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軽やかに♪ 心クリック

社会問題

政治家の演説、点字ブロック付近に立つのは、許されない悪なのか?

投稿日:2020年9月25日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。先日、立憲民主党の逢坂誠二さんが、あるツイートで炎上しました。

 点字ブロックの付近に立っていた為に、「視覚障害者を軽視している」、「弱者の味方というのは、見せかけだけ!」、「非常識だ!」といった、多くの批判が寄せられたのです。

 果たして、政治家の演説で点字ブロック付近に立つのは、許されない悪なのでしょうか?

 

点字ブロック問題

意識の低い人達による、迷惑行為の数々

 道路にある黄色い凹凸のあるブロックを、点字ブロックと呼びます。正式名称を、視覚障害者誘導用ブロックと言います。足裏の感覚で、方向の誘導、注意、の情報を読み取ります。

 ところが点字ブロックに対して意識が薄く、その機能を阻害する人もいます。点字ブロックの上に駐車、駐輪をする。集団で立ち止まったり、座り込んだりする。といった行為が、利用者にとっての迷惑行為になっています。

 ただその多くは、「視覚障害者など、知った事ではない」といった悪意ではなく、無意識による行動だと思われます。見慣れて景色の一部として溶け込んでしまい、その存在を認識しなくなっているのです。

 また後ろから来ている視覚障害者に気付かず立ち止まり、衝突するケースもあります。

 これらによる事故やケガ、器物破損は、日常茶飯事なのだそうです。

点字ブロックが擦り減る

 以前、視覚障害者の一人から、こんな意見を聞きました。「点字ブロックが擦り減ると、情報が解らなくなる。だから健常者は、出来るだけ点字ブロックを避けて歩いて欲しい」

 言われてみると、確かにその通りです。摩耗して凹凸が浅くなった点字ブロックも、よく見かけます。

 ですから僕もそうですが、意識の高い人は、出来るだけ点字ブロックを避けて通行しています。

政治家の演説では、バッシングの定番

 今回、この記事を書いているのは、立憲民主党の逢坂誠二さんの件が切っ掛けになっています。しかしこの問題は、今に始まった事ではありません。政治家の演説に対して見られる、ポピュラーな批判です。

 というのも街頭演説をしていれば、点字ブロック問題を避けては通れない事情があります。日本は、世界でもトップクラスの普及率を誇ります。その結果として、日常風景に溶け込み、存在を認知されなくなる程です。

 演説は通常、歩道では端に寄ります。中央では通行の妨げになるので、当たり前です。この端で、点字ブロックのエリアと被ってしまうのです。

 すると絵面としては、議員、候補者が点字ブロックエリアを塞いでいる形になります。そこで、「視覚障害者を軽視している!」、「弱者の味方というのは、見せかけだけ!」といった批判が噴出します。

 

 

 

 

点字ブロックでの演説は、許容されない悪なのか?

必要な配慮を行ったら、どうなるのか?

 こうした物事は、常に利益と実害とのバランスの上で考える必要があります。確かに、演説で視覚障害者が通れない。ガイドのない道の中央を通らなければならない。となれば、実害が大きくなります。

「視覚障害者を軽視している!」、「弱者の味方というのは、見せかけだけ!」といった批判は、正にその通りです。

 それでは、必要な配慮を施せばどうでしょうか? 僕は初め、思慮が浅く、「来たら道を空けて譲る」といった対応で足りると思っていました。結果として、そこに誰もいない状況を作ったなら、演説による悪影響部分は無くなると考えたからです。

 しかし当事者の立場で想像してみると、演説の音は聞こえてきます。演説で人が集まっている状況が想定され、話に夢中になって道を塞いでいる人がいるかもしれません。その状況では、演説が行われていないのと、等しくはありません。

 ですからこの考えは、すぐに改めました。スタッフ(勿論、演説をしている本人でも構わない)が、適切に誘導をするべきです。この配慮が適切に行われたなら、視覚障害者にとっての実害はなくなります。

満たされる3つの利益

 政治家の街頭演説は、民主主義にとって有益です。道の端に寄るのは、通行を妨げないという利益があります。

 一方、道の端の点字ブロックエリアを塞げば、視覚障害者の利便性を損ねます。思わぬ事故を引き起こす原因にも、なり得ます。これは、明確に不利益です。

 しかしスタッフが適切に誘導を行うのであれば、この不利益は消えます。となれば、点字ブロックによる利便性の利益は、損なわれません。

 ですから僕は、適切に誘導が行われるという条件を前提にして、政治家が演説で点字ブロックのエリアを塞ぐ行為は、社会的に、一般常識的な感覚から、許容されるものと結論付けます。

 視覚障害のある当事者の一人も声を上げ、「誘導などの配慮があれば、特に大きくは困らない」と発言していました。

 少なくとも、「視覚障害者を軽視している」、「弱者の味方というのは、見せかけだけ!」、「非常識だ!」といった批判は、過剰なものとなるでしょう。

日本視覚障害者団体連合に、問い合わせてみた

 ただ僕がいくら考えても、それは視覚障害を持たない者による想像です。当事者にしか解らない、重要な何かが盲点になっている危険性があります。

 そこで僕は、当事者の声を多く聞いている、この問題についても詳しい『社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合』に問い合わせました。

 お忙しいところ、ご迷惑になるのでは? と心配だったのですが、快く応じてくださいました。ありがとうございます。

 ここで得られた回答は、団体としての正式見解ではなく、団体内部でこの問題に詳しい一職員によるものです。

 結論から言えば、政治家の演説によって点字ブロックが塞がれる事については、反対という立場ではなく、許容されていました。要点を、箇条書きにします。

・政治家の演説は、社会的に重要である
・一か所で、何時間も連続する訳ではない
・そのような立場の方であれば、常識と良識はあるだろう
・誘導するなどの、適切な配慮をして欲しい

 といった形で、概ね、僕の見解と一致していました。

モラルのためのモラルは、必要か?

 ただ今回の件で、一つ、気になるご意見がありました。

「実害がなければ良しとする意見には、同意できない。これはモラルの問題である」

 僕としては、適切な誘導などで実害を払拭するなら、モラル上の問題も消えると考えます。しかしこのご意見では、実害がなかろうとモラルは守るべきという結論になり、モラルのためのモラルになります。

 根拠と結論を同じには出来ないのは当然で、モラルのためのモラルは成立しません。感覚としては、「車が来なくても、信号は守るべき」に近いのかな? と思いますが、よく解りませんでした。

 

 

 

まとめ

 政治家が点字ブロック付近で演説を行えば、モラル上の批判やバッシングが起こる。しかし適切に誘導するなどの配慮が成されれば、実害は払拭できる。

 実害のないところで、モラルの問題は発生し得ない。日本視覚障害者団体連合の職員さんも、条件付きで、反対という立場にはない。

 

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