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印象操作に気を付けろ! 悪意ある者に踊らされない為の心構え。

投稿日:2019年7月3日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。物を売る人、イデオロギー活動をしている人、詐欺師など、印象操作によって言動をコントロールしようとする人たちが大勢います。

 悪意ある者に踊らされない心構えを、ここで身に付けてください。

社会に蔓延する印象操作

まず印象と事実との区別をつけよう

 事実 = そこに現実にあるもの

 印象 = 事実を解釈したもの

 簡単に例で説明します。ここは退屈かもしれませんが、重要な部分です。

<例>

 子どもが酷いケガをして帰ってきました。明らかに殴られた跡があります。

 事実は「怪我をしている」「殴られた跡のように見える」です。殴られたとは限りません。そして親は「うちの子が外でイジメに遭った!」と解釈しました。これが印象です。

 でも殴られて怪我をしたからといって、イジメとは限りません。もしかしたらイジメをしていたのはこの子どもの方で、ケガはそれを止めに入った人間とのケンカによるものかもしれません。人は見えている現実に、思い当たる因果関係があると、意外にも容易く決めつけてしまうものです。

情報を隠せば簡単に印象は作れる

 暴走族のリーダーである少年Aが、学校帰りに敵対するグループに不意に襲撃され、大ケガを負った。

 この文章の情報を隠して、作り直します。

 少年Aが学校帰りに、不意に暴走族グループに襲撃され、大ケガを負った。

 どうでしょうか? まるで善良な少年が不意に暴走族に襲われたような印象にならないでしょうか。書き直した文章の中には、何一つ、嘘はありません。ただ情報を伝えていないだけです。

 印象操作の意図があるかどうかは断定できませんが、実は同じ事件でも、新聞によって印象がまるで違うことも多くあります。

 イデオロギーを持った新聞やテレビなどの情報機関で、この手の情報の隠蔽による印象操作は頻繁に行われています。事実を伝えるよりも、世論を誘導する方に使命感を持っているからです。一部では、「報道しない自由」と揶揄されています。

 また個々の人間関係でも、自分を守るためにこの手の印象操作は行われます。悪く思われないようになど、自身に都合の悪い部分は伏せて話をします。実質的には嘘なのですが、現実ではない嘘を吐いているわけではないので、罪悪感も軽く済みます。

繰り返せば真実に化ける

 人は全ての情報に、精通など出来ません。また得ている情報の全ての裏付けを取るような行為はしませんし、そもそも出来ません。

 裏付けのない話であっても、何度も何度も見聞きしている内に、印象では限りなく真実に近づいていきます。「嘘も100回つけば真実になる」というのは有名な言葉です。

 またこれと近いもので、本当は人間性に大いに問題があるような人物であっても、表面上の顔だけで騙せてしまう場合もあります。会う度に愛想よく接している内に、その回数が増えれば増えるほど、「良い人」という印象が積み重ねられていくのです。

 犯罪者の近所の人がインタビューで答えている内容を見ると、「とてもそんな人には思えない。あんな良い人が信じられない」という種類のものが目立ちます。深い話を一回もした事がない(だろう)人間が、ちょっと交わす程度の挨拶と世間話だけで、良い人だと決めつけていたのです。

印象の強いものと繋げる

 プラスイメージの強いものと一緒になると、そのプラスイメージを分けてもらえます。マイナスイメージには、その逆の現象が起こります。

 例えば、ほとんどの人が有名な政治家は凄い人だと思っています。そんな政治家とのツーショット写真が、ブログやツイッターに貼ってあったらどうでしょう? 多くの人は思わず、無名のその人も凄い人なんだろうと思ってしまいます。ただ政治家とのツーショット写真は、実はそんなに難しくありません。お金を出してパーティーに出席してお願いすれば、快く応じてくれる人も多いです。政治家でなくても、有名人と親しげに写っている写真は、頻繁に悪用されます。ホリエモン氏も、ツーショット写真を使って、あたかもその詐欺情報商材を推薦しているかのように利用されて憤慨していました。

