「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。諦めるのが早い人は、間違いなく人生で損をしています。ここを矯正するだけで、人生をより有利に進められます。
今回は諦めが早い人の理由と、解決策をお伝えします。よろしくお願いします。
諦めが早い人の2つの理由
諦めが早いのは、悪いことなのか?
人間、諦めが肝心
という言葉もあります。諦めること自体に、良いも悪いもありません。無駄なものは諦めた方が良いに決まっていますし、やれば出来るなら諦めるべきではありません。
諦めが早いという傾向には、間違いなく無駄な努力を減らす利点があります。その反面、手を伸ばせば届いたものまで見限ってしまう損失があります。
もしもそうやって重要なチャンスを逃しているなら、諦めの早さは好ましいとは言えません。
継続か、諦めるか、の選択基準
人は様々な経験を通じて、「これ以上、頑張っても無理だろう」という感覚を身に付けます。
例えば恋愛では、「この関係を、これ以上は引っ張れない」というラインがあります。関係が悪化して別れ話が出るようになって、話し合いの結果、別れずに関係を続行という結論になったとします。結局、持ち堪えられずに酷いドロドロになって破局。
こんな経験を何度かしていると、自分なりに「こうなったら、もう頑張っても無理……」という基準ができます。
仕事でも何でも、頑張って駄目だった経験の蓄積が、どこまで頑張るべきか、どこから諦めるべきか、の基準を作ります。
失敗には、苦痛を伴う
恋愛でも、勉強でも、仕事でも、頑張りが報われないのは苦痛を伴います。失敗すれば、またあの辛い思いをしなければならない。この思いが、合理的な思考のノイズになります。
成功するか、失敗するか、の見込みの他に、「失敗が怖い」「失敗の苦痛を味わいたくない」という怖れが、選択に入り込んでしまいます。
あなたも十分に承知しているように、恐怖は考える力を奪います。飲み込まれれば、人を簡単に非合理で愚かにさせてしまいます。
理由1 結果が保証されていない中、頑張るのは辛い
無駄に終わるかもしれないと思いながら、頑張るのは辛いです。精神的にタフでないと、どこかで心が折れます。
結果への見込みの他に、「今のこの状態から抜け出したい」という心情が働きます。
理由2 失敗、結果が出ないことへのストレス耐性が弱い
諦めが早い人は、失敗へのストレス耐性が弱いか、結果が解らない状況にいるストレス耐性が弱いか、の何れかです。これが2つの理由です。
ただ何事も、諦めた時点で失敗が確定します。もしも失敗へのストレス耐性が弱いなら、諦めずに頑張り続ける選択をしても良さそうです。しかし諦めの早い人の思考では、このような苦痛の比較が行われます。同じ失敗なら、かけた労力と時間が少ない方が、ダメージが少なくて済みます。
こうした計算は誰でも行いますが、諦めの早い人は、極端に無駄な努力を嫌います。失敗なら失敗、負けなら負けで、さっさと結果を確定させて被害を少なくしたいのです。
結果が解らない状況にいるストレスに耐えられない人は、まだ見込みがあるのに、途中で投げ出そうとします。
確率、見込みを悪く考える
失敗を怖れるにしても、結果が解らない状況に心が萎えるにしても、諦めた結果で損をするのは嫌です。諦めたい人にとっては、「頑張っても、どうせ駄目」であって欲しいものです。
そうした多くの人が、失敗する、上手くいかない理由を探して、諦めるのを正当化します。
ですから本人は、一つ一つの諦めてきた過去の事例を、「賢明で合理的な判断だった」と位置付けているかもしれません。自分は諦めが早いのではなく、引き時を見極める能力が高いという訳です。
実際にそのような人もいるでしょうが、実は賢明なのか愚かなのかは、現状の自分でおおよそ察しがつきます。成功を積み重ねて、思い描くような人生を送れているのか、諦め続けてきて理想とはほど遠い人生になってしまっているのか、です。
早く諦めてしまう癖を矯正する
