「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。必ず当たると言われている直観ですが、それを妨げる4つのノイズがあります。直観を機能させて役立てるには、ノイズを知って無視できるようになる必要があります。
直観を見誤らせる4つのノイズと、信頼できる直観サインについて、お伝えしていきます。
本来、直観とは何か?
潜在意識はあらゆる情報にアクセスできる
根拠はないけれど、何となくそう思う、何となくそう確信している。これが直観と呼ばれているものの感覚です。根拠がないはずなのに不思議とよく当たることから、第六感や超能力っぽい捉えられ方もしています。
直観は、潜在意識に拠ります。自分で認識できる精神領域は顕在(けんざい)意識、認識できない領域は潜在意識と位置付けられています。とは言っても、両者はまったく別々の存在ではなく、明確な境界線もありません。次第に深くなるに従ってグラデーションのように解らなくなっていくものが潜在意識の領域です。
潜在意識も、自分の精神には違いありません。そこには顕在意識と同様、これが自分であると自覚している自分自身が存在し、思ったり考えたりしています。
ただ顕在意識との圧倒的な差は、扱える情報量にあります。潜在意識は、他者の潜在意識と情報を共有でき、面識や物理的な距離とは無関係にコミュニケーションを取れます。
顕在意識が知り得ない莫大な情報を元にした結論だから、直観は正しいのです。
超高速で、莫大な情報を処理する
また潜在意識の思考スピードは、顕在意識とは比較になりません。超高速で情報を処理し、短時間で結論を導き出します。
直観は当てずっぽうではなく、論理的な思考に基づいています。
顕在意識の受け止め方
しかし潜在意識が結論を導き出しても、顕在意識(自覚している自分自身)がそれを正しく察知しなければ、意味がありません。
直観の受け取り方は、大きく分けて、
・閃き
・何となく
の二つです。根拠も何もなく、パッと閃くように気付いたり確信したりする。あるいは、何となく気が進まない、何となく興味がある、といった曖昧な弱い形です。
直観に入る4つのノイズ
しかし顕在意識が、直観を正しく受け止められるとは限りません。そこが、扱いの難しいところです。直観を誤らせる、典型的な4つのノイズがあります。
思考
顕在意識の思考は、直観とは対極にあります。自分の直観は何と言っているのか? を、考えてしまう人もいますが、これではまず当たりません。直観を考えること自体、すでに矛盾です。
また潜在意識から受け取った閃きや何となくの結論を、思考によって加工し、歪めてしまうケースも起こり得ます。可能な限り、直観は素材のまま扱うのが適切です。
先入観
先入観は、直観の見極めにとって厄介です。顕在意識が労力をかけて思考するまでもなく、反射的に結論だけが表出します。受け取った時に、直観との見分けが難しいのです。
少なくとも自覚している先入観がある分野では、これを疑う必要があります。
願望
強い願望は、ご都合主義的な思考を誘惑してきます。また湧き上がる欲求は、やはり直観のそれと見分けが難しいです。
宝くじを買って持っているうちに、「何か、絶対に当たる気がする!」みたいなのは、よくありますよね?
強い願望を持っている分野では、直観を期待しない方が賢明です。個人的な経験では、この願望がもっとも直観を見えなくさせます。
怖れ
怖れは、リスクを大きく感じさせます。これも願望と同様に、直観との見分けが難しいです。
強い怖れになれば、もう直観の登場は諦めなければなりません。直観はリラックスして、ぼーっとしている時に浮かび上がってくるものです。つまり顕在意識が引っ込んでいないと、直観は受け取れません。
信頼できる直観のサイン
それでは逆に、信頼できる直観のサインは何でしょうか? 僕は「不意打ち」であることを重要視しています。
何年か前、ビジネスの関係で人と会う約束をしました。それなりに顕在意識では可能性があると考えて承諾したのですが、なぜか全く気が進みません。かつてないくらい、期待感0でした。いやいくら何でも、この条件で期待感0はおかしいだろう? と思ったのですが、感覚はそう告げて揺らぎません。
だからと言って約束を反故にする訳にもいかないので、待ち合わせ場所に行きました。そうしたら、相手が来ないんです。待ち合わせ日時に行き違いがあって、そもそも会えないという結末でした。
会えないんだから、そりゃ期待感も0になるなと納得したのを覚えています。
この時は、まさに不意打ちでした。この出会いはチャンスなのだろうか……と考えもせず、不意に期待感0の感覚が湧き上がってきたのです。
ですから僕は、どんな弱いものでも、不意に何となく思ったものには従うようにしています。それに従わなかったせいで、まあ良いやとスルーしてしまったせいで、痛い目に遭った経験も何度かあります。
直観を信頼するサインは、先入観、願望、怖れもなく、不意に来たものです。直観が当たった経験を積むと、こうして文章で説明できない、当たる直観の感覚も判ってきます。
まとめ
思考、先入観、願望、怖れ、は直観のノイズです。
不意打ちされて当たった直観の感覚を覚えておけば、次第に精度が上がっていきます。
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