「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。ありがた迷惑という言葉があります。良かれと思った行動が、結果として役に立たない。役に立たないばかりか、むしろ迷惑をかけてしまうケースです。
個人と個人とで主観が違うので、これを完全に防ぐのは難しいです。ありがた迷惑になるリスクがあるからと、一切、他人に何もしないというのも、また人の在り方として違います。
ありがた迷惑の加害者側になってしまった場合、ほとんどのケースでそれを知らされません。貸し借りを自分の主観で勘定していると、ちょっと困ったことになるよ、というお話です。
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ありがた迷惑な、困った人にならないために
相手は迷惑だったかもしれない
良かれと思ってした事でも、相手にとっては、迷惑だったかもしれません。こうしたら喜ぶかな、嬉しいかな、助かるかな、という想定が、結果として外れる時だってあります。
それでも常識人であれば、「善意でしてくれた」という気持ちを汲み取って、一応の感謝をします。例えば趣味の合わないビーズのアクセサリーをもらう。「いらない」とも言い難い状況なら、受けとりますよね。とりあえず、くれる気持ちに応えて「ありがとう」と感謝はします。
けれども、そのアクセサリーをもらっても、実際には何の利益にもなっていないわけです。良かれと思っても、趣味とか好みとか、その時々の事情で有り難さは違います。表面上の感謝を、そのまま真に受けてはいけません。
貸しだと思うと、返して欲しくなる
してあげたという意識を持つと、相手から返して欲しくなります。それがなければ、不満に感じます。ですから何かをしてあげた時、貸したと思わない方が良いのです。
自分は貸しだと思っていても、相手からすれば、ありがた迷惑だったかもしれません。すると相手には、心情的には借りはありません。何も返って来なくても、仕方がないのです。
何も貸していない方が、幸せ
貸してあるものが返ってくるのは、当たり前ですよね?
ですから返ってきても、喜びはそれ程には大きくなりません。そして貸しの全ては返ってきませんから、不満という損失も出ます。プラスとマイナスで、下手をすればマイナスの方が大きくなりかねませんよね。
しかし、貸しそのものが存在していなければ、どうでしょうか? 何も返って来なくても当たり前なので、ダメージはゼロです。しかも返ってきた時には、予期せぬ出来事ですから、喜びも大きくなります。何も貸していない方が、プラスの総量が大きくなります。
義理の返済もある
心情として借りはなくても、実際に利益はなくても、「相手側は、してあげたと思っているだろうな」という場面は多くあります。
そこで相手の気分を害しないように、自分が常識知らずだと思われないように、あるいは当たり前の礼儀として、義理の返済が行われる場合も多くあります。何か贈り物をされたなら、その品物が嬉しくなくても、お返しはしますよね。
貸し借り勘定を無視した、フリーライダー
要求の多い相手は警戒すべき
要求が多く、甘えてくる相手には警戒すべきです。そういう相手は、借りが勘定されていない可能性が高いです。普通の感覚の人間は、世話になりっ放しを嫌います。相手に悪いと思うのは当然ですが、借りが増えたら、返すのが困難になるからです。その中、多くの要求をしてくる人は、普通の人と感覚が違います。借りに勘定されていないばかりか、貸しとして計算されている恐るべき事態まで有り得ます。
例えば、お弁当やランチで、食べ物を分けるケースです。普通だったら、分けてもらう方は「借り」になるはずですが、何故かダイエットに協力してあげている「貸し」になっているかもしれません。他にも、お金を借りておいて返さず、金を多く持っていると人生を踏み外すから、自分が防いであげた。自分は可哀相な人なんだから、これくらいはしてもらって当たり前。とか、この手の人の思考は異次元です。
要求の多い相手は、本当に困っているのでなければ、あまり相手にしない方が良いでしょう。
度々、こんな愚痴を耳にします。
「散々、面倒をみて良くしてあげた人に限って、恩知らずだ」
考えて見れば、当たり前です。人生のほとんどの局面は、自力で何とかなります。よほどのひっ迫した事態でなければ、他人からの助けは必要ありません。何度も何度も良くして面倒をみてあげている人は、貰いっ放しで平気でいるメンタリティです。
つまり恩を感じる殊勝な精神があるなら、一方的に借りを作り続けるような真似はしません。自分で努力するよりも、他人に負担をかける方を選ぶ時点で、お察しです。
まとめ
他人に積極的に良くするのは、決して間違った姿勢ではありません。しかし独善が過ぎれば、むしろ有害な存在にすら堕ちます。
何かをしてあげた時に、相手にとって有益とは限りません。ありがた迷惑でも、それは殆ど知らされません。貸しの勘定をしていると、相手の借りの勘定と不一致が起こります。
一切の貸しを放棄すれば、人間関係は円滑になるし、自分も嫌な思いをせずに済みます。
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