「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。不機嫌、機嫌の悪さで、他人を支配しようとする人間がいます。平和と秩序を優先させる、良識ある物分かりの良い人は、恰好の餌食にされます。
もしも自分の心を脅かす存在であるなら、覚悟を決めて対処しなければなりません。
タップ、クリックできる【目次】
不機嫌、機嫌の悪さで他人をコントロールする人
合わせる人、合わせさせる人
世の中には、大きく分けて二種類の人間がいます。他人に合わせる人と、合わせさせる人です。
人にはそれぞれ、我があります。何が好きで、何が気に入らないのか。自分にとって、世界が好ましいものだけで満たされているはずはありません。社会生活を送る上で、多かれ少なかれ、気に入らないものとの付き合い方が重要なテーマになります。
選択肢の方向性は、二通りです。受け入れるか、好みに変えるか、です。成長と共に人間関係を学んでいき、どこまで受け入れるべきか、どこから変えようとして良いのか、という匙加減を掴んでいきます。
気に入らないものに対しての耐性には、個人差があります。その人間関係の中で、耐性の高い人が、低い人に合わせる構図が出来上がります。
極端な例は、クレーマー
クレーマーを考えてみてください。一般常識からかけ離れた、非常識な苦情や要求をしてくる人を、クレーマーと呼びます。独自の基準を持っている人もいますが、過度に自分好みに変えようとする人たちという見方ができます。
日本のショップは、事なかれ主義で動くところが多いです。奇妙なクレームでも、事を荒げるよりはマシ、悪評を広められるよりはマシと、相手の言い分を受け入れてしまいます。正に、合わせる人、合わせさせる人の構図です。
「自分の機嫌を取れ」という、合わせさせる人
さて今回のテーマは、不機嫌、機嫌が悪い、を使う「合わせさせる人」です。直接的な要求はしませんが、機嫌の悪さで周囲に圧力をかけます。今、自分は機嫌が悪い。この状況が嫌なら、私の言う通りにしろ。私の機嫌を取れ。という訳です。
機嫌の悪さで他人をコントロールする人は、秩序と平和を質に取っています。秩序と平和を取り戻すためには、要求を受け入れるか、機嫌を取るしかありません。
この行為には、強い免罪符があります。自分は直接、何も要求しません。周囲が気を使って、自主的に動いたまでです。ですから自分は、自分勝手でもワガママでもありません。この免罪符があるために、逆に要求はエスカレートする傾向があります。
溜息は人を傷つける
溜息は、もっとも人を傷つける。と、言う人もいます。溜息のせいで、子に嫌われていた母親の例もあります。特に虐待するわけでもなく、不満があっても自分を殺して我慢し続けていた母親が、頻繁に吐く深い溜息のせいで嫌われてしまっていたのです。
この溜息は、無意識だったのかもしれません。しかし結果として、機嫌の悪さで他人を縛る形になり、耐え難い苦痛を与えていた事例です。
常識的で良識的であるほど、溜息は咎められません。落ち込んでいる人を、さらに追い打ちするのは心理的な抵抗が強いからです。
狭い人間関係は、特殊な世界になりやすい
家庭、友人関係、サークル・クラブ、会社、地域社会など、狭い人間関係は、特殊な世界になりやすいです。逸脱した個人が権力を持てば、理不尽なルールがまかり通ります。
特に家庭は、逃げ道がありません。どんなに酷い親であっても、何とか折り合いをつけて関係を保つ以外の選択肢がありません。(家を出て親戚の元、施設で生活するのは、ほとんどの子にとって現実的な選択肢ではありません)
親子の人間関係は、圧倒的な力の差からスタートします。どんなに身勝手でも、どんなに理不尽でも、親は子に対して、あらゆる我を通せます。その関係性に甘えて、不愉快さや苛立ちを隠そうとせず、子に忍耐を強います。
そのような環境で育った子は、他人の機嫌、顔色をうかがう癖がつきます。自分の内面を表に出せず、他人を軸にして生きるようになります。それが安心、安全だと学習して、思い込まされているからです。
他人を機嫌でコントロールする人と、どう接すれば良いのか?
秩序と平和を放棄する
まず重要なのは、自分のキャパシティです。どこまで受け止められるのか、その限度は人によって違います。この限度には幾つか種類があって、気分良くいられる限度、平常心でいられる限度、我慢できる限度、正気でいられる限度、などです。
気分良くいられる限度の範囲内であれば、そこに問題はありません。しかし我慢できる、正気でいられる、というラインを脅かすようなら、思い切った対応が必要です。
大きく逸脱した相手であれば、自分の機嫌を優先させてくれないと、激しく荒れ狂って正気を保てなくなります。このような人間があまりに理不尽を強いてくるなら、その人から離れるという選択をすべきです。
また相手を見ながら、通用する範囲で機嫌の悪さを露出する人もいます。狡猾ではありますが、このようなタイプであれば、「ここから先のラインは許さない」と明確に基準を示すことによって、自制を促せます。
何れにせよ、秩序と平和を質にとって脅迫してくる背景がありますので、混乱を怖れていては始まりません。自分が壊れる、幸福を感じられなくなる、というレベルで精神を脅かされているなら、混乱、最終的には絶縁までも覚悟しておく必要性があります。
まとめ
不機嫌、機嫌の悪さで他人をコントロールする人は、平和と秩序を質に取っています。それを優先させる限り、コントロール下からは抜け出せません。
平和も秩序もいらない。心が壊されるくらいなら、絶縁も辞さない。このように質草の意味をなくして、相手の武器を無力化してください。相手に合わせて良いのは、自分の精神が健全でいられる範囲までです。
♦更新情報を、メールでお届けします。