「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。僕は民間療法の治療院を、約10年間、行ってきました。具合の悪くなる人の背景には、明らかに社会不安があります。
心身の健康に、如何に安心が重要なのか、をお伝えします。
タップ、クリックできる【目次】
社会不安と自律神経の乱れ
日本人が抱える社会不安
バブル崩壊後、日本は失われた20年という時を過ごしました。平均年収が下がり続けると同時に、人口減と少子高齢化の波は容赦なく押し寄せ、国の借金は1000兆円を優に通り越しました。社会保障も次第にやせ細っていき、年金支給開始年齢に至っては80歳案までも浮上しています。
どう贔屓目にしても、日本社会に明るい未来は想像できません。20年ほど前であれば、そこには何となくの安心感がありました。少子高齢化も、まだ何とかなると思われていましたし、豊かな時代が続いて警戒心もゆるんでいました。
しかし現状では、日本の将来を楽観するムードは見当たりません。日本の未来は暗い。これが当たり前の共通認識です。
不安と自律神経の乱れ
不安感は、自律神経にダイレクトに悪影響を及ぼします。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経は活動モード、副交感神経は休息・メンテナンスモードです。交感神経に偏って、上手く副交感神経が機能しない状態を、一般的に自律神経が乱れていると表現します。
副交感神経が上手く機能しなければ、疲労の回復と修復が不十分になります。たまに一日や二日、そのような日があっても、後でいくらでも取り戻せます。しかし長く続いて慢性化すれば、心身ともに削られていくのを避けられません。
リラックスによって、副交感神経は深くなります。リラックスするから副交感神経が働いているし、副交感神経が働いているからリラックスできます。当然、不安を感じながらリラックスはできません。社会不安は、常にそこにある不安です。ジワジワと心身を蝕み続ける存在です。
治療院現場での実感から
僕は約10年間、治療院を続けています。多くの様々な具合の悪い人と接している中で、根底に社会不安が見え隠れします。勿論、個人個人で事情は違います。あくまでも全体の傾向としてですが、未来への不安を感じている様子が伺えます。
自律神経の乱れは、時間をかけて心身を蝕んでいきます。そこに食生活、実生活上の負担、加齢による衰え、などの要素が加わって、具体的な病気や症状という形で姿を現します。
こうした状況の中、考える人ほど犠牲になります。生活のために日々の仕事を頑張って、子供がいれば子供の将来も考えて、それでも消えない社会不安という環境の中、考えて考えて明るい未来を見い出せず、削られていきます。
不安を払拭して、自律神経を整えるには?
他力本願から脱却する
人間社会は、助け合いが基本です。これは綺麗ごとではなく、本質です。人が社会を形成する理由は、より有利に生存をするためです。社会には争いや競争がありますが、その前提に助け合いがあります。
しかし社会が、常に及第点以上であり続ける保証はありません。社会に依存すればする程、社会状況の悪化が、自分にモロに降りかかってきます。
一人の個人では、社会全体に与えられる影響はごく僅かです。通常の一般人では、ゼロに等しいほどのささやかな影響力しかありません。自分がコントロールできないものに依存していては、精神的に落ち着かなくて当然です。
自分の生存や幸福を、他力本願にするのは危険です。しかもこの場合、信頼のおけない日本社会が相手なのですから、不安に感じない方が逆におかしい。
この不安な状況から抜け出すには、他力本願から脱却するしかありません。
世界のどこでも通用する自分を築く
究極的には大自然の中でサバイバルして生存できる能力なのでしょうが、そこまで考える必要はないでしょう。それこそ人類社会が築いてきた文明が、根こそぎ破壊されるような状況への備えです。
ここで考えるべきは、特定の社会に縛られない自分です。日本でしか生きていけない状態だと、自身の在り方も日本次第です。日本が崩壊すれば、巻き添えを食らって一緒に倒れるしかありません。しかし他の社会に移れるのなら、話は違います。
僕の経験では、治療家として軌道に乗った時、ホッと安心できました。これで地域に縛られず、どこでも生きていけると思ったからです。言葉の問題はあるでしょうが、超えられない壁ではないでしょう。
社会に居場所を築くには、その中で有益な存在であることです。日本以外では何もできない、この状態が不安を作ります。何でも良いので、日本でなくても生きていける幅の広さ、凡庸性を備えれば良いのです。
有益かどうかは意見が分かれるところでしょうが、トレーダーであれば、ネット環境さえあれば地域には縛られません。料理の腕でも良いでしょうし、機械を扱うのも良いと思います。世界に通用する形で、手に職を付けます。
その上で、結果として日本を選択し続ける自由もあります。同じ生活をしていても、「いざとなれば、世界のどこかで生きていける」と思えているなら、不安は軽くて済みます。人生の保険として、勉強や修練を積み重ねていきましょう。
まとめ
自分の運命を他力本願にしていると、心は落ち着きません。それが自律神経を乱し、長い年月をかけてジワジワと心身を蝕んでいきます。社会に縛られない選択肢を持つだけで、精神状態は変わります。
一所懸命に外国語の勉強をするのも良いですが、言葉だけでは通用しません。日本人であれば日本語は堪能で当たり前ですが、その上で他に武器を持たなければ、通用していませんよね? 海外では、尚更です。
むしろ言葉は拙くても、明確な武器を持っている方が有利です。日本にいる何の取り柄もない日本語ペラペラの中国人と、日本語は片言だけれども中華料理の腕が凄い中国人とでは、どちらが通用するでしょうか?
特定の社会に依存しきらない状況が、不安を払拭させます。それが自律神経に影響を及ぼし、健康を増進してくれます。
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