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地頭を良くする重要なポイント11、「時代の変化には、合理性の更新がある」。

投稿日:2019年9月19日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。時代は常に、移り変わっています。新しいものが加わると、それを前提にして、何が合理的なのかも変わります。合理性は、時代によって更新されるものです。

 地頭の良い人は、時代に合わせて、常に合理性を更新し続けています。

 

地頭を良くする重要なポイント11、「時代の変化には、合理性の更新がある」

IT革命後の新しい合理性

 もはやIT革命という言葉自体が死語になりかけていますが、現在(2019年)はまさに、IT革命によって社会システム、生活が加速度的に変化を遂げています。

 企業内で経営者、管理職に就く50代は、社会人になってからWindowsが普及しています。情報が、アナログからデジタル、紙からデータに移り変わっていく様を目の当たりにしています。

 しかし今、新規に入社する世代は、情報はデータでやり取りするのが当たり前という環境で育ってきました。すると、最初から感覚が違います。例えば彼らにとっては、データのやり取りで済む仕事のために、出社する必然性が理解できません。家でもカフェでも旅行先でも、好きな場所で仕事をして、データを送れば良いと考えます。

 こうした働き方を、リモートワークと呼びます。それまでの慣習に捉われないベンチャー企業で採用され、大手企業でも導入され始めているようです。

 リモートワークは、仕事内容次第では合理的です。出勤の手間とコストが省け、社内の人間関係に悩まされることもありません。時代の変化によって、合理的なものの姿が変わったのです。IT革命後の世代では、あまり深く考えなくても、普通に自然にこうした発想に至ります。

数十億円の防衛システムを、200万円以下のドローンが破る

 2019年9月に、サウジアラビアの石油設備がドローンによって攻撃され、甚大な被害となった事件が起こりました。数十億円もかけて整備した防衛システムが役に立たなかったことから、世界を震撼させました。

 何でもドローンの値段が推定で200万円以下だと言うのですから、驚きです。物騒な話ではありますが、これも時代の変化による新しい合理性です。ドローンが開発、進化を遂げる一方、防衛システムはその攻撃を想定していない。このギャップをつかれる形になりました。

 決して称賛されるべき事例ではないと念を押しておきますが、「時代が変われば合理性が更新される」を示す上で、一つ、象徴的なものだと思います。

 

 

 

 

合理性の更新を妨げる、3つの障害

 このテーマでは、真逆にある、人の不合理性にも言及しておかなければなりません。時代の変化に機敏に反応せず、変化を遅らせる、あるいは嫌う人達も大勢います。そこには主に、3つの理由があります。

・怠慢
・善悪の精神文化
・美学の精神文化

 一つ一つ、ご説明します。

怠慢

 新しい技術や環境の変化によって合理性が変わったとしても、従来のものが、まったく使えなくなる訳ではありません。十分に機能して不便を感じていないなら、改善への意欲は薄くなります。信じ難いことですが、未だにフロッピーディスクが現役で活躍する職場もあります。また新しいものを使いこなすには、新しい学習が必要です。

 こうした意欲の低い人達は、変えなければならない切羽詰まった状況になって初めて、重い腰を上げます。

善悪の精神文化

 まず前提として、善悪には排他性があります。悪と定められたなら、許容できない、排除する対象でしかありません。

 電話が普及してまだ間もない頃は、「いきなり電話をしてくるのは失礼だ」と考える人がいたそうです。事前に手紙を送って、何月何日の何時に電話を差し上げますと予告して承諾を受けて、電話をかけるのが正しいのだそうです。

 おそらくですが、電話を、直接の訪問に近いものと位置付けていたのではないでしょうか。確かに直接の訪問であれば、いきなり来られても、家は散らかっているかもしれない、迎える準備が整っていない、他の予定をキャンセルしなければならない、といった不都合が生じます。電話をこの延長線上で捉えていたなら、理解できない話でもありません。けれども電話回線で繋がっている利点は、通信のスピーディーさにあります。普通に考えれば、わざわざこれを放棄する使い方は、あまりに不合理です。

 このようにマナーなど、「正しい」ものとして固まってしまうと、合理的であっても拒絶されます。

美学の精神文化

 善悪と同様、美醜にも排他性があります。醜いものは嫌悪の対象となり、遠ざけられます。

 ここではクールビズの事例が解り良いでしょう。日本が以前に比べて、暑くなっているのは周知の事実です。2,30年前であれば、東京で35度を超えるのは、極めて珍しい現象でした。しかし近年の夏では、35度を超えるのは当たり前で、40度に迫る時もあります。月当たりの平均気温を見ても、約5度の差があります。

 スーツは、ビジネスマンにとってユニフォームのようなものです。スーツをきちんと着用していることが、ちゃんとしたビジネスマンの証になっています。そこで日本では、こんな美学が生まれました。暑くても、ビジネスマンたるもの、ビシッとスーツで決めているべきだ。

 この美学の範囲内でクールビズを進めようとしたのですから、まあ大変です。何とかスーツの原型を維持しつつ涼しくしようと、苦難の道になりました。ただ単に、半袖のシャツを、ちゃんとした服装として認めれば済む話なのに、です。

 日本人の生真面目な気質では、少々の暑さでは、我慢して見栄えを優先させた方が、従来では合理性が高かったと言えます。しかし連日のように35度を超えてくるようになれば、精神論でどうにかなるレベルではありません。

 けれども美学として固め、更には前述した善をも付与してしまったために、スーツの形状から身動きが取れなくなってしまったのです。

地頭の良い人の考え方

 地頭の良い人は、時代が変化して状況が変われば、合理性も変わると承知しています。そのため、新しい技術やサービス、時代の流れには強い関心があります。合理性の低い旧来の考え方、手段に対して、未練を持ちません。

 自身の認識、思考の中を、いち早く更新しようとする意欲が強くあります。

 

 

 

まとめ

 よく「若者は頭が柔らかい」と言いますが、実はこの認識は少し違います。若者は古い時代を知らず、そこに強い善悪や美学の感覚を持たず、新しい技術やサービスに慣れ親しんでいます。その中で素直に発想すると、現状の社会で合理的になる確率が高いのです。

 地頭の良い人は、意図して自主的に合理性をアップグレードして、このアドバンテージを取っていると考えてください。

 

 

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