「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。楽しい人生を送るためには、何を足し、何を引くべきかを考えます。ここを全体で曖昧にして、日々の惰性で生きて行ってしまうと、現状維持か緩やかな下降線になります。
今回の記事では、足すべきもの、引くべきもの、をシンプルにまとめました。この枠組みで、あなたの人生で何が改善できるのかを検証してみてください。
タップ、クリックできる【目次】
人生を楽しくする「足し算」と「引き算」
何を足し、何を減らしたら、人生がより楽しくなるでしょうか? ほとんどの人が、これを何となく、曖昧に行っています。その結果、実はあまり加算されていない、足しているはずが減っている、といった事態も起こり得ます。
足し算と引き算を整理して、合計でのプラスを増やしていくことで、楽しい人生を実現させられます。
足し算1 健康状態を上げる
最優先は、健康状態です。どんなに他の要素が恵まれていても、痛い、だるい、疲労感がある、頭が重い・ボーっとする、などの具合の悪さがあれば、全てが台無しになります。
逆に、肉体にエネルギーがあり、具合が良ければ、それだけで楽しい気分になれるというものです。
健康状態を改善するには、まずは基本的なことを揃えます。
・食生活
・睡眠
・冷え取り
・運動
・ストレス
この5項目の条件を揃えてください。暴飲暴食を避けて良い食事を摂り、夜にたっぷり寝て、就寝前には38~39度のお風呂に30分以上の入浴、適度に体を動かし、極端なストレス状況下に居続けないことです。
この中では、入浴で少し説明が必要かと思います。38~39度は、ぬるめの温度設定です。熱が芯まで浸透するためには、熱すぎてはいけません。ぬるく、長く入ることで、体の芯まで温めます。30分もあれば、体を冷やした日でも、だいたい温まり切ります。
そして体が温かく、血行の良い状態で眠りにつきます。睡眠は集中メンテナンスですから、この時の環境を良く、たっぷりと時間を与えてあげることで、回復を強くします。
細かい話はたくさんありますが、あとは、常識の範疇で考えてくだされば良いと思います。
足し算2 社会で生きる力を上げる
人はそれぞれ、何らかの役割を担っています。各々が役割を分担し合って、全員がより生存に有利に、便利に生活しています。
社会で生きる力を上げるとは、自分の価値を上げる作業です。仕事で生産性を上げるのが解りやすいですが、家事、コミュニケーション能力なども含みます。
社会に自分の居場所がある、必要とされている、貢献している、という状況は、生き易さと自己重要感に、直接的につながります。
足し算3 家族・友達・仲間を作る、関係を良くする
孤独でこそ楽しさを見い出せる人は別ですが、家族や友達、仲間の存在と関係は重要です。
どんな人間関係でも、それぞれの事情があります。もう修復できない傷もあるかもしれませんが、基本は一つです。
大切な人を大切に扱い、コミュニケーションをよく取って独り善がりにならないこと。この基本姿勢があれば、大抵の関係は改善します。
但し、好かれようとし過ぎないでください。他人を軸にして自分がなくなってしまえば、人間関係の中で自分を見失います。
足し算4 適切にカンフル剤を投与する
楽しく暮らすには、イベントが必要です。日々の中にある小さなイベント、稀にある大きなイベント。自分にとって楽しい刺激を、上手に入れてください。
日々の小さなイベントでは、TV視聴、スマホゲーム、晩酌、スイーツなど、ちょっと楽しいこと群です。稀にある大きなイベントは、旅行、コンサートなど、大掛かりで非日常の強いものです。中くらいに、ちょっと贅沢な外食、映画鑑賞、ショッピングなどがあるでしょうか。
カンフル剤は、あくまでもカンフル剤です。日々の生活の充実があってこそ、カンフル剤も生きてきます。それを疎かにして、楽しみに逃げ込んでは、総合的にはマイナスになって逆効果です。
ちょうど良く、人生に彩を加えていきます。
足し算5 勝ち負けのゲームを取り入れる
人間は、勝ったり負けたりするゲームが大好きです。自分自身が何かで勝負するのも好きだし、それを観戦して応援するのも好きです。
ビジネス、スポーツをプレーする、スポーツを観戦する、ギャンブルなど、勝ち負けがつくものが人生にあると、退屈しません。この場合、負けにも等しい価値があります。必ず勝つのであれば、それはもうゲームではありません。
但し、実人生が充実していないと、その穴埋めにゲームの刺激に依存する怖れがあります。ギャンブル依存症が、良い例です。節度を越えて足そうとすると、人生全体ではマイナスになりますので、注意が必要です。
足し算6 自分が好きな自分になる
今のあなたは、あなたの正義感と美学と照らし合わせて、高評価できますか? あなたの本来の個性で、生きていますか?
