「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。頭の良さには、豊富な知識、本質を見抜く力、回転の速さなどがあります。それとは別に、「知恵」もまた重要なキーワードです。知恵は、これら3種の力が結集して発揮されます。
知恵とは何か? 知恵に優れるには、どうすれば良いのか? をお伝えします。一朝一夕にどうのという話ではありませんが、この記事の通りに取り組めば、必ず知恵の力は上がります。
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知恵とは何か? 知恵の源泉には知識がある
知恵 = 臨機応変さ、応用力
知恵を辞書で引くと、こうあります。
物事の道理を判断し処理していく心の働き。物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。「―を借りる」「生活の―」(デジタル大辞泉)
普段の一般的な言葉の使われ方と照らし合わせて、大よそ納得できる内容です。ただ若干、ニュアンスの違いがあるようにも受け取れます。
一般的に知恵と使う場合には、特殊性を伴っています。常識ではない、スタンダードではない正しい解答を導き出す能力。これを、知恵と呼んでいます。つまり臨機応変さ、応用力こそが、知恵そのものです。
知恵の前提に、知識がある(ポイント1)
では次に、臨機応変さ、応用力はどのように付けたら良いのか? という話になります。これにはまず、知識が前提になります。手札、引き出しをどれ程、持っているのかが鍵です。
中には、生まれ持って機転の利く、知恵の天才肌もいます。そのような人物の真似をしようとしても、絶対に無理です。しかし凡人であっても、使える手札が揃っていれば、知恵のある人になれます。
テレビのクイズ番組で、知っているか知らないかではなく、知恵を出して考えて答えを出すタイプがあります。古くはマジカル頭脳パワーやIQエンジン、最近では東大王といった辺りです。有り体に言えば、なぞなぞです。
こうしたクイズ、なぞなぞにも、特定のパターンがあります。過去に出合ったパターンと照らし合わせて該当すれば、すぐに答えに到達します。新しいパターンに気付くのは大変ですが、既に知っているパターンに当てはめるなら、さほど高いハードルではありません。
僕もマジカル頭脳パワーを見続けているうちに、すっかり「あるなしクイズ」が得意になりました。
ここで折角ですから、僕が考えたなぞなぞを出します。答えは記事の最後、「まとめ」で発表します。なかなかの難問だと思います。
母、父だと一度も出合わないで、ママ、パパだと、二度、出合うものは何でしょうか?
ぜひ、チャレンジしてみてください。
僕が立体迷路で、最初に謎に気付けた理由
知っていれば知恵として活かせる、簡単な一例をご紹介します。
先日、遊園地の巨大迷路に入りました。自分が選択したコースのスタンプを全て押しながら、頂上のゴールを目指します。僕たちは順調に進んで行きましたが、三階で詰まりました。スタンプを押す場所は見つけたものの、その場所にたどり着けないのです。
そこで僕は、「一度、上の階に行ってから、別の場所から降りるのではないか?」と気付きました。考えればいつか到達するだろう発想ですが、僕には過去のテレビゲームの経験がありました。ダンジョンでは、この手の作りは当たり前です。
知っていたから、すぐにその発想が出てきたという訳です。さらに言えば、子供も大人も楽しめる遊園地の中にあって、最難関のコースというのもありました。この手のアトラクションの過去の経験から、どの程度の難易度のものかの推測が立ちます。
これもまた、知識から導き出される知恵です。
知恵力を上げる取り組み
知恵とは、臨機応変さ、応用力です。そして知恵を出すには、知識を増やして多くの手札と引き出しを持つことが重要だと解りました。 それでは、知恵力を鍛えるには、どうすれば良いのでしょうか?
