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軽やかに♪ 心クリック

怒り

怒りを表現する言葉、「頭にくる」と「腹が立つ」の違い。

投稿日:2019年4月24日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。「頭にくる」と「腹が立つ」、意識して使い分けていますか? ほとんどの人は、何となく気分で言葉を選んでいると思います。実はその背景には、万人に共通する体意識があります。

 この2つでは、「腹が立つ」の方が真剣に深く怒っているのです……。

 

怒りは、頭か腹かで意味が違う

怒りは頭と腹で表現される

 怒りを表現する言葉で、肉体の部位を用いたものがあります。並べてみますと、

・頭にくる
・腹が立つ
・腹の虫がおさまらない
・はらわたが煮えくり返る
・腹に据えかねる

 辺りでしょうか。

 それぞれ、当然、ニュアンスが違います。ほとんどの人が、そのニュアンスを無意識に使い分けています。

 まず「頭にくる」ですが、これはカッと頭が熱を持ったり、脳内で興奮物質が分泌されたりした体感を表現しています。

「腹が立つ」「腹の虫がおさまらない」「はらわたが煮えくり返る」「腹に据えかねる」は、改めて見ると、こんなに人間はお腹で怒っているものなのか……と思いますよね。

 しかし何故、お腹なのでしょうか。不思議ではありませんか?

「腹が立つ」は丹田由来

 実はこれは、丹田由来の表現なんです。この場所は潜在意識と繋がっていて、重要な価値観、人格をかけて怒っている時に使われます。丹田なんて知らずに意識すらなくても、皆、感覚的にそれを知っています。だから言語表現として違和感なく、自然と馴染んでいるというわけです。

 腹を使った表現を、参考までに並べてみます。

・腹を決める ← 深く決意する
・腹を割って話す ← 本音で話す
・腹を探り合う ← 本音を探り合う
・腹黒い ← あくどい本性
・腹心の部下 ← 深い本音も共有している部下

 といったように、「心の奥底」という意味で使われています。

もしも「腹が立つ」「腹に据えかねる」などと言われたら……

 この言葉を使ったからには、怒りは深く重いです。自分の根源的な価値観から、全人格をかけて怒っています。このまま放置すれば、親しい友人であっても、絶縁までもが考えられます。

 根源的な価値観とは、大抵は善悪か自尊心の問題です。善悪の場合、その人にとってあなたは、許し難い悪という位置づけになっています。自尊心であれば、あなたはその人の尊厳を傷つけたと思われています。

 誤解であればそれを解けば良いですが、もしも価値観の不一致であれば、話し合いで丸く収まると期待してはいけません。相手が正しいと全てを譲らなければ、怒りは収束しないでしょう。

 自分が悪いと思ったなら、誠心誠意の謝罪をしてください。

頭に来ているのか、腹が立っているのか、区別の仕方

 これは慣れないと難しいのですが、声によく特徴が出ます。腹が立っていると、お腹から怒りがこみ上げてくる感覚になって、声が低く重厚になります。頭に来ているとその重厚さはなく、大声であっても軽さを感じさせます。

 気にして、観察してみてください。

もしも「頭に来る」だったら……

 怒りは激しくても、根はさほど深くありません。頭が冷えれば、自然と収束する可能性が高いです。

 距離を置いて時間が経てば、自然と沈静化していきます。様子を見て、早めに関係を修復させましょう。

 

 

 

 

相手を、きちんと尊重する

腹が立っている人への謝り方

 相手の価値観、自尊心を、できるだけ尊重しましょう。

 主観の相違がある場合には、相手の怒りと自分の落ち度との計算が合わないものです。自分を基準にして考えると、「何もそこまで怒らなくても良いじゃないか……」と腑に落ちない場合も多いでしょう。

 しかしそれは、お互い様です。自分だって、何時でも逆の立場になり得ます。クレーマーのような意味不明な基準もありますが、相手が一定の常識の範囲内であれば、積極的にその理を認めるようにしましょう。

 謝罪の誠意が伝われば、多くの場合、相手もある所で納得してくれます。ポイントは、「自分の基準ではなく、相手の基準で謝る」です。

自尊心を踏みにじるコミュニケーション

 最後に、自尊心について少し触れます。

 人は誰しも、不当に貶められたくはありません。上下関係で下につくことはあっても、人格を否定して馬鹿にされる謂れはありません。

 しかし上司、年長者、リーダーなど、上の立場にある者の中には、それを自分の権利であるかのように振る舞う人もいます。

 上下関係がより厳密であった昔も酷かったですが、近年では「いじり」という枠組みで正当化される向きもあります。

 上手に偉い人の下にポジションを取る人もいて、自尊心を放棄して見せるのが処世術になっています。どんなに馬鹿にされようと、まるでそれが嬉しいかのようにニコニコと笑って、ひたすら上の者を立て続けます。こうした関係性では、自尊心を踏みにじるのは関係性を確認するパフォーマンスの要素を濃いです。

 立場を利用して自尊心を踏みにじるコミュニケーションを取れば、相手の腹の中には怒りが溜め込まれていくと承知しておいた方が良いでしょう。

 

 

 

まとめ

 腹は人の心の奥底を表し、皆が違和感なくその表現を受け入れているのは、とても面白い現象ですね。頭に来るのは一過性で、腹が立つ方が、より根深い怒りになります。

 声のトーンで区別の仕方を書きましたが、本音か嘘かを見極めるのにも使えます。本音はお腹から声が出ますが、嘘や誤魔化しは上ずったような発音になります。これも注意して、観察してみてください。

 

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