「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人にはそれぞれ、生まれ持った性格があります。社会生活を送る上で、多かれ少なかれ、誰もが自分を演出します。そのさじ加減が過ぎると、負担が強くなります。
今回は、なぜ過剰なまでにキャラを演じなければならないのか? どうすればバランスが取れて、楽になるのかをお伝えします。
タップ、クリックできる【目次】
キャラを過剰に演じる理由と、解決法
社交性部門が苦手
他人とコミュニケーションを取り、良い関係性を築くのには、元々の得手不得手があります。緊張してテンパってしまう、会話がちぐはぐになって繋がらない、冷静でテンションが低い、空気を読むのが苦手、相手に気を使い過ぎる、など理由は人それぞれです。
ただ社会生活を送っていく上で、「苦手だからやりません」という訳にもいきません。そこで社会性が高い人を真似て、関係性を築くのです。
根っから明るくて元気な人に合わせて、自分もそう演じているとします。相手は素の自分であるのに対して、こちらは上げています。当然、消耗は激しくなります。
解決策:キャラを演じる時間を調整する
社交性部門の苦手が克服されるのが最善でしょうが、元々の性格に根差したものは変わりません。
このようなタイプの人は、キャラを演じる時間を調整してください。仕事で多く他人と接したなら、プライベートでは一人でいる時間を増やします。付き合いのランチ会、飲み会、なども、優先順位を下げてください。
集団での居場所を確保するため
相手によって、ウケの良い人間性やノリは違います。本来の自分を抑えて、ウケの良いキャラを選択して演じます。
先輩と後輩との関係では、先輩は面倒見の良い親しみやすいフランクな人柄、後輩は素直で従順ないじられキャラ、で落ち着いているのをよく見かけます。これが上下関係のある親しい姿だという共通認識があって、互いに役に収まってエチュード(台本がなく、設定だけで行う即興劇)を繰り広げるようです。
このような選択は、実益のためか、孤独を避けるために行われます。
あるいはもっと単純に、ウケの良かった部分が突出してキャラになるケースも多いです。例えば、たまたま破天荒な発言が好意的に受け取られて、「ここが通用する!」と判断したとします。次々に破天荒な発言でウケを狙いに行き、気付けば面白い破天荒キャラに落ち着いています。
それを前提にして人間関係が作られているので、キャラを崩すには勇気が必要です。優しく誠実な人でも、いい加減で軽い人でも、そこは同じです。通用する、ウケる自分だけを突出させて、本当の自分から離れる形です。
解決策:意外性の枠内で、キャラ外の本音を入れ込む
もう出来上がって、上手く行っている関係性を崩す必要性はありません。
ただ本当の自分から離れ過ぎていると、その関係性自体が嘘のようで虚しくなります。会社の上司や得意先との関係性では、実益のためと割り切れるでしょう。しかし友達関係では、どうでしょうか。キャラ設定で上手く行っているだけでは、本当の友達とは思えません。
意外性という遊び(ゆとり部分)が好意的に受け取られるのが、キャラの良いところです。「あの人、誠実で真面目だけれど、パチンコだけは好きで止められないんだよね」とか、「彼女、いつもはほんわかとして優しいけど、たまに厳しいことも言うよね」といった意外性は、度々、好意的に扱われています。
ドラえもんは、ネコ型ロボットなのにネズミが嫌いです。のび太は、勉強も運動も苦手なのに、射撃の天才です。そういったキャラとギャップのある意外性は、アクセントとなってその人の魅力を増す効果があります。
ですからあなたも、確定された自分のキャラとは違う言動を、ちょっとだけ入れ込んでみてください。普段は従順ないじられキャラだった後輩が、ここぞという時に先輩にビシッと意見すれば、「お、こいつは!」と一目置かれる存在になりますよね。(相手の器が小さいと、失敗します。責任は持ちません(笑))
本当の自分を細かく見せていくと、また評価や関係性も変わっていきます。相手側も、「じゃあ自分も」となって、より深い関係に成長する可能性もありますよ。
本当の自分を出せば、嫌われてしまう
模範生のような自分でなければ、他人から嫌われてしまう。そう信じていて、出来過ぎた良い人を演じてしまう人がいます。
明らかに性格の悪い人間に比べれば嫌われる危険性は少ないですが、人間らしくない、面白味がない、とあまり関係性が深まらないケースも多いです。やり過ぎると、胡散臭い人という悪評価にもなり得ます。
解決策:本音を出しても、意外に大丈夫
もしも相手が心の底から模範生であったら、本音を出せば呆れられたり嫌われたリするかもしれません。しかし大抵の人間は、聖人君子ではありません。どこかで卑屈だったり、ズルかったり、自分勝手だったりする中、全体として何となく善人に収まっている人がほとんどです。
あなたのちょっとした模範生にあるまじき本音は、相手も理解できます。むしろ共感されて、距離が縮まるかもしれません。ドン引きされるような本音はご法度ですが、無難なものをちょこっと出してみてください。案外、大丈夫なものですよ。
まとめ
自分ではないキャラを演じる行為は、どれも他人に受け入れられるためです。他人からの評価を一番にすると、疲れて当然です。
仕事や地域の付き合いでは、関係性が円滑であることが最優先されます。ですからここは、言い方は悪いですが嘘でも構いません。しかし友人関係では、どうでしょうか。自分ではないキャラで上手く行かせても、あまり意味がありません。そこは本当の自分を多めにして、関係を築いた方が良いでしょう。
「本当の自分が好きでないなら、どうぞ好きに距離を取ってください」くらいの開き直りが必要です。
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