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心の閉塞感、行き詰ったと感じたなら、視野を広げよう!

投稿日:2020年6月10日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人の心は、繊細で脆いです。上手にケアをしないと、健全ではいられません。

 今回の記事は、特に悲惨な状況下ではないのに、心が追い込まれてしまう人を対象にしています。

 心の閉塞感、行き詰りから解放される、ちょっとしたコツです。

 

人の心は、なぜ追い込まれるのか?

 人の心は、決して強くはありません。ちょっとした切っ掛けで、すぐに追い込まれてしまいます。

 精神科、心療内科に受診する人は、現在では決して珍しくありません。自殺者数は年間で3万人前後で推移していますが、これは統計の取り方に問題があり、実際には10万人を超えているという話もあります。

 抜け出せない奴隷として冷遇されている訳でもなく、生存を脅かされる厳しい生活をしている訳でもなく、多くの人たちが、心を病むレベルに追い込まれる。

 勿論、個人差はあります。しかしこの全体の傾向は、人、ホモサピエンスの心は、決して強靭には作られていない。上手に扱っていかないと、簡単に壊れてしまう。種、全体としての問題だと示唆しています。

 それでは人の心は、どのようにして追い込まれ、閉塞するのでしょうか?

感情は、焦点で決まる

 人の心の状態、感情は、「今、自分は何に焦点を当てているのか」で、殆どが決まります。

 長い人生では、どの局面であっても、プラスとマイナス、双方の要素があります。家族関係は良好でプラス、健康には問題がなくプラス、仕事は大きなストレスになっていてマイナス、といった具合です。

 そこで仕事のことを思えば、当然、気分は落ちます。しかし家族と仲良く過ごしながら仕事を忘れていれば、気分は上がります。また、その時々での刺激もあります。楽しみにしているテレビ、外食、趣味などがあれば、やはり気分を上げます。

 プラスの要素に焦点が当たれば、気分が上がる。マイナスの要素に焦点が当たれば、気分が下がる。シンプルな構図です。

 ですから、心を追い込んでしまうのは、マイナスの要素に焦点を偏らせた結果です。これは今現在の状況だけではなく、未来への不安も含みます。

精神状態を上げるリソースが減る

 人はより有利に生存するために、精神エネルギーを使って気分を上げます。

 頑張るべき時に、自分を鼓舞して気合を入れる。落ち込み過ぎないように、踏み止まる。それぞれの事情で段階は異なりますが、必要に応じて、できるだけ良い精神状態であろうとします。

 しかし肉体が疲労してくると、使える精神エネルギーが目減りします。すると自分の気分のコントロール、支えが利かなくなり、次第に追い込まれていきます。

 一般的に、「心が疲れた」といった表現はされますが、実は心に疲労はありません。気が張り続けるなどして肉体が疲労した状態を、そのように認識します。原因が精神にあるので、心自体が疲れたかのように錯覚をします。

 心が追い込まれてしまった背景には、このように肉体の疲労による、精神エネルギーの枯渇があります。

 

 

 

 

閉塞感、行き詰った心から抜け出すには?

 それでは、閉塞感、追い込まれて行き詰った心からは、どのように抜け出せば良いのでしょうか?

 複雑に考える必要はありません。シンプルに、原因に対して率直にアプローチします。

視野を広げて、全体を見る

 今、自分は思い詰めている。ストレスが溜まった、気分が落ちていると感じられたなら、視野の狭さを疑ってください。

 そんな時には、一端、落ち着きます。改めて冷静に、自分が置かれている状況を確認してみましょう。健康、家族、住居、友達、好きな物、とにかく自分に関わるものを、思いつく限りです。

 するとマイナス要素だけではなく、プラス要素もあると気付かされます。今、自分を追いつめているマイナス要素は、あくまでも全体の一部に過ぎません。しかし焦点が集中していたなら、心にとっては、それが全てです。

 全体に視野を広げて、心が直面している世界を広げてあげましょう。プラスの要素にも反応して、閉塞感、行き詰った状況から抜け出してくれます。

ストレス状況下から脱出する

 社会的な責任、責任感、強い思いなど、その時々で事情は様々です。しかし優先すべきは、常に自分自身の安全です。

 どんなに責任を感じていようと、思いが強かろうと、心が押し潰されてしまっては何も出来ません。誰であっても、人は自分の耐久性の範囲でしか、動けないのです。

 ですから自分の心身が危ないと判断したなら、その状況から離脱する、抜け出すことを最優先にしましょう。緊急性が高ければ、無責任な形で放り出しても構いません。

 僕にも、「ここにいたら、本当におかしくされる」と判断した時、メール連絡だけで消えた経験があります。社会的な振る舞いとしては、褒められた行為ではありませんが、仕方がありません。出来れば、そこまで追い込まれる前に、対処したいところです。

 ストレス状況下から脱出したら、とにかく休みます。休めば、心身ともに回復します。これは決して、悪いことではありません。疲れすぎたので、多めに休憩時間を取っているだけです。

 

 

 

まとめ

 心が追い詰められるに至るには、狭くなった視野、疲労、があります。マイナス要素にばかり焦点が当たり、心を痛めつける。疲労によって精神エネルギーが枯渇し、気力と精神状態を維持できなくなる。その積み重ねで、ジワジワと追い込まれていきます。

 精神状態の悪化、閉塞感、行き詰りを感じたなら、早い段階で対処をしましょう。大抵の物事は、視野を広げれば、冷静になれます。ストレス状況下では、肉体が削られます。最終的には逃げの一手ですが、そうなる前に、小まめに休息を取りましょう。

 

 

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