「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。因果関係を見誤ると、全てを見誤ります。ですから地頭の良い人は、正確に因果関係を整理することに、細心の注意をはらっています。
因果関係の整理の出来で、知性が決まると断言できるほど、重要な項目です。
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地頭を良くする重要なポイント3、「因果関係を整理する」
知性のスペックは、因果関係の見極めで決まる
結果には、必ず原因があります。知性のスペックは、如何に精密にその因果関係を見極められるかに掛かっています。
一つの結果には、複数の原因、因果関係があって当たり前です。誰が見ても明らかな、単純で解りやすい原因もあれば、直接的ではない見えにくい原因もあります。
単純な少数の因果関係しか見抜けない人は、知性が低いと見なされます。複数の因果関係を多面的に把握できたり、気付き難い本質的な部分を察知できたりする人は、反対に知性が高いと評価されます。
因果関係が正確に整理されていれば、自ずと高い確率で未来を予測できるようになり、問題に対して効果的な対策を生み出せるようになります。
一つの事件、事例から、因果関係の見極めについてお伝えします。
小学校のプール、父親を監視員のボランティアから排除
古くは宮崎勤、近年では澁谷泰正など、幼女・少女性愛者による悲惨な事件があります。そこから、ロリコンは危険、犯罪者予備軍、といった見られ方が一般的になっています。そんな社会風潮の中、ある学校の決断がSNS上で物議を呼びました。この一件で、因果関係の結び方において、非常に印象的でした。
その小学校では、安全を守るプール監視員のボランティアがありました。ここから父親(男性)を排除し、女性だけの係にしたのです。理由までは明記されていませんでしたが、幼女・少女性愛者が紛れ込んでしまうのを怖れた為と思われます。
これがSNS上で話題になって拡散し、男女問わず、多くの支持する声が聞かれました。やはり理由は、「男性がいない方が、安心だから」です。
性犯罪について、因果関係を考えてみましょう。プールの監視員のボランティアをしながら性犯罪を起こすのは、現実的には不可能に近いです。教員、他の親、多くの生徒たちの目があります。
もしも性犯罪を未然に防ぎたいのであれば、生徒たちとコミュニケーションを取り、関係性を作るものの方が、よほど危険です。親子で遊ぼうといった企画や、登下校の横断歩道の誘導などから、父親を排除した方が合理的です。
実際、澁谷泰正はPTA会長で、登校の見守りも行っていたそうです。きっと軽い挨拶や、ちょっとした声かけからの雑談はあったでしょう。児童と関係性を持ち、安心できる大人の人というポジションを確立していたと思われます。
しかしプールの監視員のボランティアから父親排除の意見は出ても、登下校の見守り、横断歩道の誘導などから、父親を排除すべきという意見は見かけません。性被害に結びつく可能性よりも、水着姿をロリコンに見せたら危険という感覚が優先され、因果関係の結び方が、ズレています。
またプールの監視員は、子供の命を守る重要な役割です。モチベーション、経験、視力、泳力などで優れた父親が、ただ男でロリコンかもしれないというだけで排除されるのは、好ましいとは言えません。こちらは因果関係ではなく、優先順位の話です。
なぜ、因果関係がズレたのか?
ほとんどの人は、幼女・少女性愛者の犯行がどのように行われるのかを、彼らが何を考えているのかを、詳しくは知りません。
その中には、女児との信頼関係をベースにして、密かに繰り返されるケースもあります。加害者側からすれば、騙して性的に搾取している意識の人もいれば、秘密の恋愛をしている意識の人もいます。
連れ去り、誘拐でも、騒がずに静かに付いてきてくれる方が、ハードルが低くなります。
こうした実態を考えれば、無暗に信頼関係を作らせない、親の付き添いなどで犯行の隙を与えない、といった対策が導き出されます。通学路に、防犯カメラを設置するのも有効です。また性を知らないことに付け込む犯行も多いので、〇〇を触ってくる男の人は危ないと教えるのも良いでしょう。
しかし知らなければ、何となく「ロリコン怖い」から始まって、「プールの監視員をやらせるなんて、危険だ!」に結びつきます。その一方で、関係性を作られてよほど危険なイベントや係については、ノーマークになります。
地頭の良い人の考え方
地頭の良い人は、雰囲気だけで、何となくものを考えません。因果関係を整理して、課題や問題を可能な限り、細分化して捉えます。
知っている中だけで無理に結論を出そうとせず、確証に薄い部分があるなら、そこを埋める努力をします。
因果関係が整理されているので、問題や課題に対して、現実的で具体的な対策を導き出せます。
まとめ
因果関係を見誤ると、現状認識がズレ、そこから派生した全てのものがズレます。
地頭の良い人は、複数の因果関係を組み合わせて、多面的なものの見方をします。因果関係の発見 → 法則化 → 因果関係の発見という好循環を生み出します。
この循環については、「地頭を良くする重要なポイント4」にてお伝えします。
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