「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。瞑想、無心などと聞けば、禅や修行などを思い起こし、ハードルの高さを感じる方も多いと思います。
しかし無心になるのは、決して難しくありません。誰でも簡単に取り組めて、ちゃんと結果も出ます。
今回の記事では、無心になるコツと、心の自然治癒が発揮されるメカニズムをお伝えします。
タップ、クリックできる【目次】
正しい「無心」の使い方
心を整えるために無心になるのは、瞑想の一種です。正しく無心になるには、どうすれば良いのでしょうか?
無心とは何か?
無心を字の通りに解釈すれば、何も考えず、思わず、感情のない状態になります。これで大筋は間違っていませんが、現実には、心を無には出来ません。眠っている時でさえも、人は精神活動を続ける程です。
ですから無心とは、「ごちゃごちゃ考えていない状態」くらいの位置づけになります。無心でいても、自然と思いは浮かびますし、それに反応して感情も動きます。
無心になるのを難しく考えず、シンプルに捉えてください。目を閉じて、ただ何も考えずにボーっとするだけで、手順としては成立します。座禅を組む動作も、特に必要ありません。ソファーで寄り掛かる、寝転がるなど、楽な姿勢でリラックスします。
無心になると、逆に心が荒れ狂う?
無心になろうとすると、逆に激しく心が荒れ狂うケースがあります。心を整えようとしているのに、むしろ逆効果なのでは? と感じられるかもしれません。
しかしそれこそが、無心の本領発揮です。無心になり、余計な思考をしなくなると、潜在意識が活性化します。自分自身でも認識できない深い領域が、大きく動き出します。
その際、怒り、悲しみ、嘆き、などがあると、タガが外れたように暴れるのです。普段は顕在意識(自覚できる、表面上の意識)によって押さえ込まれ、蓋をされていた感情が、自由に解き放たれている状態です。
一見、状態が悪化しているようなこの状況は、心の毒を急ピッチに処理している証です。表面上は荒れ狂っていても、心の毒の総量は減っていきます。
辛さはありますが、苦痛が抜ければ、セットになっている負の感情も収まります。際限なく出てくる感覚になっても、やがては尽きます。感情と戦わず、好きに暴れさせておきましょう。ただ、やってはいけない事のラインは、理性で保ってください。
思考を繋げない
無心は「ごちゃごちゃと考えていない状態」ですが、一切の思考が否定される訳でもありません。
深く無心に入るほど、心は活性化します。すると夢を見ているのに近い状態になって、唐突に何かのイメージが浮かんできたり、昔の出来事を思い出したり、音が聞こえてきたり、といった現象が起こります。
脈絡もないそれらを受け取って、何も考えないのは無理です。例えば、普段は忘れていた子供の頃の友達が出てきたなら、「何で、あいつが?」と、考えてしまいますよね。反射的に、意外、不思議、といった感想を持って、思考が追いかける形です。
ここまでは、止めようがありません。大切なのは、その先です。自然発生に近い思考に、次の思考を繋げない事です。「どうして、あいつが出てきたんだろう? どんな意味があるのだろう?」といった風に、自ら考え続けないようにしましょう。
ふーん、何かあるんだろうね……くらいの感想に留めておいて、追いかけないでおきます。考えたいなら、無心状態を解いた後にします。
それでもつい、考えてしまう場合もあります。そんな時には、おっといけない、と我に返って、無心に戻りましょう。真剣に取り組むのではなく、いい加減にアバウトにやるのがコツです。
心の自然治癒
無心で心の調整をするだけなら、これまでお伝えしてきた情報で十分です。ただ折角ですので、どのようにして心の自然治癒が働くのかを、知っておきましょう。
心の毒(苦痛)は、物質である
心の自然治癒で主役となるのは、心の毒(苦痛)の処理です。まず心の毒を、物質として捉えてください。物質ですので、生み出される、蓄積する、増減する、といった現象が起こります。
過去に生み出された心の毒であっても、それが処理されずに残っているなら、今の自分が抱える苦痛です。今の自分が抱えているので、今の自分にとっての苦しみです。生み出されてから何年、何十年と経過しようと、関係ありません。
無心になって潜在意識が優位になると、心の自然治癒が活性化します。心の毒の処理をする際、潜在意識ではその出来事と毒を直視しています。
顕在意識はその断片、一部を垣間見る形となり、気分や感情が荒れ狂ったり、出来事そのものが浮かんできたり、何かと繋がって意味不明なものが出て来たりします。これの対処法は、基本としては、ただ放っておくだけです。
心の毒を処理する手段
心の毒が処理されるには、幾つかの手段があります。やはり実践には関係ありませんが、知っておけば、どこかで役立つかもしれません。
主に、3つの方法が用いられます。
・排出
肉体には、経絡という気の通り道があります。そこに心の毒を乗せて、外部に排出しています。足を出口にする場合が多いです。
・浄化、置き換え
心の毒は、歪で乱雑な形状をしています。これが整えられて形を変えたなら、心の毒ではなくなります。
悲しみが出ている時、実は心の毒は置き換えられ、結果として消えているのです。
・怒り
怒りも、形状を変えるという点では同じです。しかし悲しみが整えるのに対して、こちらは爆発させて散り散りにさせます。
やはり同様に、結果として心の毒は消されます。
まとめ
無心とは、「ごちゃごちゃと考えていない状態」くらいのニュアンスです。潜在意識が優位になると、心は自然治癒を活性化させます。
その時、怒り、悲しみ、嘆きなどが暴れるかもしれません。思考によって制限され、蓋をされていた感情が、大きく動き始めるからです。表面上は荒れても、心の毒の総量は減っていきます。
無心になるコツは、真剣に無心になろうとしない事です。
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