「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。誰だって上手くやりたいし、挑戦して成功したいと思っています。しかし人の心は、上手く行く、成功を目標にするとモチベーションが落ちてしまうのです。
逃れようのない人の損失回避の法則と、その解決策をお伝えします。不合理な思考と決断から抜け出して、得の多い人生にしましょう!
タップ、クリックできる【目次】
人はあまり、成功しようとは考えていない
人は得をするよりも、損をする方を嫌う
人の習性として、損失回避の法則があります。利益を得るよりも、損失を回避する方に人は動きやすい。
この法則を利用した宣伝も、実に多く見受けられます。「後で値上げするから、今、買わないと損だよ」とか、「今、この最大のチャンスを活かさなければ、あなたが億万長者になれるチャンスは、もう一生、訪れないかもしれません!」みたいなヤツです。後者は怪しげな情報商材のセールスをイメージしてみました。皆さん、引っ掛からないようにしてくださいね。
それはさて置き、損失回避の法則は、見事に僕達の行動を縛っています。確率的に利益が最大化する選択をできず、目先で損をしない方に惹かれてしまうのです。
生き物の唯一の目標は「生存」だけ
あらゆる生き物の唯一の目標は、個の生存、種の生存です。つまり「死なないこと」が優先されます。
人は文明を発達させて、死の危険から遠ざかりました。命を脅かすような生き物は駆除され、細菌やウイルスにも備えられ、ちょっとした天候のイレギュラーも脅威ではありません。
もちろん、それぞれ命を落とす人はいますが、割合としては少数です。個々の実感としては、現実的に命の危険を感じずに生活をしている人の方が大半です。得をするのも、損をするのも、命には関係のない所での話です。
しかし他の多くの生き物たち、あるいは文明レベルの低い環境で暮らす人類にとって、損得は生存に直結しています。食料となる獲物に逃げられたなら、武器になる牙や爪を失ったなら、それは生命の危機を意味します。
損 = 生命の危機 という感覚が、人にも色濃く根付いています。生存を脅かさない損であっても、感覚的に危険と恐怖を感じてしまいます。
コストが無駄になる恐怖
何かに取り組むには、相応のコストが必要です。労力、時間、金銭などですが、失敗して成果を得られなければ、コストが無駄になります。
標準的に損失回避の法則が働くなら、このリスクに引っ掛かります。成功して成果を得ようとする意欲よりも、失敗してコストを無駄にする恐れが勝るからです。
上手く行く、成功を目標にしてモチベーションが下がる理由は、ここにあります。上手く行かないかもしれない。失敗するかもしれない。駄目だった時の損失、コストが無駄になるリスクが、やる気に冷や水をかけます。
モチベーションが下がらない、目標の立て方
目標を「成功 → 確認」に切り替える
残念ながら、損失回避の法則から、人は逃れられません。人として、生き物としての普遍的な感覚なので、変えようがありません。
ただし考え方を整理して合理化すれば、その束縛からは逃れられます。感覚は変えられなくても、感覚の発動の仕方は操作できます。
まずお勧めするのが、目標の切り替えです。成功を目標にするから、失敗のリスクが生じます。代わりに、このチャレンジをしたらどうなるのか? この取り組みは、どのような結果になるのか? その確認を目標にするのです。
目標は確認ですから、そこに失敗はありません。文明の中で生きる人は、人生はそれなりに長く、生命の危機から遠く離れて暮らしています。ですから何度でも打席に入って、気軽にバッティング練習を続けていけます。そうやって、知識と経験を積み重ねます。一回一回のヒットだったり、空振りだったり、という結果は重要ではありません。
絶対に得をするプランを立てる
同時に、その一回一回の打席で、必ず何らかのプラスが積み重なる。これなら、やる気も出ますよね。
例えば、「自分が飛び込みの営業をしたらどうなるのか、試してみよう」と目標を立てたとします。もしも適性がなくて数字が残せなくても、知識と経験は必ず残ります。プログラマーになるのを試してみて、向いていないと止めたとしても、プログラミングの知識を踏まえて考えたり発想したりできる自分は残ります。
取り組んだなら、やってみたなら、それ自体は上手く行かなくても、結果として必ずプラスになる。こういうものを次々に試していく内に、いつの間にか凄い人になっているものです。
そしていつか、何かでホームランを打てます! 僕だったら、ゴルフ用品の通販をやったり、携帯電話の飛び込み営業をやったり、占い師なんかの経験もありますが、それ自体はどれも大した成果ではありません。しかしどれも、知識と経験の積み重ねとして、財産になっています。そして治療家を目指したら順調に伸び、本を出したならベストセラーになりました。
とにかく打席に多く立って、一打席一打席を真剣にやることです。
勝ったり負けたりを楽しむ
勝負は、負けるから価値があります。完全に勝てるものは、もはや勝負ではありません。勝つか負けるか、やってみなければ解らないから、楽しいし面白いのです。
だから人は、夢想家でなければ、あまりに無謀なチャレンジはしません。絶対に勝てるものばかりでも、やがて退屈してきます。多くの人は、そこそこにスリリングな人生を望んでいます。
上手く行く、成功するに価値があるのは、失敗があるからです。失敗も含めて、勝負を楽しむように意識してみてください。
目先にあるそこの一勝に、こだわってはいけません。
まとめ
「損をしたくない」のせいで、トータルで損をしたら本末転倒です。しかし反射的な心の動きは、あまり高度な知性を持ち合わせていません。
意識して理性で修正して、トータルで得をしましょう!
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この記事の内容を元に、雑談を交えたフリートークです。台本なしのワンテイクです。
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