すぐに諦めてしまう人は、ただ苦痛から逃げているだけでした。しかし逃げ続けることで、得られるプラスはありません。その癖は結局、自分により多くの苦痛を課すだけです。
ノーリスク、低リスクは絶対に諦めない
諦める癖のある人は、すぐに諦める方向に考えてしまいます。まずはノーリスク、低リスクのものから、「絶対に諦めない」というルールを作ってください。
野球観戦をしていると、贔屓のチームが負ける様子は見たくないものです。9回になれば、負けている側の観客がぞろぞろと帰り始めます。ただ野球ですので、3アウトになるまでは逆転のチャンスは残されています。プロ野球でも、年に何回かは9回で大差を引っくり返して逆転勝利! というゲームがあります。
確かに、せっかく観戦し続けたのに、負ける姿を見させられるのは嫌でしょう。けれどもここに、人生にとって重大なリスクはあるでしょうか? ただその時の気分が悪いだけの話で、ノーリスクです。
このようにノーリスク、低リスクのものは、諦める必要はありません。諦めたところで、逆にこれといった得もありません。野球観戦の場合、せいぜい帰りの混雑を避けられるくらいです。
恋愛なら、反応が悪くても、さっさと諦めずに誘ってみる。仕事でも、どうせ無理だと諦めずに、何度か声をかけてみる。といった事です。駄目で元々、失うものはありません。
分が悪い状況では、結局、上手くいかないケースの方が圧倒的です。しかし回数を重ねていけば、報われる時が必ず訪れます。ノーリスク、低リスクなのですから、1回でも報われたならリターンの方が大きくなります。
その1回の成功が、あなたの意識を変えてくれます。
「どうせ駄目だろう」 → 「やれば、いけるんじゃないか?」
早く諦めてしまう人は、やる前からもうダメな理由を探しています。努力が0で済むなら、ダメージを最小化できるからです。
「どうせ駄目だろう」と反射的に思ってしまった瞬間、「やれば、いけるんじゃないか?」と必ず思い直すようにしてください。これもルールです。
ダメな理由を探す代わりに、いける理由を探してください。大して考えもせずに適確な判断が下せるようなら、その人はとんでもない成功者になっているはずです。そうでないなら、やる前から諦めてしまう枠の中に、必ずチャンスがあります。そして意外にも多くのチャンスは、ちょっとだけ考えた先にあります。
成功も失敗も、「確率、リターン、リスク」で考える
確実ではない何かにチャレンジしたら、成功も失敗もします。全勝はできませんが、逆に全敗もしません。
そのチャレンジが、どれくらいの確率で成功するのか、どれくらいのリターンが期待できるのか、失敗した時のリスクは何なのか、この合計で考えるようにしてください。その背景には、自分はどういう人生を歩みたいのか、があります。
確率が高い、リターンが大きい、リスクはない(低い)なら、間違いなくGOサインです。
確率が低くても、リターンが大きくてリスクはない(低い)なら、こちらもGOでしょう。
確率が低く、リターンも低い、けれどもリスクは高いなら、止めるべきです。
こうした発想で物事を決断していけば、総合的に見てリターンを大きくできます。僕はノーリスク(ローリスク)でハイリターンのものに賭け続けて、当たった分の足し算が今いる場所です。
失敗は織り込み済みなので、一回一回の失敗をいちいち気にしません。何度でも打席に入って、何度でもバットを振って良い。そしてヒットを打った分、ホームランを打った分だけ、自分に加算されていく。ゲームとして考えると、人生はぬるい部分もあります。
まとめ
こうして決断と行動の基準を変えると、新しい基準での結果が蓄積されていきます。どこまで頑張るべきか、どこから諦めるべきか、の感覚的な基準も整います。
「ゲームとして考えると、人生はぬるい部分もある」と書きましたが、それは早々に諦めてくれる他の人たちが大勢いるからです。人生は何度でも失敗できて、成功した分だけを積み重ねられる。こんな分の良いルールを活かさない手はありません。
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