「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。平常心を失えば、大抵は碌なことになりません。論理的な思考力が損なわれ、愚かな考え、決断、行動をしてしまいます。
平常心を保つ、取り戻すにも、技術やコツがあります。その基本法則「4S+G」をお伝えします。
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平常心とは何か、その利益とは?
平常心とは、動揺のない精神状態
平常心とは、読んで字の如くです。特に大きく感情を乱すことのない、平時の精神状態です。
ここで平常心をより知るために、動揺について、簡単にまとめておきます。動揺と言えば、一般的には恐怖心を強く連想します。しかし嬉しい、楽しい、などのプラスの感情であっても、やはり大きく振れれば動揺です。アイドルの熱狂的なファンが、大金を投じている姿を思い浮かべれば、この辺りは理解しやすいと思います。
強い感情によって、論理的な思考力が損なわれるラインが、動揺しているか否かの境目です。
平常心を保つ利益
当たり前の内容ですが、平常心を保つ利益も整理しておきます。これは、合理的な判断と行動に集約されます。
稀に、動揺しても、結果として良かったという場合もあります。焦りが爆発的な力を生み出して、困難な何かを成し遂げたケースは、よく見聞きします。動揺には動揺で、緊急事態での火事場の馬鹿力のような利点もあります。単なる幸運、結果オーライもあるでしょう。
しかし人生全体を見れば、動揺して良いことはあまりありません。平常心をもって、冷静に合理的に考え、決断し、行動をしていった方が、結果への期待値が高くなります。
平常心を保つ、「4S+Gの法則」
S1、想定をしておく
思いがけないアクシデントに動揺するのは、仕方ありません。パニックに陥り、一瞬にして平常心を失います。
しかし想定内の出来事であれば、事前に決めておいた通りに行動するだけです。考えられる限りの、ありとあらゆる事態を想定し、そうなった時の行動も決めておきましょう。
行き当たりばったりで上手く対処できる人は、実は豊富な経験に裏打ちされた知識を持っています。多くのケースに対応できる引き出しを持っており、要は想定してあるのと同じです。
勿論、経験が浅いうちは、想定外の何かも多く起こるでしょう。しかし経験を積んでいくに従って、その確率は低くなっていきます。
S2、視野を広げる
人生を左右する大きな出来事など、そうは起こりません。過去に激しく動揺した大半は、現在の自分から見れば、取るに足りないものに過ぎません。
そこだけを集中して見れば大きな出来事であっても、人生全体という視野から見れば、大抵は小さいものです。視野を広げて俯瞰(ふかん)して見れば、落ち着きを取り戻せます。
これは何かに熱狂した動揺でも、お勧めです。人生を棒に振ってまで打ち込んでしまうところ、健全な人生を保ちながら熱狂する分別を保てます。
S3、調べる
理解ができない、意味がわからない、対象への知識がなければ、不安と恐怖だけが大きくなっていきます。
ですから正体不明のものに動揺したなら、詳細を調べましょう。見えない敵も、十分な情報が入れば、理解できる相手になります。
S4、過ぎ去らせる
一旦、動揺してしまったなら、緊急性を要さない限りは、ジタバタとしないことです。
特に騙そうとする人たちは、動揺させた隙をつこうとします。宗教やネットワークビジネスなどに見られる洗脳テクニックも、必ず動揺が先にあります。その場での契約、決断を求められたなら、断るか、先延ばしにしてください。
どのような動揺も、永遠には続きません。動揺している状態を自覚できたなら、何も決断せず、何も行動しない、というルールを決めておきましょう。
G、限界を知っておく
感情が動いて、論理的な思考能力が損なわれるラインから先が、動揺です。想定、視野を広げ、それでも動揺を回避できないものはあります。
投資やギャンブルを例にすると、解りやすいと思います。10円、20円であれば、誰も動揺はしないでしょう。失ったところで、痛くも痒くもない金額だからです。金額が上がっていった時、どこまで冷静でいられるのか? それがその人の器です。
例えば僕であれば、目の前で数千円が上下する分には、冷静でいられると思います。これが5万円、10万円、という単位だと、負け、含み損に動揺を抑えられなくなるでしょう。
ですから、もしも僕が投資やギャンブルをするなら、数千円以内での遊びに留めておいた方が良いということです。そこから先の領域は器ではないので、冷静さを保てず、不合理な思考、決断、行動をしてしまいます。
動揺をしないでいられる自分の限界を知っておいて、そこから飛び出さない。平常心を保つ上で、意外に知られていない盲点です。
まとめ
平常心とは、論理的な思考能力を発揮できる範囲の精神状態です。
平常心を保つ、取り戻すには、想定をしておく、視野を広げる、調べる、過ぎ去らせる、の4Sに加えて、自分の限界(G)から飛び出さない、です。
ただ限界を超えたチャレンジを繰り返して、限界そのものを上げていく方向性もあります。強い向上心の持ち主であれば、こちらの棘の道を歩むのも良いでしょう。
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