「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。自己啓発セミナーなどで、よく「成功した自分をイメージしましょう」といったワークがありますよね。具体的にそれをイメージできるほど、実現に近づく「引き寄せの法則」もよく言われています。
けれども実際は、むしろ逆効果です。今回はその逆効果になる理由と、お勧めの方法をご紹介します。
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成功したイメージをするだけで、心は満たされてしまう
心にとって、現実とイメージとの違いはない
あなたは映画やドラマ、小説などのフィクションで、心を動かされた経験はありますか? 泣いたり、怒ったり、感動したり、多くの人にとってそれは日常でしょう。
私たち人間の心は、現実と架空とを明確に区別しません。だから誰かが作った創作物で、当たり前のように心を動かされるのです。
これは自分で作り出したイメージでも同じです。何かをイメージすれば、心は必ずそれに反応して動きます。
成功した自分をイメージすると……
成功した自分をイメージすると、その人の欲求が反映されます。高級外車を持ちたい人は、ベンツやフェラーリを格好よく乗りこなす姿をイメージするでしょう。海外リゾートに憧れている人は、成功者の自尊心とゆとりをもってビーチで寝そべる姿をイメージするでしょうか。あるいは社会性の強い人は、慈善事業で多くの弱い人たちを助けるイメージをするかもしれません。
こうした姿を具体的にイメージすればする程、引き寄せの法則が働いて現実化するとも言われています。
しかし、これが落とし穴です。心にとって、現実とイメージとの違いはありません。イメージするだけで良い気分になって、欲求が満たされてしまいます。思考では「現実ではない」と理解していても、心は満たされています。だからかえって、やる気、モチベーションは落ちるのです。
日本人のほとんどは、お金や物質的な豊かさでは動かない
不況だ、貧富の差の拡大だとは言っても、日本社会は豊かです。飲食店やコンビニが求人で困っているように、普通に健康であれば働く場所にも困りません。そこそこの仕事に就いてさえいれば、衣食住には困らず、外食や旅行などのちょっとした贅沢にも手が届きます。
このような状況では、多くの人にとって、お金や物質的な豊かさは強いモチベーションになりません。もちろんお金が多いに越したことはないし、もっと豊かな生活を送りたいという気持ちはあります。しかし既にある程度は満たされているので、がむしゃらに頑張ってまで、リスクを負ってまでは、求めないのです。
そもそも成功した自分のイメージは憧れであって、何が何でもそうなりたいという程の目標ではありません。ですからちょっとイメージしただけで、簡単に心も満足してしまうのです。
成功するための考え方
マイナスのイメージなら、力になる
人は得をするよりも、損をしたくない方がモチベーションになります。ですからマイナスイメージ、不安や怖れの方が、頑張る力に変わります。
・頑張れば、裕福なお金持ちになれる
・頑張らないと、ホームレスになる
この2つを並べて想像してみて、如何でしょうか。おそらくマイナスの後者で、やる気を出す人の方が多いはずです。
ものがダイエットでも、同じです。痩せている姿よりも、今の太目の体型のままビキニでビーチにいるのを想像した方が、「痩せなきゃ!」という気になります。
ゲーム、遊びにする
ビジネスにしても、ダイエットにしても、その他の何かにしても、頑張れないのは、所詮はその程度のモチベーションだということです。心が強く求めていないのですから、つまらない、面倒くさい、大変、辛い、他に誘惑がある、といったものを乗り越えられるはずはありません。やる気を出して頑張れ、という方が無理です。
ただ、それでも頑張って成功したいんだ! と思うのも人間です。頑張り続ける壁に阻まれているだけであって、やる気がない訳ではありません。つまらないとか、面倒くさいとか、下らない誘惑とか、そんなものに負けて成功できないのは馬鹿らしいものです。
そこでお勧めなのは、ゲーム、遊びにするという方法です。人は、勝ち負けのゲームが大好きです。ゲームがなければ、退屈してしまいます。成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。頑張って勝率50%くらいのものが、ちょうど良い楽しさです。100%に近い勝率だと、ゲームにならず、面白くありません。
ビジネスであれば、例えば売上や利益で短期目標を設定し、それを繋いでいきます。ダイエットであれば、同じように段階毎に目標体重を設定します。
頑張って勝率50%ですから、半分は負けます。ただその負けが、ゲームを面白くします。次は勝つぞ! とモチベーションを上げます。勝ったら勝ったで、気を良くしてやはりモチベーションを上げます。そうやって勝ったり負けたりしながら、着実に前進していけば良いのです。
まとめ
心は、現実とイメージとを区別しないだけでなく、何度も同じイメージをしていると飽きて反応が鈍くなります。ですから成功している自分を繰り返しイメージしている内に、実現する前からその状況に飽きてしまいます。繰り返せば繰り返すほど、どうでも良くなります。
一方、ゲームは簡単にモチベーションを上げてくれます。自分が前進したら、目標設定の難易度を上げられます。そうやって、いつまでも飽きずに楽しめます。利用しない手はないですよね。
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