「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人の悩みには、様々な事情と形があります。ですからこの分野を、ワンテーマでは語り尽くせません。
しかしメンタルの悩みや問題を突き詰めていくと、そこには共通して、気分という根があります。つまり全ては、気分に収束するのです。
この観点から分析していけば、圧倒されそうな複雑なものも、実はシンプルな話であったと気付かされます。
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気分を上下させる、様々な要因を整理する
何が人の気分を上下させるのかは、その要因を整理します。現在の自分自身の状況と照らし合わせて、考えてみてください。
プラスとして作用しているもの、マイナスとして作用しているものが整理されれば、どうすれば良いのか? も自動的に導き出されます。
五感で受け取る情報
これは主に、生活環境や生活習慣です。自分の家、部屋、地域、職場、よく行くカフェなど、肉体を置く場所で、五感がどのような情報を受け取っているのかを考えてみてください。
視界に入ってくるもの、耳に聞こえてくる音、匂い、味覚、肌に触れる感触、それぞれに快と不快があり、大きな要素だけでも、整理してみてください。
価値観や考え方
自分の存在と状況に対して、あなたの価値観はどう判定しているでしょうか? その考え方において、肯定が強ければ気分を上げ、否定が強ければ下げます。
思考パターンは、自分を幸福にも不幸にもします。考えて自分を不幸にしてしまうのも、考えて強引に自分を幸福にしてしまうのも、同じように問題があります。
前者は考えるだけで自分を傷つけ、後者は考えることに依存させられるからです。
その時々の刺激
生きていれば、その時々で様々なものが心を刺激します。報道記事、娯楽作品、ゲーム、趣味など、多種多様なトリガーが引かれ、心は動かされています。
どのようなトリガーを引くのかは、受け身で不可避なものもあれば、能動的に自分から行くものもあります。
肉体のコンディション
活力があって元気なのか、疲労しているのか。各種の栄養素が足りているのか、不足しているのか。朝日を浴びているか、いないか。といった肉体のコンディションによっても、気分は動かされます。
気分、精神状態において肉体のコンディションは、とかく見落としがちです。
気分の総合ポイントを上げる
こうして考えていくと、健全、良好な精神状態を形成するには、総合的に気分を上げて行けば良いと気付かされます。
気分を損ねる要素を減らし、向上させる要素を増やせば良いのです。ここで難しく考えず、単純に「気分の総合ポイントを上げれば良い」と捉えましょう。
五感には快感を
日常生活において、五感で明らかに強い不快があるなら、それを排除しましょう。
もしも自室が、うんざりするような汚部屋であるなら、一念発起して綺麗に片付けるだけで、大幅にマイナスポイントを消せます。
特に長く居る空間は、重要です。自室は基本として、車移動が多いなら車内、デスクワークが多いならデスク周り、と居心地を良くする工夫を施してみてください。見た目はもちろん、音楽、香りも良いでしょう。
着ている服、寝具の感触といったものも、対象になります。
価値観や考え方には、整理整頓を
このテーマは、人によっては非常に難しくなります。トラウマ、強迫観念などが絡んでいると、変えたくても変えられません。そうした具体的なテーマについては、是非、該当する他の記事や、ご紹介してある著書をご覧ください。
ただ焦点を当ててよく考えてみるだけで、脱却できる思考パターンも多くあります。人は目先のものに焦点を偏らせがちで、それに基づいて思考パターンも歪まされます。
改めて落ち着いて視野を広げてみると、自分の偏りに気付きます。難しく考えずに、落ち着いて、自分を見つめ直す機会を作ってみてください。
適度な刺激を与える
幸福、自己重要感、娯楽、リラックスという観点で、心に与える刺激を考えてみてください。
何をしている時、どんな状況にある時、幸福を感じるのか。自分は価値ある重要な存在だと思えるのは、どんな時か。何をしている時が、楽しいのか。どんな時に、リラックスしているのか。
こうした項目で不足不満があると、次第に心に飢えが生じてきます。また逆に言えば、適度に飢えているからこそ、得られた時の満足感があります。
肉体をより健全にする
食生活、睡眠、運動、体の冷え、ストレスといった項目で、極端に悪いものを作らないでください。
それぞれの細かい話はありますが、まずは大枠として、著しく損ねている要素がない。というのが、重要です。
早く就寝して、たっぷりと眠るようにしたら、タンパク質やカルシウムを取ったら、それだけで精神状態が見違えるように良くなった。といった話も、よく聞きます。
気分を作るのは肉体ですから、肉体のコンディションという土台抜きには、語れません。
まとめ
様々な精神的な悩みや問題がありますが、突き詰めれば、最終的には気分に行き付きます。悩みを個別に解決しようとするのも良いですが、総合的に気分ポイントを上げていく方向性でも、考えてみてください。
一つの悩み、問題が気分を下げていても、他のポジティブな要素で気分を上げているなら、総合的に見れば深刻な状況に陥ってはいません。
丁寧に気分を動かす要素を確認して、丁寧に生活習慣や考え方を見つめ直してみましょう。
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