「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。自分らしさを大切にする、自分らしい生き方、といった表現をよく見聞きします。しかし「じゃあ、自分らしさって何?」と尋ねられると、ほとんどの人が答えに困るでしょう。
今回は、自分らしさの正体と本質、自分らしく生きる意味についてお伝えします。よろしくお願いします。
自分らしさとは、何か?
価値観では、自分らしさは決まらない
自分らしさを、価値観の違いで見る向きがあります。異論を挟む余地のない正解に思えますが、それでは自分らしさは決まりません。
人の価値観は、おおよそ共有されています。戦争よりも平和が良いに決まっているし、病気よりも健康が良いに決まっています。
憲法9条を改憲したい人と、そのまま変えたくない人とでは、価値観が180°違っているように見えます。しかし両者とも、戦争のない平和な社会を望む点では一致しています。手段が違うだけで、目的は同じです。何でもバランス良く食べる派と菜食主義派も、健康でありたいのは同じです。
違っているようで、根本的には違っていないのが価値観です。
好き嫌いこそが、自分らしさの本質
一方、好き嫌いは根っこから分かれます。釣りが好き、アイドルが好き、犬が好き、と様々な好きが無数に広がっています。それぞれの分野の中でも細分化されて、渓流のルアー釣りが好きな人、堤防で浮き釣りが好きな人、AKB48が好きな人、韓流アイドルが好きな人、といった具合に、挙げるだけで収拾がつかなくなります。
価値観の場合には、根本的には皆で共有されています。平和の素晴らしさを説けば、全員に伝わります。しかし好き嫌いの話になると、解らない人にはまったく解りません。いくら犬を飼う暮らしの素晴らしさを説かれても、興味のない人には響きません。
このように好き嫌いの世界は、大元からして違います。自分らしさの本質は価値観ではなく、明らかにこちらです。
アイデンティティは、自分らしさになるのか?
アイデンティティとは、「自分は〇〇である」と表現して、しっくり来るものです。例えば、日本人である、社会人である、エンジニアである、といったものです。日本人は東アジア人でもありますが、自分は東アジア人であると表現しても、日本人ほどにはしっくり来ない人が大半です。このように、アイデンティティには強弱があります。
その中には、相応しい人間性、行動、振る舞いを求められるものもあります。上記の例ですと、社会人がそれに当たります。社会人としての常識、責任、行動、振る舞い、などが求められ、アイデンティティとセットになっています。近年はジェンダーフリーの影響で弱まってきていますが、男女の性別もそうです。自分は男だという強いアイデンティティを持っていれば、男として相応しい姿であろうとします。
このように、どのような人間であるかに強く影響を及ぼすアイデンティティは、自分らしさを決める大きな要素になります。逆に極めて希薄なアイデンティティであっても、そこから自由だという個性になります。
ほとんどの人が、半ば無意識に性に合っているものを選んでいます。
自分らしく生きる意味
自分らしさは、無理に人と違う何かをするのではありません。自分の好きの先に、自分らしさがあります。仮にそれがありふれていようとも、自分にとって快適なら自分らしく生きているのです。
常識や同調圧力に支配されない
好きなことを好きなようにやるのが、自分らしい生き方です。AKBの総選挙で大金を注ぎ込む人たちがいますが、常識からは逸脱した行動です。僕も自分の感覚では「もっと他に、自分のために有意義な使い方があるんじゃないか」と思ってしまいますが、好きっていうのは、そういうもんです。好きじゃない人からすれば、何がどう良いのかさっぱり理解不能で当たり前です。
常識や同調圧力は、無難な人生の味方かもしれませんが、自分らしい人生の敵です。価値観と違って、好き嫌いには自由があります。好き嫌いで生きるなら、必然的にその人の心は自由です。
心がイキイキと、人生が楽しくなる
自分らしく生きる人は、「好きなことをやる」に大きなウエイトを置いています。当然、心はいつもイキイキとしています。人生全体も、楽しくなるでしょう。
田舎暮らしがしたいと思えば、フットワークも軽く住み心地の良さそうな田舎に移ります。ギターを弾けるようになりたいと思えば、すぐに習い始めます。嫌いな人とは、無理に付き合いません。
好きなことをして、嫌なことは避けるのですから、それらを我慢して生きている人との差は歴然です。
会社、地域組織、サークルなど、何かに所属したとしても、性に合わなければアイデンティティを迷わずに拒否します。自分を曲げてまで、集団には染まりません。
躊躇なく好きなものに没頭して、自分のレベルを上げる
下手の横好きという言葉もありますが、好きと長所はおおよそ重なります。興味をもってやってみて、向いていればグングンと伸びて面白くなりますし、向いていなければその逆です。
スノボーをやってみて面白くなったら、自分らしく生きている人は、スノボーにかなりのお金、時間、労力を捧げるようになります。アッと言う間に、上級者です。ここで常識を気にして、年に2~3回に留めていたら、それなりにしか上手くなりませんよね。オンラインゲームにはまったら、その世界のカリスマプレイヤーになります。
折角、向いていて好きになったものを、より味わい尽くせます。
まとめ
自分らしさとは、自分の好き嫌いに正直で、自由な生き方です。難しく考えるものではないですし、高尚な自分探しで見つけるものでもありません。
もしもあなたが自分らしく生きたいと思うなら、一度、他人の都合や常識を捨てて想像してみてください。もしもワクワクしたなら、そこにあなたの自分らしい生き方があります。
Youtube、記事動画
この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。
Youtube、雑談講座
この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。
-
-
自己評価は、自分の言動に対する評価で決まり、その評価が言動をパターン化させる。
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。どのような自己評価で生きているかによって、気分は大きく違ってきます。 善良である、悪辣である、優しい、冷たい、品が高い、下品、前向きに頑張れる、後ろ ...
-
-
人はなぜ自殺を選ぶのか? どうすれば自殺を防げるのか?
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人は何故、自殺を選ぶのでしょうか? 自殺するまで追い込まれない為には、どうすれば良いのでしょうか? 個々で様々な事情はありますが、共通するのは精神ト ...
-
-
『ノストラダムスの大予言』にある人類滅亡は、なぜ信じられ、エンタメ化したのか?
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、子供の頃にあった『ノストラダムスの大予言』について、お話しします。 子供の頃、ノストラダムスは日常の一部でした。多くの人が1999年に人類は ...
-
-
怒りという感情を、精神異常と認識しておくべき理由とは?
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、怒りの危険性についてお伝えします。 怒りは、爆発的なエネルギーで危険から逃れるため、精神を屈服させないために、絶対に必要な感情です。しかしそ ...
-
-
感謝をしたくない、ありがとうと言いたくない、という病
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、近頃で目立っている「感謝を否定する」意見について、その根本的な誤りを指摘します。 確かに、感謝は強要されるものではありません。しかし感謝の拒 ...
-
-
更新情報:「頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。」に雑談動画を追加しました。
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。 過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。 更新情報 『頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在 ...
-
-
更新情報:「失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。」に雑談動画を追加しました。
「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。 過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。 更新情報 『失敗して痛い目に遭った時、思考停止し ...
♦更新情報をメールでお知らせします。