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燃え尽き症候群から回復するには、大人しく燃え尽きておくことです。

投稿日:2019年7月18日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人生、何度か踏ん張りどころ、頑張りどころ、があります。誰もが一度は、「燃え尽きたぜ……真っ白にな……」といった心境になった経験があると思います。

 燃え尽き症候群とは何か? なったら足掻かず、大人しく燃え尽きておくのが最善です。

 

燃え尽き症候群は、緊急メンテナンス

燃え尽き症候群とは

 ここでは単純に、「頑張り過ぎた反動で、無気力状態になる」と位置付けてお話をします。

 頑張った結果、報われても報われなくても、燃え尽き症候群にはなりますが、一般的には報われた、成功した場合に用いられるケースが多いようです。失敗した場合、ただ失敗して落ち込んでいるのと区別が付き難いためでしょう。

人はなぜ、燃え尽きるのか?

 頑張っている間、人は興奮状態にあります。自律神経は交感神経優位となり、副交感神経に深く入っている時間が短くなります。疲労回復、修復が不十分となり、負荷が蓄積していきます。頑張り続けていると、最終的には過労死まであります。

 良くも悪くも、結果が出て緊張から解放された瞬間、脳は「緊急集中メンテナンス」に移行します。この期間は、何もかもやる気が出ません。ボーっとして意欲がなく、腑抜けたようになります。

 これが一般的に言う、燃え尽き症候群の正体です。

静かに来る燃え尽きもある

 物事に区切りがついての発生だけでなく、過程で静かに忍び寄る燃え尽きもあります。

 疲れを感じる、だるい、不眠、喜びや楽しさを感じられない、などの兆候が出て、やがてスイッチを切ったように、何もしたくなくなります。

 おや? と思われた人も多いと思いますが、これは一般的には、鬱病の兆候として知られています。実は燃え尽き症候群と鬱病は、親戚のような関係にあります。

 燃え尽き症候群も鬱病も、これ以上は頑張れない、耐えられないというポイントで発生する緊急メンテナンスだからです。

 何れにせよ、このような兆候が見られたなら要注意です。

興奮による負担

 興奮状態は、脳と心臓に負担をかけます。もちろん、興奮=体に毒ではありません。歩くのは健康に良いですが、歩き過ぎると足が傷みますよね。こうした、度を越えると害になるという話です。

 脳が興奮をし続ければ、頭痛、眩暈、耳鳴り、不眠、といった症状が出てきます。派生して、どのような健康被害に繋がるか解りません。心臓に負担をかけ続ければ、心臓病の原因になります。心臓発作など、即座に命を失う危険性があります。

 頑張るというと、辛いイメージが強いと思います。これが楽しんで頑張っていても、興奮して交感神経が優位になる状況は同じです。

 

 

 

 

燃え尽き症候群になってしまったら?

 記事タイトルにもあるように、大人しく燃え尽きておくことです。

 このままではヤバい、甚大な健康被害が出ると判断して、脳が強制的にスイッチをオフに入れています。緊急メンテナンス中ですから、静かにメンテナンスが終わるのを待っていれば良いだけです。

 無気力な自分を否定せずに受け入れて、休憩に入ってください。ここで重要なのは、状況が許す限り、休み抜くことです。中途半端に頑張ろうとしたり、無気力な自分を否定して葛藤したりすれば、交感神経を優位にします。

場合によっては、思い切って環境を変える

 燃え尽き症候群から回復していないのに、新たに頑張ろうとするのは賢明ではありません。確かに、意志の力で気合を入れ直せば、再び頑張れるかもしれません。けれどもその後に待っているのは、より追い込まれた状態での燃え尽き症候群か、あるいは鬱症状です。

 仕事や家庭など、事情は人それぞれです。どれ程に重要であっても、限界以上には頑張れません。仕事を辞めるなど、場合によっては思い切った決断も必要です。

子育てや介護では、常に余力を残す

 思いや責任感の強い人は、自分を限界まで追い込んで頑張ってしまいます。特に子育て、介護の現場では、そうした人たちが目立ちます。

 集中的に頑張って燃え尽きて良いのは、その後に自由時間がある場合だけです。スポーツ選手の重要な大会、アーティストのライブやコンサート、劇団の公演、こうしたものなら、そこで燃え尽きても構いません。逆に燃え尽きるくらい頑張って、悔いを残さない方が良いです。

 しかし子育てや介護は、ずっとずっと続いていきます。ですから燃え尽きるまで頑張っては、逆にいけないのです。感覚としては、30~40%の余力があり続けるように意識してください。

 それでは物足りない、自分はもっと頑張れる! と思われるかもしれませんが、これくらいで丁度良いです。不測の事態にも対応できますし、余裕も生まれます。

 子育ても介護も、単純作業ではありません。状況に応じて、臨機応変に対応していくものです。いっぱいいっぱいで頑張るよりも、余裕があった方が、かえってクオリティも上がります。

 

 

 

まとめ

 燃え尽きは、緊急メンテナンスです。大人しくメンテナンスが完了するのを、待ちましょう。元気になったら、また頑張れば良いのです。

 子育てや介護など、休みなく続くものに携わる人は、燃え尽きるまで頑張ってはいけません。真面目な人は物足りないと思うでしょうが、常に余力を残して次に繋げていきます。

 

 

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