悩み、落ち込み、気分が晴れるヒントや考え方、お伝えします!

直観とは何か? どうすれば使いこなせるのか?

投稿日:2019年4月6日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。直観は、人生において強力な武器になります。よく「直観は絶対に正しい」と言いますが、これにはきちんと理由があります。

 今回は直感とは何かを知り、それを使いこなす基本的な考え方をご紹介します。よろしくお願いします。

 

直観とは何か?

理屈ぬきに、瞬間的に本質を見抜く能力

 直観を辞書で引くと、「推理によらず、直接的・瞬間的に、物事の本質をとらえること」とあります。本質とは、その物事のもっとも重要な要素、あるいはその物事を構成する中核となる要素です。

 ですからよく「議論が本質から逸れる」といった表現がありますが、これはもっとも重要な要素から離れて、どうでもいい枝葉の部分で議論がされている様子を指します。例えばある小学生の不登校が問題になっている時、本質はその子のより良い成長です。このより良い成長に焦点が当たらず、とにかく学校に来させたいという意識であれば、本質から逸れていると評価できます。

 こうした本質からの脱線を目の前にして、思考の時間を必要とせず、「おかしい」とパッと閃くように気付ける。直観とは例えば、こういうものです。

ウサギとカメの寓話、直観的に教訓を拒否したエピソード

 ウサギとカメの寓話は、ご存知ですよね? ウサギが油断して寝ている間に、マイペースのカメが追い抜いて勝ってしまうという話です。僕も子供の頃、何度も聞かされてきました。「カメのように地道に頑張れば、必ず報われる」という教訓を伝えるためです。

 小学生の低学年だったと思いますが、僕は心の中でその教訓を拒否しました。考えるより先に、心が「これは違う、受け入れてはダメだ」と反応したからです。少し考えたら、理由が解りました。カメの勝利は、ウサギの油断という運に助けられたものです。見習うには、あまりに再現性が低すぎます。カメにとって正解は、自分が苦手な分野で戦わないことです。むしろ教訓とするなら、ウサギの失敗です。どんな相手でも油断してはいけないという教訓なら、実際に役に立ちます。

 直観とはこんな風に、まず結論から閃きます。理由は、後から考えて出てくるものです。場合によっては、いくら考えても理由にたどり着けない時もあります。

直観は不意打ち

 懸命に考えている時には、直観は働きません。どこかボーっとしている時に、パッと閃くものです。直観は、不意打ちなのです。

 顕在意識、潜在意識、という言葉があります。自覚している領域を顕在意識、自覚できない領域を潜在意識と分類しています。思考は顕在意識で行うもので、直観は潜在意識の産物です。

 両者は便宜上、分けて呼ばれているだけで、まったく別々の存在という訳ではありません。ここから先は潜在意識という明確な境界線もありません。広く大きく人間の意識があって、グラデーションのように解らなくなっていくのが潜在意識です。

 この2つはシーソーのような関係で、片方が頑張れば頑張るほど、もう片方は動けなくなります。直観は潜在意識の領分ですから、思考して顕在意識が優位にあっては働きません。ボーっとしてあまり考えていない時に働いて、その結論だけを顕在意識が何となく受け取るのです。

潜在意識は思考する

 直観は、間違いなく思考による結果です。ウサギとカメの寓話の例では、少し考えてその理由が解りました。潜在意識はその思考を、超高速で行っています。顕在意識は何となく結論を受け取るだけなので、まるで根拠も理由もないように見えるという訳です。

 しかも潜在意識による思考は、莫大な情報をもって行われます。あらゆる必要な要素から合理的な結論を導き出せるので、「直観は正しい」と言われるのです。

 

 

 

 

直観の使いこなし方

 直観は、潜在意識からのメッセージです。顕在意識はそれを、何となく漠然とした感覚で受け取ります。

たくさんの事を勉強しておく

 潜在意識は、他者と情報を共有しています。ですから人生経験の中で未知の情報までもが、直観の根拠になります。何とも怪しげな話のようですが、そういうものとして受け取っておいてください。

 それでは何故、勉強が必要なのでしょうか? 共有された情報を元にして直観が発動するなら、個人の勉強は無意味に思えます。

 いくら潜在意識だ、直観だ、と言っても、それを最終的に判断するのは顕在意識です。例えば直観が、「自尊心を傷つけられる」と発したとします。今は便宜上、「自尊心を傷つけられる」と表現しましたが、潜在意識は思考に言語を使いません。感覚的に受け取ったものを、言語化して整理するのは顕在意識の役割です。