 極めて簡単な例ですと、企業は好感度の高いタレントや著名人をCMで起用したがりますよね。怪しい詐欺企業が、主な取引先で有名な大手企業をズラリと並べて見せていたりするのも、同じ理由です。

 ここ最近(2019年現在)では、仮想通貨のICO関連で有名タレントやスポーツ選手が広告塔にされていました。将来の100倍以上の値上がりが確実かのように宣伝し、新しく作った仮想通貨を売ります。しかし取引所に出した途端、軒並み90%以上のダウンです。プロジェクトそのものが、最初から詐欺であった可能性が高いです。

 マイナスイメージへの印象操作も、あちらこちらで繰り広げられています。政治家の印象を落とすために、歴史上最大級の大悪党であるアドルフ・ヒトラーを持ち出すのは常套手段になっています。

外見や態度、言葉づかい

 高級スーツと堂々とした礼儀正しい態度と言葉づかい。うす汚れたジャージでおどおどとした態度と言葉づかい。この二人の印象は、まったく違いますよね。中身で勝負! と多くの人は考えがちですが、まずは最初の印象が良くないと中身も見てくれません。

 他人を騙そうとする人に中身はないのですから、外見に多くの比重を置くのは当然の心理ですよね。

デザインや音声などの演出

 中身は同じでも、パッケージのデザインが変われば印象はまったく違ってきます。食べた事もない商品を、パッケージのデザインだけで「おいしそうだな」と判断したりします。

 得られている情報はパッケージデザインの良さであって、中身のおいしさではありません。デザインと味とはまったく関係ないはずなのですが、印象は引っ張られます。音の演出でもそうですよね。通販番組で商品が登場する際に「ジャーン!」なんていう音があると、凄い物のように見えます。

 

 

 

 

印象操作に対抗するには?

印象がつくのは仕方がない。でも区別はつけよう!

・限られた情報
・接触回数・強い印象のものと一緒になっている
・外見、態度、言葉づかい
・演出

 こういった要素で印象がつくのは、仕方ありません。逆に、避けようがない部分もあります。印象を与える要素は、他にも幾らでも挙げられます。

 でも事実と断定できる範囲と、印象でしかない範囲の区別であれば可能です。

 これが出来ると、近所の感じの良い人が凶悪な犯罪者だと判明しても、

「よく会って挨拶を交わす時には良い印象でしたが、そんな凶悪な犯罪をする人間だったんですね。意外と言えば意外ですけれど、それくらいの事で人間性までは把握できませんから、信じられないという程ではありません」

 と、例えば、こうなる訳です。

 また詐欺会社が有名企業を取引先にラインナップしていても、

「仮にこれが事実だとしても、何かちょっとでも仕入れれば取引先と言える。有名企業との関係性の強さもわからないし、そもそも有名企業が物を売る際に、相手企業の信用性などを調べるだろうか? 現金で払うと言うなら、どこにだって売るんじゃないか?」

 と、例えばなります。

・よく会って友好的に挨拶を交わす相手 = 良い人
・有名企業が取引先にいっぱい = この会社は凄いし信頼できる!

 という世界で生きている人とは、まるで住む世界が違いますよね? ……しかし、印象に左右されずに論理的な人って、あまり感じは良くないですね。無駄に嫌われても損なので、表現には気を付けてください。

 理性では判っているつもりでも、そう感覚的に思ってしまうのは避けられません。ですから演出による印象を一旦、外しましょう。そしてA4の紙に何の飾り気もない明朝体で書かれているかのように変換して、中身を吟味し直します。

 

 

 

まとめ

 正直な人ほど、そのような人物を想定できません。自分にない部分は、他人の中にも想定し難いからです。

 悪意ある印象操作は、どこにでも転がっています。事実と印象との区別を意識するのが、まず基本です。

 

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