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軽やかに♪ 心クリック

人間関係

断る力。断れない人にある、3つの原因。正しい断り方を身に付ける。

投稿日:2020年6月6日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。断れない人には、断れない心の事情があります。断る力とは、その事情、原因をクリアした先にあるものです。

 人は、どんな時に断るのか? 引き受けるのか? を細かく紐解いていくと、断れない人の原因。正しい断り方が見えてきます。

 

断れない人は、なぜ断れないのか?

親切心 + 利益 + 借り > コスト + リスク

 頼まれたなら、やってあげたいと思う親切心は、ほぼ全ての人に備わっています。精神状態や歪み方でその要素が隠れてしまう状態はあっても、親切心には普遍性があります。

 例えば、電車の中で具合が悪くなった人がいて、席を譲って欲しいと言われたなら、大抵の人は快く応じるでしょう。関係の悪くない同僚が、子供の誕生日で早く帰りたいから、代わりに残業をして欲しいとお願いされたなら、やはり応じる人が多いと思います。

 このように、相手の利益と自分にかかるコストとを比べて、明らかに相手の利益の方が大きい時には、してあげようと思うものです。

 逆では、有り得ません。自分の子供が誕生日で、同僚が「今日、なんかやる気が出ないから、代わりに残業してくれない?」なんて言おうものなら、大いに気分を害した上に、人間性を疑うでしょう。

 けれどもお願いを引き受けるにも、限度というものがあります。何日も徹夜をするような作業は、親切心だけでは、普通は釣り合いません。見合う利益か借りでもなければ、引き受けはしないでしょう。

 引き受けることで、自分の利益が見込めるなら、それも断らない理由になります。自分の評価が上がる、残業代が出る、良い経験ができる、楽しそう、など、ここでの利益は多種多様です。

 借りがあるなら、断り難いのは当然ですよね。嫌々でも、引き受けざるを得ない心境になる場合も多いでしょう。あるいは借りを清算するチャンスと見て、喜んで引き受けるかもしれません。借りが無くなるのは、自分にとっても心情として利益だからです。

 また多額の連帯保証人になるのは、リスクが大き過ぎます。よほどの信頼関係、見返り、大きな借りなどで釣り合わない限りは、引き受けるのは難しいです。少なくとも、親切心の範疇ではありません。(ただ「絶対に迷惑はかけない」という約束を真に受ける、リスクを感じないお人好しはいます)

[ 親切心 + 利益 + 借り > コスト + リスク ]

 つまりお願いを引き受けるには、この関係性が成立している必要があります。これを感覚的にでも、合理的に計算しているのであれば、問題ありません。

 今回のテーマである「断れない人」は、この図式が狂っているのです。だから結果として引き受けるコストやリスクの方が大きくなり、自分が苦しくなっていきます。

 次に、図式を狂わされる典型的な3つのパターンを解説していきます。

原因1 嫌われる、居場所がなくなるという、強迫観念

 これは上の図式の、「利益」に当たる部分の歪みです。引き受けることで、嫌われない、嫌われる心配をしなくて済む、居場所を失わない、居場所を失う心配をしなくて済む、といった利益を計上しています。

 こうした思いは、多くの人が普通に持っているものです。処世術として、お願いをきく場面は、あって当然です。

 しかしこれが肥大化して強迫観念というレベルになると、かなりのコストやリスクとも釣り合うようになってきます。そこを悪意ある者に利用されれば、かなりの無茶を通されます。

原因2 親切心、優しさがスパークする

 世の中には、極めて親切で優しい人たちがいます。頼まれると、強くしてあげたいと思って断れないタイプです。

 こういう人たちは、「してあげたい!」という気持ちがスパークして冷静さを失い、コストやリスクが見えなくなります。だから引き受けた後になって大変さに気付き、その度に後悔をするのが、あるあるです。

原因3 弱者の生存戦略

 不良の世界には、パシリと呼ばれる階級があります。強い不良の下に付き、雑用係となっている人たちです。パシリとは、使いっぱしりの略で、不良たちにとって有益な存在です。パシリは不良たちに媚びを売り、良いように利用されることで、コミュニティーの一員になっています。

 ただ同じパシリでも、良好な親分子分のような関係と、いじめから派生した関係があります。後者の場合にはより陰湿で、パシリとして役立つことで、加害行為を免れている構図です。

 何れにしても、そこにあるのは弱者の生存戦略です。力の差がそのまま自分への不利益になる状況下で、あえて強者にとって都合の良い存在となり、そこを居場所にしているのです。

 これは社内のポジション、取引先との力関係、あらゆる私的交友関係のグループでも、同様です。弱者はそこで生き延びるために、強者にとって都合よく振る舞い、その場所での存在価値を作るのです。

 

 

 

 

断る力を身に付ける

それでは、断る力とは何なのでしょうか? 最終的には、

・自分が大きく損をする決定はしない
・不利な環境に身を置かない

 という2点に集約されます。これらを正しく決断し、行動する能力こそが、断る力です。

[ 親切心 + 利益 + 借り < コスト + リスク ]