 ここで自尊心という概念と何となく付き合ってきた人と、自尊心を掘り下げて探求した経験のある人とでは、使いこなし方がまったく違ってきます。自尊心には、重要な人物として扱われたい、正しくありたい、美学を通したい、の3種類があります。今回の問題が、その内の「正しくありたい」に触れると確定できれば、正しさを立てる方向性での選択肢を検討できます。

 このように顕在意識に知識があれば、直観のメッセージを正しく分析できます。何となくぼんやりとした認識で止まってしまうと、相応しくない、間違っているとは思いつつ、具体的な方法を考えるには至りません。

 挙げると際限がないので、例は自尊心の一つに留めておきます。じゃあどこでどんな勉強をすれば良いの? という疑問が生じるところですが、たくさんの本を読み、たくさんの話を聞き、たくさんの思考を行ってください。この「心クリック」も良い学び場になります。是非、通ってください。

一通り考えたら、ボーっとしてみる

 考えながら、直観は出てきません。何かを課題にして一通り考えたなら、意識をボーっとさせて、全体をぼんやりと眺めるようにしてください。ここで意図せずに、不意に浮かんできたものが直観です。

 直観の感覚を記憶しておき、今度は思考をフル回転させて正体を掴みに行きます。例えば直観では、「重要な何かを見落としている」だとします。そこで見落としている物はないかと、考えられ得るあらゆる角度から見逃しを探します。

 しかし直観のメッセージは、すぐに答えが見つかるものばかりではありません。直観が「GOサイン」を出したとして、その根拠までは解らないケースなどは多々あります。「やめておけ」でも「違和感」でも、そうです。そんな時には、とりあえず直観に従って決断します。

 ただ強い期待やプレッシャーの中、無理にボーっとしたのではアテになりません。直観ではなく、ただ単に欲求や怖れが出てきただけというケースも多々としてあります。強引に意識的に直観を使おうとせず、放っておきましょう。気を抜いた時に何の前触れもなく、突然の不意打ちで何かが来たなら、そちらは信頼できる直観です。

 

 

 

まとめ

 直観を使いこなすコツは、「何となく」です。強く意識して使おうとせずに、根拠もなく不意打ちしてきたメッセージに気を付けていてください。人生にとって重大なことで、チャンスやピンチがあるなら、潜在意識も放ってはおきません。

 

Youtube、記事動画

 この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。

Youtube、雑談講座

 この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。

 

 

自己評価は、自分の言動に対する評価で決まり、その評価が言動をパターン化させる。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。どのような自己評価で生きているかによって、気分は大きく違ってきます。  善良である、悪辣である、優しい、冷たい、品が高い、下品、前向きに頑張れる、後ろ ...

人はなぜ自殺を選ぶのか? どうすれば自殺を防げるのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人は何故、自殺を選ぶのでしょうか? 自殺するまで追い込まれない為には、どうすれば良いのでしょうか?  個々で様々な事情はありますが、共通するのは精神ト ...

『ノストラダムスの大予言』にある人類滅亡は、なぜ信じられ、エンタメ化したのか?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、子供の頃にあった『ノストラダムスの大予言』について、お話しします。  子供の頃、ノストラダムスは日常の一部でした。多くの人が1999年に人類は ...

怒りという感情を、精神異常と認識しておくべき理由とは?

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、怒りの危険性についてお伝えします。  怒りは、爆発的なエネルギーで危険から逃れるため、精神を屈服させないために、絶対に必要な感情です。しかしそ ...

感謝をしたくない、ありがとうと言いたくない、という病

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回は、近頃で目立っている「感謝を否定する」意見について、その根本的な誤りを指摘します。  確かに、感謝は強要されるものではありません。しかし感謝の拒 ...

更新情報:「頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在能力は、楽しんで発揮する。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『頑張るよりも、楽しむ方が優秀に。潜在 ...

更新情報:「失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。」に雑談動画を追加しました。

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。  過去記事を更新しても、「新着記事」にはなりませんので、こうしてお伝えしていきます。   更新情報 『失敗して痛い目に遭った時、思考停止し ...

 

♦更新情報をメールでお知らせします。

  • B!