「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。「勉強しなさい」と言われない子の方が勉強する! という統計データがあったとしても、騙されてはいけません。言わない方が勉強するというのは、真っ赤な嘘です。
子供の自主性を損なう話をしますが、それはむしろ子供の特権なのです。
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言われない子の方が、成績が良い理由
因果関係が逆
「勉強しなさい」と日常的に言われていない子の方が、よく勉強していて成績も良いのは事実です。そこから「勉強しなさいと、言わない方が良い」という意見が、蔓延してしまいました。
しかし残念なことに、因果関係が逆です。「勉強しなさい」と言われない理由は、言われなくても自主的に勉強をしているからです。
言われないから勉強しているのではなく、勉強しているから言われないのです。理由と結果とを、混同してしまっています。自主的に勉強している子の成績が良いのは、当たり前です。
人間を本当に変えるのは「習慣」だけ
成績が上がるという明らかな結果を得るには、三日坊主ではいけません。一夜漬けで集中して勉強すれば、次の日のテストは良い点を取れるかもしれませんが、それだけの話です。将来を大きく左右する受験には、ほとんど影響がありません。
人間を本当に変えるのは、習慣だけです。意識を変えて、行動を変えて、それが習慣になって、というプロセスがありますが、習慣になって初めて意味があります。
言われなくても自主的に勉強できる子は、完全に勉強が習慣化しています。その積み重ねが、人生全体に大きな影響を及ぼすのは間違いありません。
子供時代の学校の勉強は、費用対効果という面から素晴らしく優秀です。人生全体を支える脳の発達、考える力を育むと同時に、学歴や資格によって社会人として有利なスタートラインに付けてくれます。
加えて、「自分はやれば出来る」というセルフイメージも形成され、前向きなメンタリティが形成されます。
「勉強しなさい!」は言ってはいけないのか?
それでは、子供に「勉強しなさい」と言うのは、どうなのでしょう? 言われると、かえってやる気をなくして勉強しないという意見もあります。
子供は刺激的な世界に生きている
子供の世界は、新鮮な楽しいことに満ち溢れています。成長して見えている世界が広くなっていくので、次から次へと新鮮な刺激が飛び込んできます。
大人になると、大抵のことは知っています。目に付くもの、どれもこれも既視感があって新鮮味がありません。思い切ってダイナミックに異世界に飛び込まない限り、新鮮な体験はできません。
子供は大人とはまったく違い、刺激的な世界で生きていると知っておいてください。
今(2019年)、うちの子たちは11歳ですが、名探偵コナンにはまっています。劇場版は何回も映画館に足を運ぶし、アニメ専門チャンネル、huluなどで、コナンを観ない日はありません。コナンカフェ、コナングッズ専門ショップにも行きましたし、腕には麻酔針を打てる(ふりが出来る)コナン仕様の時計をつけています。
ものすごく、面白い! らしいです。しかし僕はコナンが出始めた当初、「金田一少年の事件簿よりも、ちょっと子供向けに出してきたな」という感想を抱いた記憶があります。もう完全に、スレてしまっていますね。
大人と子供は同じ空間で同じ時間を過ごしていても、住んでいる世界がまるで違います。一見、あまり関係のない話に思えるかもしれませんが、大切な前提です。
子供にタイムスケジュールを委ねてはいけない
刺激的な世界で生きている子供にとって、世界は誘惑で満ち溢れています。ゲーム、アニメ、漫画、youtube、スノーなどのスマホアプリなど、手を伸ばせば、すぐそこに面白いものが転がっています。
そんな状況の中、しっかりと自己管理して勉強時間を確保するなど、多くの子供にとって無理難題です。タイムスケジュールを自主性に委ねれば、グダグダになって当たり前です。
勉強をして積み重ねていく習慣が確立されるまでは、その形を強制するしかありません。親がタイムスケジュールを管理して、勉強する時間を定めるのです。
やり始めさえすれば、集中する
何事も、やり始めれば、そこに精神エネルギーが集中します。実はやる気がない最大の原因は、それをやっていない事にあります。
やる気に行動を委ねるのではなく、とにかく机につかせます。
誰かに強制してもらえるのは、子供の特権です。大人になれば、全てを自己管理で行わなければなりません。やるべき事を、きちんとやって積み重ねる。この習慣と成功体験を強制してもらえるのは、幸運以外の何物でもありません。
勉強とそれ以外とを、明確に分ける
テレビを観ながら、おしゃべりをしながら、ちょっと中断してゲーム、といった曖昧な境界線は良くありません。
精神エネルギーを集中させて、最大のパフォーマンスを発揮できるようにします。日々の勉強は、集中すべき時に集中する訓練でもあります。
当たり前ではありますが、親の心理からすると、つい勉強している事実だけで満足してしまう部分もあると思います。
将来、ダラダラと仕事をしてダラダラと残業するような人間にしないためにも、集中して高パフォーマンスを発揮する習慣をつけましょう。
まとめ
今回の事例に限らず、統計データには罠があります。因果関係を誤ってしまうと、むしろ有害になります。
子供には、無理矢理にでも勉強させましょう。
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