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新聞やテレビなどの報道に触れないという、気分を上げる方法。

投稿日:2020年4月19日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。新聞やテレビなどのメディアは、悲惨な事件や事故を報じ続けています。普通に暮らしている個人の日常とは、あまりにかけ離れた世界です。

 そのような世界に触れ続けているうちに、次第に自分が住む世界への印象が暗く歪んでいきます。また嫌な事件を見たその時々の気分の悪化も、毎日のように続けば、やがては精神状態そのものに悪影響を及ぼします。

 新聞やテレビなどの報道に触れないだけで、気分を上げる方法として成立します。

 

マイナス報道のシャワーを浴びると……

なぜ報道は、マイナスに偏るのか?

 新聞、テレビの報道番組、ワイドショー、情報バラエティなどを含めて考えても、伝えられる情報は、明らかにマイナスに偏っています。

 毎日のように誰かが殺され、騙され、奪われ、裏切られ、自ら命を落とし、事故に遭い、悲惨な思いをしています。普通に新聞やテレビに触れていれば、こうした悪いニュース、マイナスの情報をシャワーのように浴び続けます。

 スポーツで誰かが活躍した、イベントの賑わい、など明るい内容もありますが、どちらかと言えばメインではなく、おまけのような扱いです。

 それでは何故、報道はマイナスに偏るのでしょうか? 主に、2つの理由が考えられます。

・関心度の違い

 一般的に、人はプラスになる喜びよりも、マイナスになる苦痛の方が大きくなります。この為、マイナスの情報に、より敏感に反応します。

 売上部数、視聴率という観点からも、マイナスの情報を多く入れた方が有利だと認識されています。

・メディアの使命感

 事件や事故などを知らせることで、警鐘を鳴らす。あるいは社会で起こっている真実の姿を知らせる。といった、メディアの使命感があります。

 合わせて考えると、メディアは「社会が、如何に汚れていて、危険なのかを伝えるのが仕事である」と言えます。

最近は物騒だから、という誤解

 マイナスの情報を多く受け取っている内に、どうしても事実認識や印象も偏ります。

 よく殺人や強盗事件などの度重なる報道を根拠にして、「最近は、物騒な世の中だ」と言われていますが、これは誤りです。

 強盗事件、傷害事件は年によってバラつきはありますが、傾向として増えているとは言えません。殺人事件に関しては、明らかに減少しています。

 ですからデータから客観的に判断すれば、ここ3,40年の期間では、治安は変わらないか、良くなっていると判断できます。

 おそらく報道の比重が大きく変わった事実もないでしょうが、古い記憶は薄れるものです。最近の報道の方が新鮮味があって印象も強いため、「物騒な世の中になった」という印象になるのでしょう。

 日本で誰かに殺される確率は、年間で0.005%ほどです。少なくとも、誰かに殺されるという事に関しては、強く警戒しなければならない数値ではありません。

 しかし印象というものは、往々にして事実に基づきません。頻繁に殺人事件の報道に触れ、強盗、傷害、交通事故、詐欺、汚職といったシャワーを浴び続けている内に、「自分は汚らわしい、危険な世界で生きている」と思えてきます。

気分は受動的なもの

 誰かが誰かに殺された、事故で命が奪われた、凄惨ないじめを受けて自殺した、火事で逃げ遅れて死んだ、といった話を聞いて、心が影響を受けないはずはありません。

 それは毎日のことで慣れはしますが、気分を落とされるという状態に慣れてしまった部分もあります。あるいは無意識に感受性を下げて、心を守っているかもしれません。

 心は、受動的なものです。外部からの刺激やスイッチに反応する形で、その姿を変えます。マイナスの嫌なものを受け取り続けていたら、気分が落ちるのは必然です。

報道の比重を変えれば、心象は簡単に操作できる

 ここでお気付きの方も多いと思いますが、メディアは実状とは無関係に、大衆心理をコントロールできます。何を報道して何を報道しないのかの比重を変えれば、それだけで心象を動かせます。

 ほとんどの人は、受け身で情報を受け取っています。専門家や、特別に強い関心でもない限りは、自分から掘り下げてまで情報を得ません。それ以前に、一つ一つの報道内容を、真剣に見ているわけでもありません。

 一般的に、新聞社やテレビ局には強い信頼がありますから、基本的には事実を公平に伝えているのだろうという安心感があります。疑いのフィルターも通さずに、シャワーのようにマイナスの出来事を浴びせられる構図があります。

 するといつの間にか、自分で考えて得た結論ではなく、社会は物騒で暗いものだと思い込まされるに至ります。

 

 

 

 

「報道に触れない」という選択

 新聞やテレビの報道に触れていると、必然的に気分を落とされます。「報道はマイナスに偏っている」といったように思考で補正をかければ、無防備に受け身でいるよりかは影響を受けずに済みます。

 しかしそれでも、心象を動かされるのは避けられません。解っていてなお、その影響から完全に逃れられないのです。

 ここでは、「報道に触れない」う選択を検証します。

実は、あまり困らない

 もしも、一切の報道を遮断したなら、どうなるでしょうか? これが、意外に実生活上では困りません。

 事件や事故への警鐘ということでは、それまでの知識と常識で間に合います。誰が誰に殺されたという情報を得ないからと、自分が殺人事件の被害者になるリスクは高まりません。空き巣の事件に触れなくなったからと、戸締まり習慣はなくなりません。

 新しい行政サービス、天気予報、話題の新商品などの役立つ情報も含まれていますが、必要なものであれば、別途、自分から情報を得れば済みます。現に、報道だけではなく、テレビそのものを見ないという人たちの話を聞いても、何ら支障はないと言います。

 確かに、知らなかったから損をしたという機会損失のリスクもあります。しかし自分から必要な情報を得るという動きをしていますので、受け身でいたら知り得なかった他の情報を得る機会が増えます。

 トータルで考えれば、どうでも良い内容に付き合わされるロスがない分、得られる利益の方が大きくなります。

 必要な情報、気になる情報があれば、自分から獲得する。他人の組んだプログラムに沿って、ダラダラと受け取らない。この生活に切り替えると、1週間もすれば、違った気分で過ごしています。

共感の強い人は、悲惨な事件には近寄らない

 他人に強く共感する人は、辛い悲惨なニュースを見るだけで疲れてしまいます。被害者や被害者家族の思いを、自分のことのように疑似体験し、感情を揺さぶられます。

 そんな事を毎日のように続けていては、身が持ちません。特にテレビの報道番組は、そのような事件や事故が、予告もなく飛び込んできます。見れば気になってしまいますので、最初から見ない方が良いです。

 どうしても情報を得たければ、ネット記事や新聞など、比較的、情報の刺激が少ないものにしましょう。

 

 

 

まとめ

 メディアによる報道は、社会に起こっている現象の縮図ではありません。負の要素を取り上げる比率が大きく、そのまま何となく受け取っていたら、世界は汚く危険なものに思えてきます。

 偏った情報のシャワーは、そうと解っていて尚、心象に影響を及ぼします。そこから、完全に逃れる術はありません。

 報道をシャットアウトして、必要な情報、気になる情報だけを自分で取るようにしても、生活上の支障はありません。こうした生活に切り替えて1週間も経てば、日々の気分が違うのに気付くでしょう。

 

 

 

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