「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。睡眠は、心身の集中メンテナンスです。質の良い睡眠を安定して取れているか否かで、その健康状態は大きく左右されます。
傷ついた心には、苦痛そのものと、それに反応した感情があります。睡眠中に苦痛を取り除き、乱れた感情は整えられます。
その心の自然治癒力を発揮するために、睡眠の質が大きな鍵になります。
タップ、クリックできる【目次】
睡眠中に、心は修復される
潜在意識が、もっとも活性化する時間
傷んだ心、荒んだ心を整えるのは、潜在意識(自覚できない意識)の役割です。心の問題というと、頭で考えて乗り越えるイメージを持つ人も多いのですが、顕在意識(自覚できる意識)にできるのは整理整頓までです。
肉体についた傷は、放っておけば治癒します。それは肉体に、損傷を修復する機能が備わっているからです。心についても、同じイメージを持ってください。心には、自らを修復する機能が備わっています。
この潜在意識がもっとも活性化するのは、睡眠中です。顕在意識と潜在意識とはシーソーのような関係性にあり、片方が強くなれば、もう片方は弱くなります。ですから顕在意識がほぼ完全に引っ込んでいる睡眠中は、潜在意識が強く働くのです。
つまり睡眠中では、心の修復機能も、もっとも強く働いているという訳です。
ふと目覚めると、心の中は嵐だった
とは言っても、何せ眠っている間のことです。殆どの人にとっては、修復されている実感はありません。しかし傷ついたり、怒っていたりした事が、目覚めると軽くなっていた。どうでも良くなっていた。といった経験であれば、覚えがあるのではないでしょうか。
僕の個人的な経験ですが、睡眠中に行われている心の修復を、何度か垣間見ました。心の傷に当たる際には、その出来事を直視します。直視したなら、そこにある苦痛を感じるのは避けられません。
正に重い苦痛を修復している最中に、刺激が強かったのか、僕は目覚めてしまいました。目覚めると、どうでしょう。まるで、嵐のような激しい苦痛に襲われます。訳も解らず、辛くて仕方ありません。
そこで僕は、気付きます。今、自分の潜在意識は、こんなに辛い傷の修復に当たっていたのだと。そう思えば、狂わんばかりの苦痛ではありますが、まだ眠気も強くあり、リラックスして再び、眠りにつきました。
朝、起きて見ると、心は何ともありません。穏やかに、晴れ晴れとした気分です。
素直に動く心
覚醒時では、心を安定させるために気を張っています。辛さ、怒り、悲しみ、落ち込み、などに飲み込まれないよう、心の動きが抑制されています。現実社会で生きて行くためには必要な措置ですが、心の修復は滞ります。
就寝中、半覚醒状態では、むき出しの素直な心があります。夢の中の自分、半覚醒状態にある自分が、感情を豊かに、心を動かしている様子に気付いた経験はありますか?
もしも夢の中で泣いていた、怒っていた、といった経験があるなら、それは潜在意識が心を治癒させているのを、垣間見ていたのです。
睡眠の質を良くする
潜在意識に存分に活躍してもらうには、睡眠の質が大切になります。深く眠るほど、潜在意識は活性化します。
今日という一日に、納得する
一日の過ごし方に納得していないと、「無駄な一日を過ごしてしまった」、「やるべき事をやれなかった」といった気持ちが残り、焦りや苛立ちが生じます。この思いが、眠りを浅くします。
自分で納得できる、充実した一日を過ごした日の夜、ぐっすりと眠れた経験はないでしょうか?
充実した日の積み重ねが、睡眠の質を良くして心を整え、より充実した日を過ごせる原動力になります。
次の日に、気掛かりは持ち越さない
気になる、不安、心配なことは、どんな人生にもあります。それが強くなれば、一睡もできない、何度かウトウトしては目が覚めてしまう、といった風に入眠すら困難になります。
そのレベルに深刻ではなくても、やはり気掛かりがあれば、その分は眠りが浅くなります。仕方のないものは仕方ありませんが、可能な限り、気掛かりは解消しておきましょう。
肉体を動かして、適度に疲労する
ある程度は肉体が疲れていないと、睡眠はどうしても浅くなりがちです。健康のために必要な、最低限の運動量は確保しましょう。
寝る前に脳をリラックスさせる
人間、興奮するのは一瞬です。しかしリラックスを深くしていくのには、時間がかかります。ですから、入眠前に脳を興奮させると、眠れるまでに時間がかかってしまうケースがあります。
夜は明りも暗めにして、ゆったりと過ごすようにしてください。アルコール、カフェインなどの興奮物質も、控えた方が良いでしょう。
布団の中は、スマホの持ち込みを禁止にしてください。目に光を入れると、脳は簡単に興奮してしまいます。
まとめ
心の自然治癒は、睡眠中にもっとも活性化します。睡眠の質を良くすれば、心の修復は、より捗ります。
眠りを深くするには、精神的には思い残しがないよう。肉体的には、程よい疲労と、脳を興奮させないことが重要です。
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