「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。今回の記事は、いつもとは少し様子が違います。個人的な経験から気付いたことをシェアする、他の一般的なブログに近いテイストです。
人生初の海外旅行、ハワイ旅行で得た気付きが、一生の財産になっています。
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人生で初の海外旅行、ハワイのオアフ島
20代の頃、人生で初めてのハワイ旅行を経験しました。当時は燃料サーチャージもなく、格安海外ツアーの競争も激しい時代でした。特に人気のハワイ旅行は、価格破壊も良いところです。
4泊6日、航空券+ホテル代で5万円のツアーが、当たり前に見つかりました。ちなみに東京から大阪まで新幹線で往復すると、もうそれだけで3万円です。
そんな訳で気軽に行けるようになって、祖母と弟妹の4人で初海外旅行、初ハワイに出掛けたのでした。
さすがにハワイは人気リゾート地だけあって、洗練されています。初体験の身からすると、なかなかの非日常感、異世界感も味わえます。ワイキキビーチを見たら、ハワイ経験者が日本の海水浴場をディスる気持ちも理解できました。
食事は、かなり残念
ただ唯一の弱点というか、難点は、とにかく食事が美味しくない。日本人の感覚だと、旅行とグルメはセットです。国内旅行であれば、どこに行っても、現地の美味しい物を楽しめるものです。
僕たちは愚かにも、ハワイにその感覚を持ち込んでしまいました。しかし、レストランはどこも美味しくない。値段でランクを上げると、見た目は良くなりますが、味のレベルは変わらない。
日本で食べても当たり外れはありますが、1000円を出したら、最低でもこれくらいはという基準があるじゃないですか? 外れるにしても。ハワイでは、平然とその最低を下回ってきます。
考えて見れば、そもそもアメリカの食事が美味しいという評判を聞きません。ハワイですから、プラス観光地ということで、この質なんだろうな……と、何となく納得しました。
4,5日という滞在でしたが、この短い期間で、僕の感覚はすっかりズラされていました。帰国後、すぐにそれに気付かされます。
帰国後、平凡な食堂で感銘を受ける
ハワイは何というか、全体的に明るく輝いています。成田空港に着くと、行きの印象とはまったく違って見えます。どんよりと、暗いのです。夢のような明るい世界から、また薄暗い日常に戻ってきたような感覚があって、気分が落ちます。
お腹が空いてきたので、どこにでもあるような普通の食堂に入ります。そこで僕は、強い衝撃を受けました。何の変哲もない料理の、美味しさったらありません! ハワイでは30ドル、50ドルを出しても、この味とは出合えません。それがたったの10ドル程度だと言うのですから、カルチャーショックです。
そして、思い出しました。日本では、これで普通なんだよな……と。
日本はミシュラン星だらけ
日本は、世界に誇るグルメ大国です。ミシュランガイドでも、東京は世界でもっとも多くの星を獲得している程です。
僕は高額をかけてグルメを楽しむ趣味はないので、ミシュラン店で食事をした経験はありません。興味自体も、あまりありません。
ただ子供の頃からの記憶を遡ると、日本の外食産業は確実に進化しています。個人経営の食堂、レストランには、大きな当たり外れがありました。そこに当たり側のクオリティーで、チェーン店が広まると、外れ側の個人経営は淘汰されます。
生き残るには、クオリティーで負けないのを前提に、何らかの特色が必要になります。この競争が、全体のレベルを押し上げました。更には、チェーン店とチェーン店との争いもあります。
このようにして、気付けば日本は、普通に入った平凡な食堂やレストランが、当たり前に美味しいという環境になっています。高級店は、さらにその上のレベルで戦っているわけですから、レベルの高さも納得です。
日本を馬鹿にしてしまった自分を反省
初の海外旅行、初のハワイは、多少なりとも僕を高揚させていました。日本と比較して好きなところ、素晴らしいところが目に付き、「日本と違って、なんて素晴らしい所なんだ!」と思っていました。
しかし日本に帰ってきたら、ハワイにはなかった長所で、カルチャーショックを受けて感動する。当たり前のものに心が動かなくなっていただけで、そこに素晴らしいものがあった。と、思い知らされ、人生観が変わりました。
食事の件だけではなく、現状の当たり前をプラスマイナス0にして、そこから足し算・引き算で査定していったなら、不満ばかりが大きくなります。当たり前のものは当たり前ではなく、誰かが頑張ってくれた大きなプラスなのだと自然に思えれば、喜びと感謝に溢れる日々になります。
ハワイの食事だって、そうです。日本のそれと比較したらマイナスかもしれませんが、料理という形で提供されるに至るには、やはり誰かの努力があってこそです。
まとめ
僕の初めての海外旅行、ハワイ旅行は、カルチャーショックによって大きな学びとなりました。
自分が何とも思っていなかったプラスマイナスゼロの日常が、実は大きなプラスだったのだと気付かされ、人生観を変える切っ掛けになりました。
この記事をご覧になって、少しでも同じ経験と気付きを共有できればと思います。
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