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軽やかに♪ 心クリック

人間関係 社会問題

老害にならないために、押さえておくべき4つの重要ポイント。

投稿日:2020年2月28日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。老害とは、勘違いして威張り散らす、哀れな年寄りです。

 人の人格形成は、謙虚さの社会的な強制に依存する部分が大きい。しかし年齢が増すに従って、年長者として地位が上がっていき、その強制力は弱まっていきます。ここで自己の人格形成に失敗した姿が、所謂、老害です。

 老害になるプロセスには、いくつかの原因と要素があります。老害にならないためには、その原因と要素に沿った対策をしなければなりません。

 

 

人はなぜ、老害化するのか?

古い価値観を押し付ける、威張った中高年層

 年長者であることを笠に着て、ズレた価値観を押し付けようとする中高年。現在、使われている老害という言葉は、狭義ではこの辺りでしょうか。広義になると、有害、迷惑な中高年への悪口という使われ方も入ってきます。今回の記事では、狭義の方を前提にお伝えしていきます。対象となる年齢は、初老に差し掛かる50代以降と見受けられます。

 辞書には、「高齢化した人物が、実権を握り続けている組織」とあり、今回の記事テーマとは異なります。比較的、新しく普及してきた言葉で、まだ辞書に掲載するには至っていないのでしょう。

 彼らは年長者であるが故に、多くの場面で立てられる存在です。年長者である権威を振りかざし、時代遅れの価値観を押し付けようとする。その姿を揶揄するものとして、老害という言葉が普及しました。老害の字面と響きに、強い憤りと侮蔑が感じられます。

時代遅れの古い価値観を更新できない

 価値観とは、正義感、倫理・道徳観、美的感覚、の合わさった体系です。人の価値観は必ず、正しいか、美しいか、を大元の根拠にしています。善悪、美醜には、人類普遍の感覚があります。

 代表的な老害発言の一つに、無痛分娩への否定があります。無痛分娩とは、麻酔を使って出産時の痛みを軽減する措置なのですが、これを気に入らない人たちがいます。曰く、「お腹を痛めて産まないと、子供への愛情が薄くなる」とのことですが、この意見に正当な根拠はありません。

 しかし「お腹を痛めて産んだ我が子」という定型フレーズがあるように、そこに後付けで意味を見い出してきた歴史があります。人には、苦労して得たものに高い価値を感じる性質があります。出産時の痛みがあるから、そこまでして産んだ我が子が愛しいという心境になるのは、自然な心理です。

 子に愛情を持つのは正しいですし、痛みを乗り越える精神性には美しさがあります。出産時の痛みを乗り越える課程が、宗教におけるイニシエーション、母親になるための通過儀式のように扱われ、やがて尊いものとして、排他性を持つに至ったのです。

 しかし無痛分娩という選択肢があるなら、それを積極的に選びたい人は多くいます。我が子が、危険性なく産まれてくる結果が同じであれば、痛くない方が良いと考えて当たり前です。現代社会に生きる当事者からすれば、そんなイニシエーションに賛同した覚えはないですし、愛情が云々という批判も意味不明です。

 出産時の痛みをイニシエーションとして位置づける価値観は、それを避けられないという前提条件があって、成立したものです。その感覚を現代社会で主張しても、あまり共感されません。

 このように、善悪と美醜の感覚は、そもそもが排他性を強く持っており、反するものを強く否定します。その価値観が形成された時代には合理性があっても、時代が移り変われば、前提条件も変わります。前提条件が変われば、何が合理的なのかも変わります。

 その更新について行けず、古い価値観に留まるから、ズレた時代遅れの人間になるのです。

年長者である事実を、マウンティングの根拠にする

 年長者は、年長者であるだけで偉い。これは現代社会でも通用する、社会的な価値観です。

 知能と体力だけで見るなら、そのバランスが取れた全盛期は、おそらく30代中盤~50代中盤あたりでしょう。では全盛期を過ぎて衰えていくに従って、社会的な序列を落としていくのが良いかと考えると、やはりそれは違う気がします。

 やはりそこは人生の先輩、これまで頑張ってきた功労者として、立てておくのが良いバランスに思えます。年長者は立てるという社会的価値観、それ自体は誤りとは言えないでしょう。

 横暴な人間は、どんな形であっても、人の上に立てば横暴に振る舞います。年長者という権威が手に入ったなら、それを使ってマウンティングするのは当然です。

周囲の人たちが、年上だからと忖度した結果

 老害を生み出したのには、周囲の人たちにも大きな責任があります。間違っていても、誰かを見下してバカにしても、年上だからと立てられ、修正されずに来た歴史があります。

 本人は、知識と経験が積み重なった、コミュニケーション能力が上がった、といった誤解をしがちなのですが、ただ単に年上だからと忖度されているに過ぎません。

 この積み重ねが、彼らの自己評価を歪に肥大化させ、やがて老害たらしめるのです。あまりに周囲が持ち上げ続ければ、

・自分は絶対に正しい
・優れた見識を持つ自分は、世や人を正すため、積極的に発言すべき

 と勘違いするのも、無理ありません。また仕事を引退して現役を退いた立場になると、社会との関わりに物足りなさを感じるものです。そこで自分に社会的価値を求める欲求から、アドバイザーという立ち位置に、意識が向かいがちです。

