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失敗して痛い目に遭った時、思考停止して逃げれば、心の負債になる。

投稿日:2019年7月12日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。失敗すると、痛みが生じます。痛みは教訓として活かせれば、糧となります。しかし痛みによって歪まされてしまえば、ただ弱らされるだけです。

 痛みで思考停止するのか、正しく反省するのか、で負債になるか財産になるか、が決まります。

 

痛みで思考停止するのか、正しく反省できるのか?

痛い思いをして、そのものに懲りてしまったら?

 もしも失恋をして、恋愛そのものに懲りてしまったらどうでしょう?

「こんな辛い思いをするなら、もう恋愛なんてしない……」

 もしも投資に失敗して大損をして、投資そのものに懲りてしまったら?

「損をするから、もう投資はこりごりだ……」

 この反省は正しいのでしょうか? 誤っているのでしょうか?

 もちろん誤りです! というのは、世の中には恋愛を成就させている人、投資で儲けている人が、大勢いるからです。

 ですから恋愛や投資をしたこと自体が反省材料になってしまうなど、全く意味がありません。

 では、正しい反省であったら?

 例えば恋愛では、

「自分の都合ばかりで、相手の気持ちを考えなかったかもしれない。今度はもっと相手と向き合おう」

 であるとか、

 投資では、

「自分が選んだ銘柄に惚れ込みすぎてしまい、いつか爆発するだろうとロスカットをしなかった。次は感情を排除してロスカットをルール通りに徹底しよう」

 といった反省であれば、これは正しいのです。

痛みで思考停止をしてはダメ!

 失敗によって恋愛そのものから、投資そのものから逃げてしまう。これは反省ではありません。痛みによって思考が止まってしまい、ただ不合理にそれに脅えて逃げているだけです。

 人は痛みによって思考を止めてしまいます。不利な状況な時ほど、理性と知性が必要になるにも関わらず、です。痛みが強ければ強いほど、人はそれに脅えます。恐怖は人から知性と合理性を奪い、思考・決断・行動を愚かにします。

 思考停止とは、つまり一種の現実逃避です。現実から目を逸らした方が有利に働くという現象は、世の中には起こりません。

 痛かろうと怖かろうと、そこにある現実を直視して情報を正確に得た者にこそ、チャンスが訪れるのです。現実逃避と理性による反省とを、ごっちゃにしてはいけません。正しい反省こそが、あなたを成長させ、未来の成功可能性を引き上げてくれるのですから。

逃げの合理化に警戒しましょう

 知能が高い人ほど、悪い意味でも知恵が回ります。弱さを正しさに変換したくなる誘惑に、知能の程度は関係ありません。思考停止と現実逃避にもっともらしい理屈をつけて、あたかもそれが賢明な判断であるかのように偽装されます。

 自分が選んだ道が正しいものであって欲しいと願うのは、人として当然の心情です。

 勿論、逃げる選択そのものが、必ずしも間違っている訳ではありません。自分には適性がないと十分に検証が済んだのであれば、撤退する方が賢明です。現実逃避ではなく、現実に沿った結論であるなら、理性的な判断です。

 思考とは、任意で複数の要素を組み合わせて、真実を明らかにしたり、予想を立てたりする行為です。要素を結論ありきで操作すれば、真実も予想も歪ませられます。もしも誘惑によって、逃げる理由を探していると気付いたなら、立ち止まりましょう。

 

 

 

 

思考停止 → 猪突猛進の最悪パターン

 脅えて思考を停止させ、逃げ出すならまだマシです。最悪なのは、思考停止から猪突猛進に至るパターンです。

 これはギャンブルで大損する人を例にすると、理解しやすいでしょう。負けて損をすれば、苦痛が生じます。その苦痛によって部分的に思考停止となり、理性が利かなくなります。

 取り戻そうと熱くなり、普段なら絶対に賭けないような大金を投じます。そこで負けて、とんでもない大損となります。

 これが、思考停止→猪突猛進の典型例です。これなら、「もうギャンブルは、こりごりだよ……」と大人しく退散しておいた方が、はるかにマシですよね。

 苦痛によって思考停止し、怒りに似た感情で屈服を拒否すると、このモードに入ります。完全に冷静さを失い、無謀なチャレンジに身を投じるのです。

 ギャンブルでも投資でも、よほどメンタルコントロールが出来なければ、負けて痛い目に遭うと相場が決まっています。フラれて恐ろしいストーカーと化すのも、似た心境かもしれませんね。

 ですから何事も、上手く行かなかった、負けた時のことも考えておきましょう。理性が失われている状態では、合理的な思考はできません。理性が通常運転している内に、あらゆるケースを想定しておくのです。いざその状況になった時、ただ予め決めておいたルール通りに動けば良いのです。

 それでも、動転してルールを破ってしまうかもしれません。これはもう、その人の器の問題です。器を明らかに超えた行為は、謹みましょう。

激しい痛みの後には、休息期間を取る

 失敗の激しい痛みの後には、すぐに何とかしようとせず、休息期間を設けましょう。冷静になって考えられるようになったら、失敗した原因を分析します。

 動転している内に動けば、高確率でまた失敗します。

 

 

 

まとめ

 失敗から学ぶ、とはよく言いますが、そこにある苦痛と上手く付き合えなければ、間違った教訓を得てしまいます。

 理性でリードした正しい反省だけが、その人を成長させてくれます。

 

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