「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。努力には、絶対に成果が出るもの、それが保証されていないもの、があります。当たり前の話ですが、この観点で改めて「努力」というものを検証してみると、本質的な気付きがあります。
それぞれの努力を、どう考え、どう位置付け、どのように行動すべきか、をお伝えします。人生設計の基礎となるお話です。
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期待値の違う、二種類の努力
絶対に成果の出る努力
絶対に成果の出る努力と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? 僕であれば、真っ先に子供の勉強が出てきます。日本語を正しく覚え、計算ができるようになり、社会や理科などの一般教養を身に付けます。これらは確実に、長い人生で役立ちます。
他にも、健康のために続けているウォーキング、筋トレ、ダイエットの節制、外国語の勉強、料理教室に通う、などもそうですね。筋トレをして女の子にモテる! であれば絶対に成果が出るとは言えませんが、筋肉が鍛えられるという成果なら確実です。
このような絶対に成果の出る努力には、時間と労力のロスがありません。やった分だけ、素直に成果になって返ってきます。
成果が出るか解らない努力
一方、成果が出るか解らない努力もあります。知識と教養を身に付けるための勉強であれば、絶対に成果が出ます。しかしそれが東大に入るため、司法試験に合格するため、であったら、確実ではありません。せっかく勉強したのに、成果が出ないで終わる危険性があります。
他に、どのようなものがあるのか、少し考えてみましょう。婚活、起業してお金持ちになる、スポーツの大会で優勝する、楽器や芸術のコンクールで入賞する、人気タレントになる、といったところでしょうか。
こうして見ると、大枠で勝ち負けがあるジャンルです。成果が約束されていないので、時間と労力が無駄になるリスクがあります。人間として成長できた、良い人達と繋がれた、といった副次的な成果はあるとしても、決してそれ自体が目的ではありません。
絶対に成果の出る努力で、挑戦権を獲得する
改めて確認してみると、絶対に成果が出る努力だけでも、かなりのものが手に入ります。人それぞれの事情はあるので一般論としてですが、健康、スタイル、知性、教養、スキルなど、充実した人生に有益な素晴らしい資産を形成できます。
絶対に成果が出る努力は、主に自分自身を向上させる方向性です。
一方の、成果が出るか解らない努力は、自分一人では完結しないもの、競争で勝たなければいけないもので、社会での椅子取りゲーム、パイの奪い合いです。収入、名声、達成感などのために、他人よりも秀でなければなりません。
絶対に成果が出るか解らない努力は、報酬を得るためのゲームです。
ゲームには、難易度があります。東大に合格できる見込みがある人にとっては、中堅大学の受験は難易度が低過ぎて、ゲーム性がありません。J2のクラブチームでぎりぎりレギュラーを張れるサッカー選手では、欧州のトップリーグは夢の世界です。
それぞれの実力で、絶対に勝ち取れるもの、努力をして妥当に勝ち取れるもの、努力をしても勝ち取れるか判らないもの、いくら努力をしても手が届かないもの、があります。
こうして整理すると、絶対に成果の出る努力を積み重ねてレベルを上げた者が、より高いステージへの挑戦権を獲得できる、という訳です。
挑戦したい人、挑戦したくない人、それぞれの冒険
それぞれの生き方
野望はない、そこそこで十分に満足できる、といった方は、安全圏だけで生きて行く選択をすれば良いです。高望みせず、確実に手に入るものだけを手に入れていけば、納得できる人生を送れます。
世間では、挑戦する素晴らしさばかりが説かれていますが、その報酬に魅力を感じないタイプの人間にとっての生き方ではありません。例えば僕は、ウルトラマンに興味がありません。ウルトラマングッズのためには、絶対に頑張れません。ファンがそれに、どれほどの価値を置いていようと、関係ありません。どのようなものであれ、自分にとって価値のあるもののために、人間は生きるべきです。意識の高い人たちに合わせて、チャレンジ人間になる必要もありません。
一方、それでは退屈だ、自分の可能性にチャレンジしたい、という人は、難易度の高いゲームに挑めば良いです。難易度の高いものに勝利してこそ、大きな喜び、達成感があります。難易度が高いほど負ける確率も上がりますが、このタイプは挑戦すること、戦うこと自体に意味を見い出します。
何れにしても、絶対に成果の出る努力が大切
ゲームに挑むにしても、挑まないにしても、絶対に成果の出る努力が大切です。極端な話、読み書きもできない、簡単な計算もおぼつかない、これといった特技もない、では、普通の人生すら危うくなります。
挑戦したくない人は、安全圏の選択でも、自分が納得できる、あるいは妥協できるものが得られるよう、努力を積み重ねていなければなりません。
挑戦したい人は、自分が燃える、楽しい! と感じるものの挑戦権を獲得できるレベルにまで、やはり努力を積み重ねて、到達しなければなりません。
自分にとって、丁度よい冒険
中途半端に何となく、勝ち抜いた先の人生に憧れる。負けるリスクが怖くて、挑戦に躊躇する。
こうした決断できない状態は、良くありません。人にはそれぞれ、丁度良いラインがあります。大冒険に出たい人、ちょっとした冒険で満足する人、冒険なんて必要ない人、自分のラインを感覚的に探してみましょう。
例えば、大冒険に出るのに憧れはするけれど、さほどモチベーションが上がらない。ちょっとした冒険で十分にワクワクするなら、今はそのラインが適切です。
また話は細かくなりますが、挑戦に失敗しても得られるセーフティーネットがあるなら、それを視野に入れて挑戦しても良いです。ツアーで賞金を稼ぐプロゴルファーを目指したものの到達できず、レッスンプロとして活動していく。といった話です。こうしたセーフティーネットの用意された世界であれば、リスクを嫌う人でも、挑戦する楽しさを享受できます。
あるいは安全圏の生活基盤を手に入れておいて、ノーリスク、低リスクで挑戦できるものに手を出していく選択もあります。自分にとって、どのラインが丁度よいのかを考えてみてください。
まとめ
絶対に成果の出る努力を積み重ねるだけでも、相当な資産を形成できます。そしてその資産によって、何に挑戦できるのかの資格が定まります。
安全圏が心地よい人は、無理に挑戦する必要はありません。それぞれの精神性で、丁度良いラインがあります。自分の精神性に合った選択こそが、人生を充実させてくれます。
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