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優先順位を間違えさせ、人生を狂わせる心のメカニズム。

投稿日:2019年6月4日 更新日:

「軽やかに♪ 心click」管理人、小池義孝です。人生を棒に振ってしまう人は、優先順位を間違え続けた結果です。これには、優先順位を間違えさせる心のメカニズムがあります。

 人生全体を考えて、どのように優先順位を取れば良いのか? 心の何が、それを邪魔するのか? をお伝えします。この記事の通りに行えば、人生は劇的に改善します。

 

人生を成立させる優先順位のつけ方

心身の健康

 心身の健康は、全ての土台です。ここが著しく損なわれると、他の全ての要素に多大な悪影響を及ぼします。

 しかし日本の労働環境を見ると、健康と収入とがトレードオフになっている状況が散見されます。トレードオフとは、何かを得るために、何かを差し出す行為を指します。つまり健康を差し出す代わりに、収入を得ている状況です。

 人を自殺にまで追い込んでしまうブラック企業は、まさにその典型です。

幸福

 幸福は、人生の意味そのものとも言えます。人はただ生きているだけでは満足せず、幸福であることに生きる意味を見い出します。

 世界的に見て、日本は幸福度ランキングで低位にあるとされています。2019年の世界幸福度ランキングでは、調査対象になった156ヵ国中、58位です。過去5年の経緯を見ても、46→53→51→54→58と、まあほぼ横ばいに推移しています。先進国としては、低いポジションです。

 ただしこのランキングは、指標によって客観的に順位付けされたものです。内面の幸福感が、そのまま反映されている訳ではありません。

 けれどもそれを割り引いて考えても、日本人には「人生を楽しむ」、「自分の幸せを追求する」という意識が薄いように感じられます。

生活力

 生活力の大部分は、収入にかかっています。貯蓄もなく、収入も得ないで生活する選択肢もありますが、大多数の人にとって現実的ではありません。

 金銭の問題は、心身の健康、幸福にも多大な影響があります。

健康、幸福、収入のバランスを考える

 こうして見ると、人生の優先順位は、健康、幸福、収入をどのバランスで取るか? に集約されます。

 どれか一つでも、大きく損なってはいけません。上手く調整すれば、

健康 → 幸福、収入
幸福 → 収入、健康
収入 → 健康、幸福

 このような一つを満たせば、他の二つも同時に満たされる。それが繋がっていく、という正のサイクルが成立します。

 

 

 

 

優先順位を間違えさせる、心のメカニズム

 ただし心は、そのような合理的な反応をしてくれません。理性から見れば非合理な法則で動いているため、無抵抗に心に流されてしまえば、人生を損なう結果になります。

ちょっとした苦痛でも、大きな壁になる

 苦痛は本来、生存の可能性を引き上げるためにあります。生き物は、飢餓、渇き、熱い、寒い、痛い、などの苦痛から逃れ続けるだけで、生存していけます。

 苦痛の回避は、生き物の本能として当然の欲求です。ただし知能が発達し、複雑な社会を形成した人間は、生存の危機とは縁遠い多くの苦痛を生み出しました。

 面倒くさい、人と会いたくない、恥をかきたくない、といった苦痛は、誰にでもあると思います。こうしたちょっとした苦痛が大きな壁となって立ちはだかり、容赦なくモチベーションを下げます。

 健康のために良いウォーキングやジム通いを続けられない、チャンスだと解っているのに飛び込まない、といった経験が、貴方にもあるはずです。

 どうでも良い小さな苦痛の回避を優先させて、人生にとって重要なものを犠牲にしてしまうのです。

ちょっとした不安でも、大きな壁になる

 心身の健康が削られ続けているにも関わらず、同じ職場に留まる選択をズルズルと続けてしまうのは、辞める不安の成せる業です。

 仕事を辞めて収入が途絶えてしまうリスク、転職先で収入が減ってしまうリスクを大きく評価して、身動きが取れなくなります。

 しかし心身が深刻なまでに追い詰められてしまっては、元も子もありません。健康が第一と知りながら、不安で離れられない。それほど人は、不安に弱いのです。

 これは離婚問題、地域トラブルなど、多くの場面で同様です。

すぐに報酬(快感)が欲しい

 心は単純に、快感を求めます。困ったことに、遠くにある大きな快感よりも、近くにある小さな快感に、より強く惹かれる傾向があります。心は、すぐに良い思いをしたいのです。そしてより困ったことに、遠くにある大きな苦痛と比較しても、近くにある小さな快感を選んでしまいがちです。

 受験勉強なり、資格取得の勉強なり、コツコツとした地道な努力があります。これによって得られる快感は、とてつもなく大きなものです。ものによって異なりますが、収入を大きく引き上げ、自己重要感や自信といった観点から幸福感も大きく引き上げます。

 けれども、それらを獲得するのは遠い先の未来です。数か月後、数年後、数十年後の喜びよりも、目先の楽しさに心は惹かれます。サボって、無為なネットサーフィンに時間を費やす、ゲームをしてしまう、飲み会に参加してしまう、といった繰り返しで、次第に人生の可能性を狭めていくのは、あまりに典型的なダメ人間のパターンです。

 タバコや酒への依存、ドラッグ、ギャンブル依存、夜更かしをしてしまう習慣なども、これに当たります。瞬間的な快感は大きいかもしれませんが、人生全体から見れば小さなものです。

理性で整理した後に、習慣化する

 こうした悪い習慣から抜け出すには、「理性 > 心の短絡的な欲求」という関係を確立する以外にはありません。

 何となく考えなしに生きていると、間違いなく心の短絡的な欲求に従う形になります。ですから一度、しっかりと考えて整理をするのです。

 整理をしたら、健康、幸福、生活力の3要素でバランスを取れるように、行動計画を策定します。策定したなら、あとはそれを習慣にして続けるだけです。習慣化された、コツコツとした積み重ねだけが、人生を大きく好転させます。

 1か月間だけ、まずは頑張ってみましょう。そこを乗り切れると、後はやっていて当たり前になり、苦痛が各段に減ります。

 挫けたなら、何度でもこの記事を見直してください。

 健康、幸福を著しく脅かす現状があるなら、良い習慣を身に付ける以前の話です。瞬発力を出して、一気に状況を変えてください。そうでなければ、話が始まりません。

 

 

 

まとめ

 理性と心の短絡的な欲求との戦いに勝たなければ、人生は立ち行かなくなります。

 ただ日々の楽しみも、決して禁忌ではありません。節度のある範囲で、計画的に取る分には良いのです。

 長い目で見た人生への投資と、今日の楽しみ、このバランスを上手に取れる人が、末永く安定して良い人生を送れます。

 

 

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