見えるようになり、次第に助けるには値しない人という評価に変わってきます。いくら「可哀想な自分」で自己正当化しても、そうそう他人は甘く査定してくれません。

一方的に自分を助けてくれるヒーローなど、存在しない

 詐欺師はいつだって、正義の味方として登場します。言葉巧みに依存心の強い人に付け入り、多額の金銭を騙し取ろうとします。

 そのようなヒーローは、存在しないと断言します。どうしても信じたくなったなら、その提案が本物で、実績を出してから乗っかれば良いでしょう。先行者利益だとか、今だけのチャンス、などという文言は、無視してください。これを言った時点で、詐欺と確定します。

 どうしても賭けてみたくなったなら、もっと期待値の高いものに割り振りましょう。例えば、宝くじなら高額当選の可能性があります。競馬で、当たれば千倍以上のオッズに注ぎ込むのも、良いでしょう。有望な仮想通貨を持ってみるのも、まったくの無理筋ではありません。

 詐欺師に渡せば、100%の確率で資産を失いますが、こうしたものであれば、低確率ながらも大化けする可能性があります。

努力 → リターンの効率の良さを知る

 他人に依存して助けてもらおうとしても、期待通りに事は運びません。実はその生き方は、極めて非効率であると知ってください。

 その一方で、努力に対するリターンには、高い期待値があります。何をどう努力するのかという別の話はありますが、正しい努力は、決して自分を裏切りません。知識、技術、能力などを高め、より良い結果を得る土台になります。

 成功例だけを見れば、依存によって得られたリターンほど、効率の良いものはありません。努力というコストをかけずに、結果だけを得られるのですから。ただ人生全体を見れば、努力に対して正当なリターンを受け取り続けて行った方が、遥かに効率が良いのです。

小さな成功体験で、自信をつける

 とは言うものの、依存心の強い人間になってしまった過程には、多くのケースで「自信の喪失」があります。努力によってリターンを得られるイメージがないから、誰かに依存する精神が染みついてしまったという訳です。

 そういった方は、ぜひ何でも良いので、小さな成功体験を積み重ねてください。最初は、努力さえすれば、確実に得られるもので行います。例えば漢字検定や、英検などはどうでしょうか。1級を取るのは難しくても、努力と実力に見合ったものは確実に取れます。

 人の思考は、いくらでも複雑にできます。しかし、心は単純です。思考によって心の反応パターンを複雑にはできても、心自体は単純なまま変わりません。考え方、価値観とは無関係に、努力してリターンを得られた体験は、必ず自信に結びつきます。

 努力して正当なリターンを得る軌道にさえ乗れば、あとは目指す場所に向けて、地道に続けていくだけです。

 

 

 

まとめ

 依存心の強い人は、他力本願で、努力を避けようとします。しかし他人は他人の都合で動いており、そうそう思い通りには行きません。その姿勢では、実力がつかない、騙されやすい、依存したい弱味に付け込まれる、などの不利益と危険性があります。

 そこから抜け出すには、他人に依存しても、良い未来は決して訪れないと現実を直視します。努力してリターンを得るという、当たり前の考えの方が、遥かに効率的であると認めましょう。

 あとは小さくで良いので行動を起こして、その真実を確認してください。

 

 

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