自分が好きな自分のキーポイントは、
・正義感
・美学
・個性
です。正義感を誤魔化した間違った生き方、ダサくてカッコ悪い生き方、自分らしくない生き方では、自分で自分を好きにはなれません。
自分で自分を好きになることは、楽しい人生の大前提です。
↑ 健康と社会的地位を失わない範囲なら、こういう楽しい時間も良い。
引き算1 苦痛と不安を減らす
生活していれば、必ず大なり小なりの苦痛と不安があります。それを減らす方法がないか、一つ一つに焦点を当てて考えてみましょう。
パワハラの酷い上司がいたなら、その苦痛から逃れる方法には3つの方向性があります。相手が改心する、相手がいなくなる、自分が立ち去る、です。通勤ラッシュが苦痛なら、引っ越す、在宅でできる仕事に変えます。太っている体型が苦痛なら、痩せます。
大事(おおごと)から小さいバカバカしいような事まで、苦痛のまま放置しておけば、それらの合計で気持ちを滅入らせます。そこに苦痛があり、取り除けるものであるなら、苦痛をなくして合計で軽くしましょう。
また不安は、考えればキリがありません。性格もありますし、未確定の未来に不安がゼロというのも有り得ません。ただリスクを減らすことなら、誰でも出来ます。災害に備える、保険に加入する、失業後も食いっぱぐれないスキルを身に付ける、など、出来ることも多いです。不安を不安のまま放っておかず、やはり総合として軽くしましょう。
引き算2 自分に不利な採点基準を低くする
もしも自己卑下、劣等感が強いなら、それは自分に不利な採点基準のせいかもしれません。
自分よりも優れた何かを基準にして、マイナスして自分を査定する癖がついていませんか? 例えばテレビで大成功している美女を特集しているのを観て、「自分には何の才能もないし、美人でもないし、羨ましい!」と落ち込んだり、憤ったり。
確かに、相対的に優れた人間はいます。加えて、隣の芝生は青く見えるものですから、余計に輝いて見えるものです。ただ大抵、上には上がいて、下にも下がいます。これは幸いなことに、そうした序列と人生の幸不幸とは、必ずしも比例しません。というか、関係ないと言い切ってしまっても良いくらいです。
人の感情は、落差で反応します。より優れた何かを基準に劣った自分を見れば、その落差で落ち込んで当たり前です。しかし今のあなたが、激痛にのたうち回る毎日から生還したのであれば、どうでしょうか? きっと幸せの絶頂にあるはずです。なぜなら人の感情は、落差に反応するからです。
僕は皆さんに、ゼロベース思考をお勧めしています。何も持っていない、ゼロの状態を基本にして今の自分を見れば、必ずプラスにあります。そのプラスに、感情は落差で反応するのです。
引き算3 無理、極めて困難なことは諦める
無理、極めて困難なことに執着していては、心は休まりません。夢でも願望でも、無理なものは無理と、きれいに捨て去りましょう。
大抵は、捨ててさえしまえば、何ていうことのないものです。追っていて届かないから絶望して、辛かったのです。
番外編 感情と感受性を上げる「掛け算」
さて、最後に番外編、掛け算です。もしもあなたが、感情と感受性を下げることで心の平安を得ようとしているなら、必ず楽しさや幸福も巻き添えになっています。
現状の辛さを紛らわすため、自尊心を守るため、現実から目を背けています。しかし、いきなり変われるとは言いません。
まずは今回の記事にある足し算と引き算を、できるところから丁寧に積み重ねていってください。その上で、他人との序列なんてどうでも良い、有りのままの自分を受け入れてください。
心に入っている力さえ抜ければ、感情と感受性が掛け算されて上がります。そこは辛いことも多いですが、嬉しい、楽しいことも多い退屈しない世界です。
まとめ
楽しい人生にしようとして、という以前に、ただ刹那的に楽しさを求める方が多いように見受けられます。
楽しい人生を送るポイントは、楽しくなる要素の足し算、苦痛や不安の引き算、の総合計で高得点を取ることです。そこに人と場合によっては、掛け算をします。
特に刹那的な楽しさを求めて、全体で得点を下げてしまっている人は、生き方そのものを再構築してください。
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