簡単に諦めずに、解決策を考える(ポイント2)
普通に生活していれば、ちょっとした思い通りにならない事だらけです。料理を作る段になって、調味料や材料が切れていた。トラブルで、納期に間に合わない。届いたレンタル衣装のサイズが違う。など、何かしらは起こります。
知恵を出すのも、訓練です。こうしたイレギュラーに対して、知恵をしぼって考える習慣をつけましょう。これはノウハウではなく、筋トレのようなものです。
上手いアイデアに出合ったら、応用を考える(ポイント3)
テレビ、ネット、街中などで、不意に優れたアイデアに出合います。それに驚き、感心したなら、アイデアのエッセンスを、他に応用できないかに思いを巡らせてみるのです。
少し前ですが、ポケモンGOが爆発的な人気になりました。外でポケモンをGETできるという画期的なコンセプトで、一大ブームを巻き起こしました。このアイデアはほぼそのまま、ドラゴンクエストウォークでも踏襲されています。
このシステムを使って、何か面白いことが出来そうですよね? 実際に開発しなくても、試しに色々と考えてみてください。
例えばイベントで、宝さがしゲームのような形であれば、すぐに実現できそうです。結構、盛り上がりそうな予感がします。あるいは場所とリンクさせた思い出アルバムというのも、良いかもしれません。その場所に行った時に、思い出の動画を再生できるシステムです。
次に、このポスターをご覧ください。誰もが見覚えのあるデザインで、秀逸なパロディです。低額と停学とが、見事にかかっています。このポスターの凄いのは、万引き犯を脅かしながらも、パロディの面白さで感じが悪くなるのを防いでいるところです。
低額 → 停学ほどには決まらなくても、「ていがく」に近い音で他に何かないかを考えてみます。計画、性格、鋭角、才覚、口角、降格、内閣、邦楽、洋楽など、使えそうなものは結構あります。ここにダブルを付けて、行けそうなものを探してみます。
洋楽のCDの販売キャンペーンなんか、行けそうですね。ダブル洋楽と書いて、洋楽のCDを二枚購入すると、何かのサービスが付くキャンペーンポスターです。……なんか、今一つのような気もしますが、それで良いんです。あくまでも考えるという過程が重要です。
今、気付きましたが、ダブルはダブるで留年ともかけられますね。ダブルに(留年)と付けたなら、さらに秀逸さが増したのではないでしょうか。
簡単に諦めずに考えるのが筋トレなら、こちらは計算ドリルです。
新しい技術、サービス、切り口に着目せよ(ポイント4)
実はこれが、もっとも簡単で即効性があります。新しい技術、サービスが導入されれば、新しい境地が開拓されます。周知される前に知っておけば、大多数の人達が持たない手札、引き出しを所持できます。
Youtuberなど動画配信で大成功している人達は、いち早くその可能性を見い出していたわけです。ヒカキンさんは、もう誰もが知る有名人です。
中には、ご飯を食べるライブ配信だけで月々に100万円以上を稼いでいる人もいます。お金を支払って一緒にご飯を食べるサービスは、以前からありました。ただその単価で、普通の人は何万円もは取れません。しかしネットを経由すれば、一気に大勢の人を相手に出来ます。数百円程度の寄付金が集まるだけでも、母数が大きいので莫大な金額になります。
このような社会を大きく変える技術と変化は、常に起こり続けます。今でしたら、AI、ブロックチェーン、VRといった辺りでしょうか。
僕に関連する話もしておきます。僕はおそらく、身体意識を主眼においたテーマで、一般向けに本を出した最初の人間です。これがベストセラーになっているわけですが、他の作家さんも嗅覚を発揮して、同様のテーマで出版してベストセラーになっています。身体意識という新しい切り口で、何か他に出来ないか? を考えて知恵を絞った結果です。
このように技術にしても、サービスにしても、切り口にしても、新しいものは剥き出しの素材です。それをどう調理するかという歴史が成熟していません。ここに着目していち早く手札、引き出しに持っておくことで、比較的、容易に知恵のある人になれます。
まとめ
知恵とは、臨機応変さ、応用力である。知恵の前提には、知識がある。筋トレ、計算ドリルで、地道に自力を磨きましょう。
新しい技術、サービス、切り口は、まだ知恵が蓄積されていないブルーオーシャン。
なぞなぞの答えは、「唇」です。母、父、ママ、パパと発音してみてください。母と父は、一回も上唇と下唇が触れません。ママとパパは、二回ほど触れますよね。
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