「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。訳も解らずに他人を怒らせてしまう、あなたにそんな傾向はないでしょうか? 特定の個人であるなら、おそらくはその人の反応に問題があります。しかし多数の傾向であるなら、怒らせてしまう人に、何らかの原因があります。
今回の記事は、訳も解らずに他人を怒らせてしまう人の原因、解決の仕方をお伝えします。
人はどのような時に怒るのか? その解決の仕方
怒りは、心の防衛反応
このテーマを扱うには、怒りを整理しておく必要性があります。人はなぜ、どのような時に怒るのでしょうか?
怒りは、攻撃性、破壊の衝動です。何かしらの危機を感じた時、身を守るために怒りが生じます。現実的な危機でなくとも、嫌だと感じれば、この怒りの防衛は発動します。
次に、何に嫌悪するのか? が問題になります。一般的なものを列挙しますので、ご自身の経験と照らし合わせ、考えてみてください。
侮辱、笑い者にする
訳も解らず、無自覚に他人を侮辱してしまうケースは、あまり考えられません。しかし冗談としてなら、あまりに多くを見聞きします。
例えば、肥満体型、薄くなった頭髪、収入の低さ、胸のサイズの小ささ、短足、体臭、厚化粧、居住地・出身地、学歴など、どれもその場面が記憶にあると思います。
ちょっとしたイジリのつもりが、想定外に相手のダメージとなり、怒りを呼ぶケースです。
解決の仕方
他人を下げなくても、笑いは取れます。あえてリスクを犯して、他人イジリをする必要はありません。この種類の笑いを、完全に封印してください。
中には、傷つける、怒らせるラインを踏み越えずに笑いを取れる達人もいるでしょう。しかしそのような芸当を、誰もが真似できはしません。感覚に優れたごく一部の例外に過ぎず、あなたは大多数の凡人か、それ以下のかなり鈍い側であると自認しましょう。
自慢、見下す
承認欲求が強いと、ついつい自慢話を披露したくなります。この欲求自体は自然なものですが、他人の自慢話を嫌うのもまた、自然なものです。愚痴や相談などに偽装した自慢も、見破られると思ってください。
また直接的に自慢はしていなくても、自らを驕(おご)って高慢になっている者は、鼻につきます。
解決の仕方
自慢、武勇伝の類は禁止です。自分にとって当たり前でも、相手からすれば自慢と取られるケースも多くあります。相手の現状、立場などをよく考えて、羨ましいと思われそうなものは話題から外します。
高慢な精神状態にあるなら、それは人間としての小ささを示しています。何に優れていようとも、それだけで台無しです。
否定、貶す
他人の言動の中に間違いを見つけると、正したくなります。間違いには、大きく分けて3種類があります。善悪、美醜、事実関係、です。
例えば、子供の前でタバコを吸うのは、善悪です。食事のマナー違反は、美醜です。事実関係は、単純に事実の誤認です。
他人の間違いに厳しい人は、ちょっとした間違いであっても正そうとします。それでは、嫌がられて、煙たがられて当然です。
解決の仕方
あらゆる間違いをスルーするのは、社会の在り方として、また違います。特に善悪については、大きな間違いはスルーすべきではありません。
ただしその物申す機会があまりに多いなら、自分の感覚のズレを疑いましょう。誰もあなたの考えに教えを請い、従おうとは思っていません。
ちょっとした事でぶつかり合っていては、関係は成立しません。例えば「これは許せない」という上位20%はさすがに言うようにして、あとはスルーする。といったルールを作ってみてください。
不真面目な態度
ニヤニヤとした顔、軽い言葉使い、髪をいじる、タバコを吸う、ガムを噛む、スマホをいじる、テレビを観る、などは、真剣に話をしている人からすれば、馬鹿にされているように感じます。
ただ聞く側からすれば、必ずしもその意図はありません。話は話でちゃんと聞いているので、それで良いだろうと考えています。
解決の仕方
自分の基準でどうか、は捨ててください。世間一般的に失礼に当たるというなら、その基準に合わせましょう。
いつかどこかで、他人と争わなければならない時は来ます。このような重要とは言えない場面で、無駄にエネルギーを消費する必要はありません。
無責任、自己正当化
責任感の薄さ、自分への甘さは、古今東西で嫌悪の的にされています。子供が産まれたのに、自分の遊びや楽しみが優先。怠けて、仕事の質が低い。このような人物は、嫌悪されて当たり前です。
もしも通用しているなら、人当たりの良さなどでカバーされているだけです。それ自体は肯定されていません。
解決の仕方
「これくらいは許される」という基準、感覚のズレが根底にあります。一般的な他人様は、より厳しいラインに設定があります。
自分の基準よりも、思い切って厳しめにラインを設定してください。そこを基準に、言動を整えます。
悪口
他人の悪口は、大いに盛り上がる人気コンテンツです。しかし悪口が過ぎれば、言った者への評価を下げる結果になります。
真面目に問題について話し合うことに偽装しても、同じです。多少は誤魔化せるでしょうが、過ぎれば見破られます。
言い方、表現ではなく、他人をマイナス評価したら悪口だと考えてください。
解決の仕方
他人のマイナス評価は、一切しない。というくらいに、振り切って改めてください。
もしも悪口を言わなければ気が済まないなら、それは自分自身の精神状態の方に問題を抱えています。
解り切った正論
冗談が通じないタイプです。解り切った正論を言って、場を白けさせます。例えば、テレビのクイズ番組を観て、「自分が出場したら、トップになれた」と言ったとします。それに対して、「出場するのと、テレビで気楽に観るのとではプレッシャーが違うから、それは解らないよ」などと言うのは無粋です。
気軽に会話を楽しみたい時に、解り切った正論は邪魔です。
解決の仕方
明らかに間違っていても、スルーします。冗談が通じないタイプなので、それを見分けるべきとは言いません。ですから間違っていても、突っ込まずにスルーです。
遅い
話が要領を得ずに遅い、モタモタしていると、イラつかせてしまいます。内容云々ではなく、スピードの遅さだけで嫌がられます。
解決の仕方
アガッてしまう、頭の回転速度などの問題で、スピード感には個人差があります。無理に速度を上げようとせず、その分は誠実な態度、相手への尊重などの要素でカバーするようにしましょう。
地雷
人には、多かれ少なかれ、心に傷があります。特定の何かがトリガーになり、怒りを買ってしまうのは避けようがありません。
解決の仕方
予期せぬ地雷を踏んでしまうのは、事故と同じです。相手が過剰反応して怒ってしまったなら、自分は悪くなくても、謝りましょう。相手が正しいから謝るのではなく、優しさや思いやりで謝るのです。
それで関係が壊れるようなら、もう相手にしなくても良いです。仕方ありません。
無自覚に怒らせる人は、基準が違っている
自分は普通ではないと自覚する
ここまで読まれてきて、ある共通点に気付かれたでしょうか? 無自覚に怒らせてしまう人は、基準が違うのです。しかしその事実に気付かず、「自分は普通だ」と信じて疑いなく、ありのままで振る舞って溝を作ってしまいます。
そのせいで、訳も解らずに他人を怒らせてしまう事もしばしば……。このような人物は、自分の感覚や基準を頼りには出来ないと知ってください。それだけで、大きな前進になります。
まとめ
訳も解らず他人を怒らせてしまう人は、どこかで基準が違います。こうした項目を気を付けていて尚、上手く行かない場合もあります。
感覚で判断できないのなら、余裕をもって安全圏から出ない。他人が気分を害している、怒っている様子から、情報を集めて傾向をつかんでおく。といった対応でカバーすれば良いのです。
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