 この図式になった時には、必ず断るようにしましょう。……というのは基本で、問題はこの計算を狂わせる要素です。

 利益、借り、コスト、リスク、の4要素が、正しく評価されているか否かに、気を置いてください。狂わされているものも、冷静に見るという意識が働くだけで、かなりの感覚が是正されます。

そんな人間関係や居場所なら、最初から要らない

 嫌われる、居場所がなくなる、といった強迫観念から抜け出すには、「そんな人間関係や居場所なら、最初から要らない」と捨てる勇気を持つことです。

 人間関係は、持ちつ持たれつです。困った時には、余力のある方が助ける。得意なことはやってあげて、苦手なものを補い合う。このように全体として見て、対等に人間関係の利益を享受する姿が理想です。

 力ある者が脅迫観念に付け込み、不当に利益を得ようとするなら、その人に価値はありません。ただの有害な人でしかなく、付き合う意味がありません。

 付き合う意味のない人に嫌われたところで、何でもありません。自分から不当に搾取する集団に、無理に居させてもらう必要もありません。

 断って嫌われたなら、価値のない有害な人間と離れるだけです。それで居場所がなくなる集団なら、奴隷から解放されて自由人になったのです。

自分が負担できるラインを決めておく

 親切心、優しさがスパークして我を忘れてしまう人は、予め負担できるラインを決めておきましょう。

 そういった方は、散々、後悔してきた歴史があります。経験から、自分はどこまでの負担なら、引き受けても良いと思えるのかを知っているはずです。

 断るには、罪悪感もあるでしょう。しかし、自分の労力と時間は有限です。何でもかんでもは引き受けられないし、ボロボロになってまで他人に尽くすのも違います。

 自分には自分の送りたい人生があるはずで、そこから明らかに外れるようであれば、断っても良いのだと意識を変えましょう。

あらゆる場所で、あらゆる局面で弱者ではない

 弱者が生存戦略において、強者にとって都合の良い存在になるのは、決して間違いではありません。

 上司に取り入る、取引先のために無理をする、といった行為に、それ以上の利益があると判断するなら、全体として不利益を被らされてはいません。しかしコストやリスクが過剰になれば、精神的にも肉体的にも潰されかねません。それでは、生存戦略が本末転倒です。

 ただ人間は、あらゆる場所で、あらゆる局面で弱者ではありません。例えば僕であれば、事務職でサラリーマンをやっていたなら、おそらくは「クビにするほど無能ではない」くらいに落ち着くと思います。すると立場が弱く、身の程をわきまえるなら、出来るだけクビからセーフティーリードを取っておこうと、弱者の生存戦略を駆使していたかもしれません。

 けれども現状の僕は、そうした弱者の立場に身を置いていません。ですから弱者の生存戦略を採用する必要もなく、活き活きとしています。

 適性のない分野に居させてもらう感じになると、貢献度が低い分、都合の良い存在になってその穴を埋めがちになります。

 自分に適性があり、努力で伸ばしていった分野が活かされる場所なら、高い貢献度をもって存在価値とできます。誰もがそうなれると、綺麗ごとは言いません。ただ自分が弱者ではなくなる居場所の可能性については、一度、焦点を当ててみるべきです。

交換条件を出して来ない時点で、ナメられている

 まともな精神性の持ち主であるなら、相手に一方的な負担がかかるようなお願いはしません。必ず交換条件をもって、バランスを取ろうとします。何も出せない切羽詰まった状況であったとしても、落ちついた後での恩返しを約束するはずです。

 これをして来ない段階で、一方的に自分だけが得をしようとする姿勢は明白です。この人は弱気だから、頼まれると断れないから、と、要はナメられています。

 対人関係でただ乗りをする人は、大抵は愛想や人当たりが良く、表面上では好印象です。良い言い方をするなら、甘え上手です。愛嬌で済んでいる内は放っておけますが、過ぎるようなら、距離を取るようにしましょう。

その上での、断り方です

 断り方と言うと、小手先のテクニックをイメージされる方も多いと思います。「こういう言い方をすると、角が立たないで済むよ」みたいなものです。勿論、そういった小手先のテクニックも、有益であるには間違いありません。

 しかし重要なのは、根底にある、その人の姿勢や考え方です。

 お願い事は、される側に大きな負担がないのと、余力があるのが前提です。たまたま状況が合わなければ、断っても良いのです。自分にとって、あまりにコストやリスクが大きいと判断したなら、その旨を伝えて断りましょう。

 その際には、相手への思いやりをもって、「今回はごめんなさい」と誠意を持ちましょう。ただ必ずしも、ゼロサムで考える必要もありません。出来る範囲でしてあげられる事があるなら、そちらを代わりに提案しても良いのです。

 

 

 

まとめ

 断れない人には、強迫観念、親切心や優しさのスパーク、弱者の生存戦略、といった事情があります。コスト、リスクの大きい引き受けは、精神的にも肉体的にも負担が強くなります。

 より良い人生を送るためには、

[ 親切心 + 利益 + 借り < コスト + リスク ]

 の関係にある時には、断れるようにならなければいけません。

 人間関係、コミュニティー、職場などへの執着を無くし、あるいは選択肢を増やし、高いコスト、リスクを取らざるを得ない状況を変えましょう。

 

 

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