「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。ほとんどの人が、幸せを誤解しています。誤解に基づいて幸せになろうとしても、見当違いの努力になってしまいます。
今回は、幸せとは何か? の本当に大切な基礎をお伝えします。よろしくお願いします。
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社会で決着がついていない「幸せとは?」 への答え
幸せになる方法を、家庭でも学校でも教えてくれない
あなたは今まで、幸せ、幸福、不幸せ、不幸といった言葉を、何回、聞いたり読んだりしましたか? 物心のついた頃には当たり前のように知っていて、数え切れないほど見聞きしていると思います。当然、あなたも幾度となく使っていますよね。
ただ誰も、幸せとは何かを教えてくれません。そこが解っていないので、幸せになる方法も教えられません。親も学校の先生も、多くの人生経験を積み、思い、悩み、考えていますが、結論がついていません。
社会には、精神文化があります。誰かが思ったり考えたりしたことを情報発信して、それに影響を受けた人がまた情報発信して、共感、補足、反発などを繰り返して、広がっていきます。広く受け入れられる形に整った時、それは社会で共有される価値観や考え方になります。
幸せというテーマでは、この決着がついていないのです。だから大人たちは、子供に自信をもって幸せとは何かを伝えられません。
だから子供たちは、断片的に未完成な状態で幸せのメッセージを受け取ります。自分に向かって発せられたもの、他人同士の会話、テレビの中での発言など、受け取るルートは様々です。家族が揃って健康なら幸せ、他人や社会に貢献できて幸せ、経済的に成功して幸せ、夢を叶えて幸せ、食べる物があって住む家があるのが幸せ、恋人ができて幸せ、結婚して幸せ、子供ができて幸せ、親友がいて幸せ、大学に合格して幸せ、気の合う仲間とバカに騒いでいるのが幸せ、ペットと触れ合って幸せ、買い物をするのが幸せ、一人で本を読んでいるのが幸せ、趣味の世界に没頭している時間が幸せ……など、多種多様な幸せに出合います。
そうやって何がどうなれば幸せなのか、パターンを学習していきます。殆どの人は、人によって幸せの形が違うこと、自分の価値観や感性に合うものを達成すれば幸せになること、この2点を自然と学び取ります。だから努力をして、条件をつかみ取ることが幸せになる方法だと、漠然と認識するに至ります。
このような学習レベルで大人になって、それぞれの人生を送ります。当然、持てる条件もあれば、欲しいけれど持てない条件もあります。結婚して子供ができれば幸せだと思っていたけれど、実際にそうなってみてあまり幸せを感じない。家族が揃って健康で幸せなはずだけれど、心は幸せに感じない。といった想定外のギャップが生じて、往々にして幸せは迷宮入りします。
感覚から幸せを分ければ、正体が見える
幸せとは、気分の一種です。それでは幸せには、どのような種類があるのでしょうか? 幸せになるには、まず幸せを知ることからです。
9種類の幸せ
幸せとは、気分の一種です。大きく分類して、9種類の幸せがあります。一つ一つ、簡単にご説明します。幸せを知るのに、この項目はかなり重要です。
・熱狂、高揚
・至福
・満足
・安らぎ
・安堵
・肉体的な快感
・苦痛からの解放
・危険時の覚醒
・ゾーン、ランナーズハイ
熱狂、高揚は、スポーツで勝利が決まった瞬間、難関の試験に合格した瞬間、などがイメージし易いかと思います。我を忘れて全力で喜びを爆発させます。
至福は、熱狂や高揚のような激しさではなく、強くも穏やかな幸福感がこみ上げてくる感覚です。大好きな場所で大好きな音楽を聴きながら飲むお酒、溺愛するペットとの添い寝など、人と場合によって何が至福となるかは変わります。
満足は、至福を弱めたものです。日々の大きな不満のない生活、能力と労力に見合った適正な給料など、ありふれた良いものへの評価です。
安らぎは、元々の精神状態が荒れていたり、慌ただしかったり、といった乱れた状態に嫌気が指しているのが前提です。そこから落ち着いて、心地よくなっています。繁忙期を抜けて取る休暇、ほっと一息つく休憩、などです。
安堵は、危険に脅かされていた状態から、抜け出した時の心境です。大切な人が災害に遭って無事が確認された、健康診断の結果で異常なしだった、などです。
肉体的快感は、喉の渇きが癒える、空腹を満たす、おいしい、涼しい、温かい、性的快感、などです。
苦痛からの解放は、肉体、精神の両面です。肉体では、痛み、かゆみ、重さなど。精神では、喪失感、屈辱、不甲斐なさ、退屈、不安・恐怖、落ち込み、絶望、虚無感、プレッシャーなど。それら苦痛から解放される喜びです。
危険時の覚醒は、事故、災害、会社の倒産など、緊急事態に直面した時の反応です。火事場の馬鹿力と言われるように、感覚が鋭敏になって通常以上の能力を発揮します。強い現実感や多幸感を伴います。
ゾーン、ランナーズハイは、運動やスポーツ時の特殊な状態です。感覚や身体能力が向上して、多幸感を伴います。
幸せは条件だという思い込み
9種類の幸せは、精神状態の数です。幸せを感じている時には、このような精神状態や気分ですよというバリエーションです。
見て頂くと、条件は一つもありません。恋人ができた、大学に合格した、ボーナスが出た、といった条件は、これらの精神状態に至るトリガーであって、幸せそのものではないからです。
逆に言えば、条件を得たからといって、幸せとは限らないということです。例えば、大学に合格したとします。本当に入りたい難関大学に猛勉強の末に合格したなら、その瞬間は幸せを感じる人が圧倒的多数でしょう。しかし本当は大学進学以外に望む道があって、親の圧力で強引に大学に進学するのだとしたら、心中は複雑になるでしょう。恋人が出来ようと、大金を得ようと、ステータスを手に入れようと、子供が産まれようと、それら条件で幸せを感じるか否かは、その人次第です。
しかし多くの人が、幸せというものを、あまりに条件と繋げ過ぎています。幸せは精神状態であり、気分だという本質に目を向けず、条件によって自動的に反応するもの、あるいは条件そのものとさえ誤認しています。
まとめ
9種類の幸せは、時間を置いて何度も読み返して、自分自身の経験と照らし合わせてみてください。
スポーツでは、基礎練習がもっとも重要になります。基礎が出来ていなければ、高度な技術は身に付きません。幸せも同じです。幸せとは何か? をもっとも深いところで理解するから、現実生活の様々な場面で活かせるのです。
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