「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。頭が固いと言われる人には、いくつかのパターンがあります。実はそこから脱却して、頭の柔らかい人になるのは難しくありません。
頭を柔らかくする、具体的な方法をお伝えします。
タップ、クリックできる【目次】
頭が固いとは?
固定観念から抜け出そうとしない
こうあるべきだ、こういうものだ、といった固定観念が強くあると、その枠組みの中でしか考えられなくなります。あるべきだ、に関しては正義のニュアンスを含みますので、違う考えを拒絶して認めない排他性を伴います。
例えば、「家事は女の仕事」というのは、解りやすい固定観念です。以前は洗濯機も掃除機もなく、家事全般はより多くの労力と時間を必要としました。女性の社会進出がなく、専業主婦が当たり前であった時代には、家事は女の仕事が合理的でした。
しかし女性が社会に出て働くようになり、共働きが当たり前になれば、合理性が失われます。次第に家事は、男女で分業するものになっていき、今では男性も家事を受け持つのが当たり前です。
こうして時代が変わって合理性が変わっているのに、「家事は女の仕事」と考えて疑わない状況を、頭が固い、と言います。
固定電話の普及期には、「いきなり電話をかけるのは失礼。手紙を出して、何日の何時頃に電話を差し上げますと、事前に報告するのが礼儀!」と頑張っていた、頭の固い人がいたそうです。
背景、状況が変われば、何が合理的なのかも変わります。それに気付かずに、古い考え方ややり方に留まり続けるパターンです。
自信過剰に加えて、強情
ろくすっぽ検証もせず、自分の考えは正しい! と思い込める人がいます。ろくすっぽ検証をしないので、きちんと考える人に比べて、間違える確率が高くなります。
間違いを指摘されて、素直に自分の考えを修正できるなら良いのですが、プライドを傷つけられたと思って認めない人がいます。
このようなタイプの人は、厳密に言えば頭が固いのとは違います。ただ世間からは、そのような評価を受けます。
知恵が回らない
臨機応変な発想ができない、応用が利かない、といった姿も、頭が固いと言われます。
例えばトマト料理を作っていて、酸味が少なくてイメージ通りの味ではなかったとします。レモン汁を足して調整すれば良いのですが、こういった発想にならず、仕方がないと諦めてしまう人がいます。なぜなら、レシピにそう書いていないからです。
仕事でも何でも、決まりきった手順しか選択肢がありません。非効率であってもそれに気付かず、イレギュラーに弱いです。
マニュアル人間、指示待ち人間、と呼ばれる人の多くは、おそらくこのタイプの頭の固さを持っています。(ただ単に、意欲が低いだけの可能性もあります)
年を取るから頭が固くなるわけじゃない
よく「年を取ると、頭が固くなる」と言いますが、これは間違いです。
若い人は、新しいものを知っています。逆に古いものは知らず、そこの固定観念はありません。
ですから例えば、物心がついた頃からスマホや通信機能付きのゲーム機に親しんでいる世代は、データのやり取りはオンラインで即座に行われるのが当たり前です。するとデータのやり取りで済む作業を行うのに、出社しなければいけない意味が解りません。
自分が会社を興す段になっても、社員を多く抱えて固定費を増やしたくないから、事務作業員はランサーズなどで手配して…… という発想も普通に行えます。
こういった時代の流れにアンテナを張っていないと、古い時代の選択肢しか頭にありません。時代が完全に変わってそれがスタンダードになった時に、ようやく重い腰を上げることになります。
年を取っていても、テクノロジーの進化、法律の変更、世界情勢の変化などに焦点を当てていれば、それに合わせた新しい可能性が選択肢に入ります。
頭を柔らかくするには?
新しい情報にアンテナを張る
古い情報しか持っていないから、考え方が時代遅れになります。常に新しい情報にアンテナを張って、敏感にキャッチするようにしてください。
新しいテクノロジー、新しい発想のサービスは、新しい合理性をもたらします。
例えばTVゲームと言えば、カセットやCDROM、DVDに記録された物を購入するのが当たり前でした。しかしスマホが普及してからは、無料でダウンロードして遊べて、より有利に遊びたいプレイヤーだけが課金するシステムが登場しました。今ではもう、スタンダードです。
旅行や出張などで、AirBuBを利用すれば、2000円以下でも多くの宿泊先を見つけられます。古い知識しかない人は、お得な旅行は代理店のツアーから探す選択肢しかありません。しかしこうした新しいサービスを知っていれば、飛行機はLCCを利用して、宿はAirBnBで探して……、といった選択肢も加わります。
こんな旅行の仕方をしているおじいちゃん、おばあちゃん、がいたら、「なんて頭が柔らかいんだ!」と感激してしまいますよね。
慢心を怖れよ
どれだけ優れた人であっても、慢心は落とし穴になります。慢心は、油断に言い換えても成立します。
慢心すると、人はそれ以上を考えなくなります。ボクシングの試合で、絶対に勝てる相手だと思ったなら、もう相手の研究はしませんよね? そこに見落としがあれば、思わぬ敗北も起こり得ます。
自信過剰な人は慢心に陥りやすく、新しい情報をシャットダウンしてしまいます。そこに新しい合理性があっても気付かず、時代遅れの人間になります。
素晴らしい実績があろうとも胡坐をかかず、慢心する自分を怖れましょう。
余計なプライドは捨てよう
解らないこと、間違えたことは、確かに恥かもしれません。しかしそれを認めずに取り繕う行為は、恥の上塗りでしかありません。
解らなければ調べる、適切に間違えを指摘されたなら受け入れる、このようにして、常に情報を更新してください。
常に+アルファを考える
知恵を付けるには、常にもう一歩を考える姿勢が重要です。
レシピ通りに料理を作るのは、よほど難しい工程でなければ誰でも出来ます。そこに何かを加えたり、変更したりして、もっと美味しくできないか? レパートリーを広げられないか? を考えます。
冷蔵庫を開けて、ある物を見て、ほうれん草をペーストにしてヨーグルトと混ぜてニンニクでも加えたら、よく合いそうなソースになるな…… といった発想です。
健康のために一駅分を歩こうと決めて、せっかくだから楽しく歩きたい! そうだ今時だから、何か良いスマホアプリがないか見てみよう! と探してみると、歩く数でキャラクターを育てられたり、Tポイントを溜められたり、といったものが見つかります。
新しくお店を始めたから、手差しで近所にチラシを撒こう! あ、そうだ、せっかくだからチラシ撒きのバイトに申し込んで、自分のチラシと一緒に配ったら二重に儲かるぞ!
このように、常に+アルファを考えるようにすると、自然と知恵力も向上していきます。
知恵力を付ける専門的な話は、また別の記事で行います。
まとめ
情報を更新して、常に時代に沿った合理性を持つ。慢心やプライドは捨てる。+αの付加価値のために、もう一歩だけ考えるのを習慣にする。
頭が固いと言われる人が実行すれば、ガラッと柔らかい人に変身できます。
Youtube、記事動画
この記事の内容を、動画でもお伝えしています。ただ記事はリライトされる事があるので、若干、内容が異なる場合もございます。
Youtube、雑談講座
この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。
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