落ち込んでいる人を励ます言葉、原因ごとの立ち直り方のまとめ。

落ち込み　＝　心の屈服

　落ち込みとは、元気がなく落胆している状態です。心が屈服し、前向きな意欲が抑え込まれています。

　屈服させられた原因によって、励まし方、対応の仕方も変わります。

心が屈服する原因、立ち直り方、励ます言葉

突発的な苦痛

　予期せぬアクシデントや不幸による衝撃があまりに大きいと、心の耐久性を超えます。まともに感じていては壊されると判断した時、心は感じるのを麻痺させて対応します。思わない、感じない、考えられないようにして、衝撃を和らげるのです。

　心は一時停止状態で、衝撃が過ぎ去るまでは再起動しません。この状態がある程度、長く続くと、鬱病と診断されます。

＜立ち直り方＞

　落ち着いて、苦痛が抜けていくのを待ちます。段階毎に、心は感じて動き出します。衝撃が大きければ大きいほど、立ち直りにも時間がかかります。焦らず、ゆっくりと起き上がるようにしましょう。

＜励ます言葉＞

「必要なことは代わりにやっておくから、無理しなくて良いよ」
「あなたは一人ではないよ。必要な時に、いつでも私に頼って」

　今すぐ立ち直らなくても良い、親身になってくれる頼れる人がいる、といったメッセージを伝えましょう。

　明るく前向きな言葉は、この状態の心には届きません。

慢性的な苦痛の蓄積

　突発的な苦痛と、基本的な構造は同じです。ただそれがジワジワと蓄積されて、静かに心の耐久性を超えています。

　慢性的な苦痛ですから、その人の日常生活とセットになっています。こちらも同様に、長く続けば鬱病と診断されます。

＜立ち直り方＞

　今すぐ、自分と苦痛の原因とを切り離します。会社が原因であれば、休職する。DV夫が原因であれば、別居をします。とにかくこれ以上、苦痛が蓄積されないように環境を整えるのが先決です。

　初期で傷がまだ浅ければ、落ち着いた環境にいる内に心は回復します。

＜励ます言葉＞

「すぐに、その場所から離れて」
「愚痴なら、いつでも聞くよ」

　励ましているのとは違いますが、このまま行くとマズイ状況で本人の踏ん切りが悪ければ、苦痛から離れるのを勧めた方が良いかもしれません。決めるのは本人ですが、少なくともその選択肢に焦点が当たります。

　普段の生活で苦痛はあっても、それを上手に抜いていきながらバランスを取っていく選択もあります。愚痴を聞いてあげるだけでも、追い込まれないように協力できます。

やる気を挫かれる

　強いやる気が挫かれると、その反動で落ち込む場合があります。これは高速走行中に起こった、激しい衝突事故のようなものです。

　未来に向かっていた前向きなエネルギーが壁に衝突して、今の自分の意識がクラッシュしてしまうのです。衝撃によって気が遠くされるのに似ています。

＜立ち直り方＞

　通常は、放っておくうちに回復します。

　意外に長く続くようなら、「現時点に意識を集中させるワーク」を行うと良いでしょう。目に見えるもの、耳に聞こえる音、肌で感じる感触、臭い、味など、今そこにある物に丁寧に意識を向けます。散り散りになっていた精神エネルギーが、現時点の自分に集約され、意識がクリアになります。

＜励ます言葉＞

「またチャンスはあるよ」
「次、頑張れば良いじゃないか」

　意識を再び未来に向けるよう、言葉をかけます。散り散りになっていた精神エネルギーが、やはり現時点の自分に戻り、再び未来に向けられます。

肉体的な疲労

　元気、バイタリティーの根源は、肉体にあります。肉体が疲れていれば、心の元気も出なくて当然です。

＜立ち直り方＞

　当たり前ですが、休みます。精神状態で、肉体の回復も変わってきます。出来るだけ責任や義務から解放された状態にして、ノビノビとした気持ちで休みます。

　これはただ「休みましょう」なので、励ます言葉はありません。

まとめ

　落ち込んでいる人は、何かに負けています。何にどう負けているのかによって、立ち直り方も違うし、適切な励ます言葉も違います。

　気の利いた人は、これを無意識にやっているんですね。

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　この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。

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