悩み、落ち込み、気分が晴れるヒントや考え方、お伝えします!

軽やかに♪ 心クリック

頭を良くする

シリーズ『議論に負けない方法』 卑怯な手口3、虎の威を借る。

投稿日:2020年7月22日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。議論に勝って、他人や社会をコントロールしようとする人。他人を言い負かして、悦に入る人。何れにしても、敗者になるのは御免です。

 シリーズ『議論に負けない方法』では、そんな彼らの卑怯な手口を検証します。今回のテーマは、「卑怯な手口3、虎の威を借る」です。

 

議論に勝つ卑怯な手口

 議論の本来の意味は、情報と視点の共有です。物事を判断するには、情報が不可欠です。重要な情報に欠ければ、判断を誤ります。また同じ情報であっても、見方によって姿や意味が変わります。

 情報と視点の盲点を補い合い、より完全な姿に近づけていく。それこそが、議論に求められる本来の役割です。

 但し、議論は悪用もされます。利害関係にある者が、利益誘導のために。特定の思想を持った活動家が、社会を動かすために。マウンティングし、優越感を満たすために。

 議論で言い負かされない、マウンティングを許さないためには、彼らの用いる卑怯な手口を、知っておかなければなりません。

卑怯な手口3、虎の威を借る

 登場するだけで人々をたじろがせ、反論を封じる、思考停止に至らしめる権威が、この場合での虎です。

 虎は人物の他、組織や団体、概念、思想、学術などを含みます。何れにしても、そこには権威があり、持ち出すだけでマウントを取れます。

人権と差別

 このテーマで最初に思い浮かぶのは、人権と差別です。人権は、尊重しなければならない。差別は、絶対にあってはならない。これに同意せず、意を唱える者は、殆ど見当たりません。よほど特殊な考え方を持っているか、安易な逆張りをしているなら別ですが、あくまでも少数のノイズのような存在です。

 人権の侵害である、差別である、と位置付けて同意を得たなら、もはや誰も逆らえません。それを良いことに、身勝手、利益誘導などを正当化する輩が多くいます。

 例えば、LGBT問題において、「内心を持って性別は決定される。その決定は、最大限に尊重されなければならない」とする立場があります。

 つまり生物学的に男性であっても、「自分は女性である」と思ってそうアピールしたなら、社会は彼を女性として扱うべきだ。という話です。

 大枠で賛同し得る話ではありますが、そこに女風呂、女子トイレ、女子更衣室などが含まれるとなれば、戸惑う人も多いのではないでしょうか。仮に自称トランスジェンダーが、真実にそうであると100%の保証があるなら、まだ検討の余地はあります。

 しかし、あくまでも自称なので、実際にどうかは解りません。ですからこれを認めてしまうと、普通の男性がスケベ心で自由に女風呂に入って来る。盗撮や覗きなどを目的に、性犯罪者が女子トイレに堂々と入れるようになる。といった事態を招くのは、自明です。

 ですから全体としてバランスを考えたなら、性転換もなく自認のみで、女性だけのエリアをフリーパスにしてはいけない。無制限に、権利は拡大できない。そこに一定の制限を設けるのは、仕方がない、合理的である。という結論になります。

 しかし偏った活動家は、その制限を、人権侵害である、差別である、と批判します。

報道の自由度ランキング

 2020年、国境なき記者団による報道の自由度ランキングにおいて、日本は66位にあります。2010年の11位から急落し、2016,7年では72位にまで落ち込みました。 これを受けて日本のメディアは、「日本には報道の自由がない」と揃って訴え続けています。

 しかし一方、フリーダムハウスによる同様の調査では、日本は民主主義国として一般的な自由があると評価されており、アメリカやフランスと同程度です。

 このギャップは、ポイントの付け方に拠るものです。国境なき記者団の調査は、主観的な心象が強く反映されます。一方のフリーダムハウスのそれは、客観的に共通の基準で行われます。

 ですから国境なき記者団のランキングには、日本に限らず、何でこの国がこの順位なの? という違和感も目立ちます。一方のフリーダムハウスには、そのような疑問の声は上がっていません。

 フリーダムハウスのそれが絶対正義ではありませんが、そうと知りながら、国境なき記者団の悪い結果のみを報道し続けるのは、アンフェアでしょう。

 メディアからすれば、現政権を叩く意味でも、制約をより小さくする意味でも、報道の自由度は低い方が望ましいと言えます。その都合で、国境なき記者団のそれだけが都合よくピックアップされ、国際社会の評価を受け入れろ! と圧力をかけています。

モンドセレクション

 日本で普通に暮らしていたら、『モンドセレクション、金賞受賞!』という宣伝文句を、何度も目にしているはずです。モンドセレクションをよく知らない人は、何だか大層に権威のありそうな名前で、これ程に大々的に謳うのだから、きっと凄い賞なんだろうと解釈します。

 モンドセレクションは、ベルギーの民間企業によって主催されています。多くのジャンルの製品を審査、採点によって金賞、銀賞、銅賞のラベルが授与され、その結果をマーケティングに利用できるという訳です。

 ただモンドセレクションの権威については、大いに疑問です。応募費用は15万円程度と安く、全応募のうち約半数が日本という実態です。金賞、銀賞と言っても、コンクール形式ではありません。応募した製品のうち90%が何れかを受賞し、その半数以上が最高金賞、金賞、というのですから、その価値には疑問符がつきます。

 これではマーケティング用に、賞をお金で買っている。日本人の欧米コンプレックスをついた、詐欺手法だ。という批判が出るのも、頷けます。

 さすがに詐欺は言い過ぎだと思いますが、『モンドセレクション、金賞受賞!』については、「きっと凄い賞なんだろう」から、評価を改めた方が良さそうです。僕は個人的には、「普通に、良質の製品だと認められたんだな」と思っています。

