「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。覆面自慢は、時としてあからさまな自慢よりも煙たがられます。嫌われている人の典型的なパターンの一つです。本人も気付いていないケースもあり、実はなかなか厄介な課題です。
今回は、よくある覆面自慢のパターンと通じない理由、スマートな自慢の仕方についてお伝えします。
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覆面自慢とは何か?
本当の趣旨は自慢なのだけれども、違う何かに偽装する行為です。これを表現する言葉が見当たらないので、とりあえず覆面自慢と名付けてみました。
覆面自慢は、人間関係を陰湿にする面倒な行いです。
自慢はしたいけど、他人の自慢は嫌
そもそも人はなぜ、自慢をしたがるのでしょうか? 理由は2つあります。
1 称賛が好き
2 マウンティングすると嬉しい、安心する
まず一つ目には、称賛があります。人は誰しも「自分は凄い!」と思いたいし、他人からも「この人は凄い!」と思われたいものです。称賛を得るためなら、嘘だって構わないくらいです。
そして二つ目には、マウンティング欲求があります。他人を屈服させて上に立つと、人は心の底から嬉しさと安心感が湧き出してきます。これは反射的に「生存に有利になった」と思うからで、生き物としての本能のようなものです。
だから人は、自慢をしたい欲求に駆られます。
一方、他人の自慢を嫌うのも同じところに理由があります。他人を称賛すること自体は構わないのですが、マウンティングされるのは御免です。マウンティングされる側の感情は、する側の逆です。反射的に、屈辱と不安に襲われます。
だから人は自慢をしたがる反面、他人に自慢されるのを嫌がるのです。
偽装の種類
愚痴とセットに
もっとも、スタンダードなタイプです。さりげなく自慢ポイントを入れ込んだつもりでも、どうしても情報の出し方に違和感が生じてしまいます。
例えば、「今度、イギリスに出張に行くんだけど、彼女の誕生日と被っててさ……」といったものです。
彼女の誕生日に一緒にいられない愚痴なら、イギリスという情報は不要です。別に国内であろうと、会えないには違いありません。
「忙しくて大変」なんていうのも、必要とされる有能な自分アピールである場合が多いです。「男に言い寄られてウザい」という愚痴も、結局はモテる自慢というのも一般的です。
愚痴とセットになった自慢は、どうしても演じられた苦悩の中に誇らしさが入ってしまい、かなりの確率でバレます。
謙遜でカウンターを当てて
謙遜は自慢と対極にあるので、自慢を打ち消して覆い隠せると考えられがちです。
「自分は早稲田大卒ですが、やっぱり東大に比べたらバカですよ」
早稲田大学と言えば、日本で間違いなくトップクラスのブランド校です。東大のすべり止めで失意の内に早稲田に入った人もいて、本当にこう思っている場合もあるのですが、「早稲田の自分スゲー」という人もいます。
この覆面自慢は、「早稲田の俺って凄いでしょ?」に、「でも早稲田なんて何とも思っていない俺って凄いと思わない?」なんていう見栄まで加わっています。
謙遜でカウンターを当てて自慢臭を消しているつもりが、やはり誇らしさを隠しきれずにバレます。
関連情報でさりげなく
話の内容に、自慢になるような関連情報をさりげなく入れ込むタイプです。
インスタで料理写真などをアップした時に、さりげなくブランド品も一緒に写っているというのも、この仲間です。
よほどその関連情報に必然性があり、かつ自然に登場させない限りは、やはりかなりの確率で勘付かれます。
嬉しかった、楽しかった
自分はただ、嬉しかった、楽しかった、という話をしているだけ! 自慢なんていう意図はないよ! と勢いで押し切るタイプです。
他のものに比較すると、バレ難くはあります。
自分的には普通なんで
ただ自分は普通の話をしているだけ、こんなことは自慢にも思っていませんよ。と平静を装って自慢をします。
かえって普段のテンションよりも大人しくなってしまい、不自然さが出て勘付かれます。
虎の威を借りる
有名人と絡んだ時のエピソードを語るのですが、「そんな有名人と絡んでいる自分って凄いでしょ?」と思わせるのが狙いです。
誇らしげな様子が露骨に出るので、これはほぼ100%、バレます。
正義感あふれる批判
何かを批判するには、自分が知識や能力において格上でいなければなりません。自分はハイクラスの人間なんだとアピールする時、よく批判という手法が取られます。
男性が女性の前で偉そうに何かを批判している時は、大抵、これです。偉そうな様子で、やはり勘付かれます。
格下を褒める
月収100万円だと周知されている人が、月収50万円の人に「高給取りで、凄いじゃないですか!」と褒める、みたいなものです。
相手は必ず、「でも100万円の〇〇さんと比べたら、まだまだですよ」と返さなければならず、褒める方はそれを百も承知です。これは、自分を褒めろと言っているのと同じです。
覆面自慢が通用しているのは、相手が合わせているだけ
如何でしたでしょうか、ざっと並べてみただけで、なかなかに豊かなバリエーションです。人が如何に、嫌われないように苦心して自慢をしているのかが解ります。
覆面自慢が逆に難しいのは、表面上は違う体を装っているので、相手が気付かないフリをしてくれる所です。
愚痴とセットで自慢をされた時、口では「それは大変だね」と合わせながら、心の中では「うぜー、自慢かよ!」とうんざりです。親身になって聞いてあげようと思ったら自慢だったとなれば、腹立たしくて当然ですよね。
通用している、バレていないと思ってやり続けると、すっかり煙たがられて嫌われ者になってしまいます。
そういう人、周囲にもいませんか? もしも自分の身に覚えがあるなら、絶対にバレていると思った方が良いです。人は自慢されるのが嫌いなので、自慢を嗅ぎ分ける優秀なセンサーを備えています。
嫌われない自慢とは?
自慢はオープンに!
マウンティング目当てはどんな時でもご法度ですが、「凄いでしょ!」「ほめて! ほめて!」という純粋に称賛を求める自慢であれば、他人は必ずしも拒絶反応を示しません。
浪人中の人に大学合格の話をする、不妊治療中の人に子供の話をする、といった無神経さは論外ですが、自分の心に余裕があるなら、喜んで称賛を送ってくれます。
自慢は変に偽装するのではなく、オープンに堂々と行いましょう。やり過ぎはいけませんが、こういう天真爛漫さで嫌われる人はいません。
まとめ
隠された自慢を見抜く「自慢センサー」は優秀なので、隠し通せると思わない方が良いです。通用しているように見えるのは、相手がただ合わせてくれているだけ。
自慢するなら、爽やかに、オープンに堂々とやりましょう。
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