 

 

 

 

老害化を防ぐ、4つのポイント

 ここで、老害化を防ぐ4つのポイントをお伝えします。老害化する要因は、

・新しい合理性に更新されない
・威張れるから、威張る
・周囲が忖度してきて、自己評価が歪んで肥大化した
・アドバイザーとしての社会的ポジションが欲しい

 でした。こうした要因を上手にカバーすれば、老害化を抑制できます。 

ポイント1、「自分は知り尽くしている」という慢心を捨てる

 知識と経験が積み重なってくると、既知のものが増えていきます。新しい細かい情報は知らなくても、人生の根幹、普遍的な部分については、かなり知り尽くしていると考えるようになります。

 しかしそれらは、古代から現代まで、多くの哲学者や宗教家が追い求めてきて、未だに結論がつかないようなテーマです。自分一人の50年、60年、70年という人生経験の歴史で得られたものは、あくまでも自分なりの結論です。

 自分の性格、人生の歴史、今ある環境に合わせてカスタマイズしたものであって、他人にそのまま通用はしません。他人様にとっては、参考意見程度のものと、わきまえておきましょう。

 若い人は、生きてきた時間こそ短いですが、まったく違う人生経験を積んでいます。そこに価値あるものが何もないと高を括るのは、傲慢が過ぎます。他人の人生を甘く見ず、尊重する姿勢を持ちます。

ポイント2、新しい技術やサービス、環境の変化、に関心を向ける

 時代が変われば、技術やサービスは新しくなります。環境も変化しています。すると当然、何が合理的なのかも変わってきます。人類普遍の価値観は時代によって変化しませんが、それを実現する方法、手段が変わるのです。

 例えばデータの送信で済ませられる仕事内容なら、出社しなければならない必然性はありません。場合によっては時間で拘束する意味すらなく、どこに住んでいようと同じです。今ある、勤務する姿勢への価値観の多くは合理性を薄め、ものによっては不合理に逆転しています。

 新しい技術、サービス、現在の環境と照らし合わせて、常に合理性を評価し、更新を繰り返していきます。

ポイント3、求められない説教は控える

 社会的に、明らかに許されない行いはあります。家庭があるのに、ギャンブル三昧。子供が店の中で、好き放題に暴れ回るのを放置。遊ぶ金はあるのに、借金は返さない。など、目に余るものを注意するのであれば、苦言を呈するのは構いません。いえ、むしろ年長者として、積極的に注意すべきです。

 しかし、個人的な価値観の違いに過ぎないもの、他人に迷惑をかけない範囲のもの、については、言いたいことはあっても、口を閉ざしておきましょう。

 個人個人で、価値観や考え方が違うのは、当たり前です。自分の趣味に合わないからと、いちいち否定し合っていたら、煩わしくて仕方ありません。年長者だからと、自分がその特権を持っていると考えないことです。

 細かいことは全て流して、求められたなら、自分の考えを伝えるようにしましょう。 

ポイント4、相手は、年長者に遠慮しているのだと知る

 年を取ってくると、自分に逆らう人が減っていきます。若者時代では否定される機会が多かったものが、年齢を重ねるに従って、賛同や称賛が増えてきます。

 これは必ずしも、自分のレベルが上がったからではありません。周囲が自分を年長者として立て、遠慮しているのかもしれません。

 年長者が間違っていても、誰もそれを指摘しない場面を見ると思います。間違いを指摘すれば、恥をかかせる。気付かないフリをしてスルーするのが、社会人としての正しい振る舞い方だ。という認識が、一般化しているからです。あなたも、それをされているかもしれません。

 増してやその地位に甘えて、威張って自尊心を満たそうとすれば、陰で煙たがられるだけです。相手のへりくだった態度や謙遜に乗じてマウンティングするのは、周囲から見れば、かなり痛々しい姿です。

 忖度されるのに慣れて、自己評価を狂わせられないようにしましょう。

 

 

 

まとめ

 年長者を笠に着て、古い価値観を押し付けようとする老害。彼らは、古い合理性から抜け出せず、威張りたいから威張り、年長者として立てられる内に自己評価が肥大化してしまった存在です。

 人生には、あちらこちらに他人を見下し、バカにし、増長する罠が仕掛けられています。増長する勘違いした若者なら、年長者が叩いてくれました。しかし年長者になったら、それを直接的にしてくれる人はいません。老害と、陰で悪口を言われるだけです。

 度々、4つのポイントで内省をして、老害化の誘惑に打ち勝ちましょう!

 

 

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