 これは普通に虎の威を借るのではなく、猫を虎に見せかける行程を踏んでの、大掛かりな『虎の威を借る』です。

 

 

 

 

『虎の威を借る』に対する、打開策

どんな権威を前にしても、思考停止しない

 この戦法が通用してしまうのは、権威を前に屈服して、思考停止するからです。誰を持ち出そうと、何を持ち出そうと、それだけで優位に立たせてはいけません。

 ズレた基準で、やたらと「差別!」、「人権侵害!」と叫ぶ人は、平等な社会、人権が尊重される社会を考えていません。そう言えば相手が黙って、自分の意見や思想を通せるのを知っているからです。

 国境なき記者団やモンドセレクションなどのように、何だかよく解らない凄そうなものを提示されたなら、その内実に注意を向けてください。それらを利用する人は、当然、高い権威性を演出して提示してきます。その演出を、鵜呑みにしてはいけません。

 この手法の使い手は、見上げてくれない、思考停止してくれないのを、何よりも嫌がります。またその多くは、虎さえはがしてしまえば、中身はスカスカです。

 

 

 

まとめ

 権威あるものを利用して、『虎の威を借る』手法は、卑怯者の常套手段です。彼らは虎を登場させ、屈服、思考停止してくれるのを期待します。

 誰を持ち出そうと、何を持ち出そうと、それらは恣意的にピックアップされた断片でしかありません。持ち出された大先生が、同じ意見であるとは限りません。憲法違反だ! と声高に叫んでも、そこは合憲か違憲かを争う裁判所ではありません。

 どんな権威を提示されても、決して屈しないでください。

 

 

2022/9/26

自己評価は、自分の言動に対する評価で決まり、その評価が言動をパターン化させる。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。どのような自己評価で生きているかによって、気分は大きく違ってきます。  善良である、悪辣である、優しい、冷たい、品が高い、下品、前向きに頑張れる、後ろ向きで意欲が低い、など、貴方は自分をどう評価していますか?  ポジティブな自己評価をしている人は、それだけで気分よく生きていけます。ネガティブな自己評価であれば、その逆です。  今回の記事は、自己評価を作って気分を上げましょう! という内容です。   自己評価は言動で作られる 自分も、自分の言動を見 ...

詳しく読む

2022/5/11

人はなぜ自殺を選ぶのか? どうすれば自殺を防げるのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人は何故、自殺を選ぶのでしょうか? 自殺するまで追い込まれない為には、どうすれば良いのでしょうか?  個々で様々な事情はありますが、共通するのは精神トーンの問題です。今回の記事は、それら個々の事情に取り組む前に、基本の大枠として知っておくべき内容です。   自殺のリスクが高まる3つの精神状態  人は、どういう時に自殺に至るのか? その精神状態を詳しく知っておくのは、周囲で支える人にとって、決して無駄にはなりません。  一般的に広まっているノウハウ ...

詳しく読む

2022/5/2

『ノストラダムスの大予言』にある人類滅亡は、なぜ信じられ、エンタメ化したのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、子供の頃にあった『ノストラダムスの大予言』について、お話しします。  子供の頃、ノストラダムスは日常の一部でした。多くの人が1999年に人類は滅亡すると怖れ、その恐怖と不安が日常に溶け込んでいる、今にして思えば異様な状態でした。  けれどもそこには、人類滅亡シナリオをエンタメとして楽しむ、奇妙な空気も存在していました。   ノストラダムスの大予言は、エンタメとして親しまれた ノストラダムスの大予言、恐怖の大王とは?  ノストラダムスが日本 ...

詳しく読む

2022/4/24

怒りという感情を、精神異常と認識しておくべき理由とは?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、怒りの危険性についてお伝えします。  怒りは、爆発的なエネルギーで危険から逃れるため、精神を屈服させないために、絶対に必要な感情です。しかしその緊急事態に向くという特別性ゆえに、多大な危険性を含んでもいます。   怒りは理性と合理性を損なわせる 何故、怒りは精神異常なのか?  精神異常とはこの場合、理性と合理性の欠如を指します。理性とは、物事を区別する能力です。合理性とは、目的に対する手段の適正さです。ですから精神異常になると、想像と現実 ...

詳しく読む

2022/4/14

感謝をしたくない、ありがとうと言いたくない、という病

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、近頃で目立っている「感謝を否定する」意見について、その根本的な誤りを指摘します。  確かに、感謝は強要されるものではありません。しかし感謝の拒絶は、人間社会の本質への否定になるのです。   「優しさ・親切 ←→ 感謝」というノーコストな交換 社会の本質は、キレイ事ではなく助け合い  人間はなぜ、社会を形成するのでしょうか? 答えは簡単で、助け合うためです。  これはキレイ事ではなく、むしろ社会の本質です。人が一人で生き抜いていくのは、至難 ...

詳しく読む

2021/6/21

更新情報:「頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。』に、Youtube、雑談講座を加えました。  命の危機に瀕した際の火事場の馬鹿力でさえも、楽しい! が採用されています。 → http://kokoro.click/tanovsgan     ♦更新情報を、メールでお届けします。 Leave Th ...

詳しく読む

2021/6/12

更新情報:「失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。』に、Youtube、雑談講座を加えました。  下手に前向きさが入って正当化されている分、タチが悪い。不合理なルールを見つけ出し、修正しましょう。 → http://kokoro.click/sippaiteisi     ♦更新情報を、メールでお ...

詳しく読む

♦更新情報を、メールでお届けします。


 

-頭を良くする

Copyright© 軽やかに♪ 心クリック , 2022 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.